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先月(2017年6月)

小野寺優さんのレビュー一覧

投稿者:小野寺優

1 件中 1 件~ 1 件を表示

紙の本推理小説

2004/12/15 03:15

編集者コメント

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

本書の著者、秦 建日子(はた・たけひこ)氏は、現在もっとも注目を集めている脚本家であり、劇作家、演出家です。ここ数年だけでも『最後の弁護人』、『共犯者』、そして『ラストプレゼント』(いずれもNTV系ドラマ)と、人間の心理に誠実に迫りながら、しかしどこか一筋縄ではいかないオリジナル脚本を立て続けに発表し、評価を高めてきました。今回、小社で小説を書いていただくことになったのも、『最後の弁護人』にすっかり魅了されてしまった私が「小説を書きませんか」とお誘いしたのがきっかけです。それからの約2年間、私は、秦氏からあふれるように湧き出てくるアイディア(しかもそのユニークなこと!)に圧倒され続けてきました。

そして出来上がったのが、このデビュー小説『推理小説』です。

殺人犯が自ら書いた小説通りに殺人事件を起こし、事件を防ぎたければ小説の続きを落札するよう出版社に迫る、という前代未聞の設定、主人公・雪平夏見の破天荒なキャラクター(もうムチャクチャ)、怪し気に蠢く登場人物たち、そして突き付けられる鋭利なテーマ……これまでのミステリのお約束を破壊するかのような挑戦的な内容は、大胆なタイトルとともに必ずやミステリ界に新風を吹き込み、大きな話題になるものと思います。
とは言え、本書に秘められたテーマは、とても短い文章で書き表せるようなものではありません。
どうか、ご一読の上、秦氏からの挑戦状を受け止めていただきたいと思います。そして、今後の秦氏にご注目下さい! (河出書房新社編集部 小野寺 優)

【推薦文】
あまりの面白さに仕事を忘れて読みふけった。この小説を映像化するなら、俺は「絶対に出してくれ」と言う。————阿部 寛氏(俳優)

ミステリ好きの心をくすぐる仕掛けの数々……。読者は限りなく挑発され、翻弄される。タチのわるい新人が現われた。————新保博久氏(ミステリ評論家)

トリック重視か、社会性重視か。この議論に決着をつけたリアルなミステリ。ジャンルの可能性を切り開いた快作だ。————末國善己氏(文芸評論家)

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