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先月(2017年6月)

野村一夫さんのレビュー一覧

投稿者:野村一夫

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著者コメント

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 本書で論じているのは「ネットの言説世界」です。前半では、その文化的な特異性とその後の変質をメディア論的に見るとどうなるかという観点で批判的に論じました。
 私はネットの現状を「裏目」だと考え、それを好循環に転回させる軸を、広い意味での情報教育に求めました。ネットに参加する人たちの資質を高め、意識的に集団形成をしていく必要を感じるからです。ところがじっさいの情報教育は情報工学的なコンセプトに流れていて、これまた、とことん叩き直す必要がある。そもそも基本理念がまちがってるんですよ。
 対抗するコンセプトとして私が提案したのが「インフォアーツ」です。古式ゆかしい教養(リベラルアーツ)でもなく、工学的な技術主義(インフォテック)でもない、ネットワーカー的な知性を構想すべきだということです。
 後半は、そのための環境づくりとして、共有地(コモンズ)としてのネットをどのようなスタンスで開墾していけばいいかについて論じています。地に足のついた人たちは、あまりネットに出てこないのですが、そういう人たちこそがネットに出てほしい。そのための仕掛けを工夫していこうじゃないかという流れになっています。
 内容は批判的で、それに沿って帯やカバーは勇ましい感じに仕立てられていますが、論争を吹っかけるような本ではなく、むしろ静かに自省してネット参加の「覚悟を決める」ための本です。
 メディア・リテラシー系の視点からネットを論じたので、あまり似ている本はないでしょう。ネット経験のたくさんある人ほど深読みしていただけると思います。メディア論・情報教育・情報倫理に関心のある人はもちろん、ネット上で起こっているこぢゃごちゃしたことをすっきり理解したいという方に読んでいただきたいですね。

【目次】
第一章 大公開時代——自我とネットと市民主義
第二章 メビウスの裏目——彩なすネットの言説世界
第三章 情報教育をほどく——インフォテックの包囲網
第四章 ネットワーカー的知性としてのインフォアーツ
第五章 着地の戦略——苗床集団における情報主体の構築
第六章 つながる分散的知性——ラッダイト主義を超えて

詳細目次とあとがき
http://www.socius.jp/info/shinsho-y.html

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