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水谷民雄さんのレビュー一覧

投稿者:水谷民雄

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著者コメント

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 合成女性ホルモン剤DESは,流産,早産など妊娠中のトラブルの治療・予防に有効であるという誤った思い込みのもとに,1930年代末から70年代始めまで,米国ほか30か国以上の妊婦に投与されてきた。DESに暴露された妊婦と胎児は,米国で1千万人,他の各国で数百万人にも上ると推定されている。1971年,胎内でDES暴露を受けた女児に,思春期以後,通常はきわめてまれな膣がんが発生することが見いだされた。これを契機としたDES胎内暴露児とその母親の徹底的な調査から,これらの被暴露者では,膣がん以外のがん・生殖器奇形・生殖障害などのリスクも増大する事実が判明し,被害者救済が重い課題となってきた。

 DES薬害は,米欧諸国では,被害の規模と深刻さから,サリドマイド薬害と並ぶ二大薬害のひとつとされているが,わが国では,DES薬害についてのまとまった情報は乏しく,一般市民はもちろん,専門家の関心も決して高いとはいえない。本書は,この薬害の被害実態と被害者救済への取り組みの全体像を紹介する日本ではじめての書。

 DES薬害の経験は,医薬品の開発と利用・医療技術のあり方を考えるうえで,教訓的な意味をもつだけでなく,「環境ホルモン」「予防原則」など環境問題や化学物質の安全対策にかかわる新しい概念の成立と発展にとっても大きな影響を与えている。本書が,医学・薬学分野の専門家だけでなく,有効で安全な医療・薬物治療の実現を願う市民・患者の方々,食品や環境を汚染する化学物質の安全問題に関心を寄せる皆さんなど,広い層の読者にも役立つことを願っています。

目次
 はじめに
第1章 DES薬害のあらまし
第2章 DESの開発とFDAによる承認
第3章 妊婦に対するDESの投与
第4章 妊婦に対するDES療法への懸念と批判
第5章 DESによる経胎盤発がん─被害患者の発見
第6章 DES薬害の実態解明と被害者支援の取り組み
第7章 DES薬害研究の到達点
第8章 実験動物におけるDESの影響
第9章 DES薬害をめぐる訴訟
第10章 米国以外の国におけるDES薬害
第11章 DESの販売・規制・使用をめぐる日本の状況
第12章 家禽・家畜生産へのDESの利用
第13章 DES薬害をめぐる論評と手記から
 DES薬害に関する年表
 索引

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