西牟田靖さんのレビュー一覧

著者コメント

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　この本は４年という年月をかけて「日本の足あと」を探し求めた旅の記録です。「日本を知りたい」という個人的な好奇心が旅の端緒となったのですが、旅を進めるうちに「日本の過去」だけではなく「各国の過去」「各国と日本の関係の今」とテーマはどんどん広がっていきました。同時に、歴史を直視するということの難しさにいやというほど向き合うこととなりました。
　近頃、近隣諸国とのあつれきが表面化しています。３月半ばに島根県議会が、「竹島の日」を制定したことで、先の大戦に対しての謝罪問題などが、日韓の懸案として再び表面化してきています。中国やロシア、北朝鮮とも「過去」の問題がからんで外交関係は決して良くはありません。
　過去がなければ現在はないし、未来もありません。日本という国がかつてどんなことをしてきたのかを振り返るとともに、近隣国とこれからどう付き合っていけばいいのか。そのヒントをこの本から得ていただければ、著者としてそれに勝る幸せはありません。