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湯本香樹実さんのレビュー一覧

投稿者:湯本香樹実

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紙の本わたしのおじさん

2004/10/21 14:09

著者コメント

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

 七、八歳の頃だったか、母親のアルバムをはじめて見せてもらったときのこと。母の女学校時代の友だちや家族の写真ばかりの中に、一枚だけ、知らない男の人が写っているものがありました。

 私はその写真をじっと見つめました。なんだかその人には特別な感じがありました。あたたかくて、ちかしい感じ。会ったことがあるような感じがしたのです。
「これ、だあれ」
 遠い親戚の人だ、と母は言いました。

 細面の繊細そうな人でした。写真屋が撮ったとおぼしきその写真の中で、彼は軍服を着ていましたから、たぶん戦争に行ったのでしょう。母は子供相手にそれ以上詳しく語ってはくれませんでした。私はその後彼がどうしたのか、戦争で死んでしまったのか、今も生きているのか、知らないまま大人になりました。でも写真で見ただけのその人を、忘れてしまうことはありませんでした。会ったことのないはずのあの写真の人と、もしかするとどこかで会っているのかも——いつの間にか、そんなことを考えるようになっていました。それはどこだろう?

 『わたしのおじさん』のコウちゃんは、母のアルバムの謎の人とは年齢も何もかも違う男の子です。でも古い写真を見たとき感じた不思議な懐かしさ、胸の奥にわき上がったやさしい、どこかせつない気持ちが、この物語を生んでくれたのだと感じています。

 とはいえずいぶん長い間、書きたいと思いながら書けませんでした。できあがった本を見ると、大事に育てたかいがあったかな、などと思います。その長い時間は、画家・植田真さんとの出会いを待つ時間でもありました。植田さんの絵が、物語に心地よい風を吹かせてくれました。

 おたのしみいただけたら、うれしいです。

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