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先月(2017年8月)

朝松 健さんのレビュー一覧

投稿者:朝松 健

1 件中 1 件~ 1 件を表示

紙の本一休闇物語 傑作伝奇時代小説

2002/04/24 12:34

著者コメント

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

「一休閑話」
                        
 わたしはこの何年か、室町時代を舞台に据えた伝奇時代小説を発表し続けている。
 それは現代の混沌した状況が、室町時代のカオスそのものと呼ぶべき状況と瓜二つだと感じたために他ならない。大いなる滑走の時代。新たな秩序を生み出すための大混沌時代。それが現代であり、室町であったのだ。
 そんな室町時代を象徴する人物を一人選べと言われたら、わたしは躊躇うことなく゛彼゛を選ぶ。゛彼゛……一休宗純を。
 一休宗純(1394〜1481)は室町時代を代表する禅僧である。後小松帝の子として生まれながら、生涯、庶民の中に身を置き、奇行と狂詩で禅宗の堕落と時の権力を批判し続けた。
 一般にはトンチが得意なマルコメ坊主か、骸骨を振り回し皮肉を吐く意地悪爺のイメージで語られる人物である。
 だが、わたしは上のイメージに即しながら、かつ全く新しい一休を創造したかった。常に庶民と共に生き、庶民と共に泣き笑い、庶民を救済する放浪僧。彼は人の心の闇を見据え、ときには、その闇より生まれた妖物・怪異と死力を尽くして戦う僧、一休。
 平成11年年末に書いたショートショートから、14年正月に本書のために書き下ろした短編まで。ここに一冊に纏まった本書を前にした時、わたしは改めて思い知らされるのだ。
「このシリーズはわたしのオリジナルではない。一休宗純に書かされた物語群なのだ」と。
 モダンホラーと伝奇時代小説の融合を目指すわたしにとって、本書は、一つの到達点である。そして、それ以上に──。
 一休宗純の「闇物語」は短編・長編問わず、わたしのライフワークであり、今後もずっと、おそらく死ぬまで書き続けていくことだろう。

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