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榑沼範久 KURENUMA Norihisaさんのレビュー一覧

投稿者:榑沼範久 KURENUMA Norihisa

著者コメント

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「成長/退化という近代の制度から、われわれの知と文化は遠く離れているのだろうか?」、「速度という近代の快楽からの自由を、われわれの運動する身体は胚胎しているのだろうか?」−このような問いから出発する『運動+(反)成長−身体医文化論2』は、好評をもって迎えられた『感覚と欲望』(石塚久朗・鈴木晃仁編)の続編です。第1部「知の構成の中へ」では、近代医学の成長を支えてきた人体実験の批判的検討(市野川容孝)や、生理学的身体イデオロギーや「運動」概念の成立史(北澤一利)、さらには現代の脳生理学における身体運動制御論(坪川達也)から、精神分析における発達概念の批判的検討(松本展明)や、大学教育に「現場」を導入する実験の検証(熊倉敬聡)まで、知の構成における「運動と成長」を集中的に論じています。第2部「文化の政治の中へ」では、英文学研究の野心的論考−ジョイスにおける複製技術時代の優生学(中山徹)、ウルフにおける優生学と女性参政権運動(大田信良)、ロレンスにおける日本の柔術の位置(木下誠)、エッジワースにおける乳母の政治学(中村哲子)−の他、日本の近代における(反)成長をめぐる詳細な論考−夏目漱石における神経衰弱と退化(仙葉豊)、近代日本人の身体劣等感の系譜(真嶋亜有)−を贅沢に並べました。そして、最後の第3部「生の運動・反復の中へ」では、近代の英国における都市計画も含んだ歩行文化史(横山千晶)、高齢者における歩行の予防医学(青柳幸利)、楽器を演奏する身体そのものへの微細な眼差し(小沼純一)、土方巽の舞踏/舞踏譜の特異性をめぐる座談(和栗由紀夫・松澤慶信・武藤浩史・榑沼範久)を組み合わせた、具体的かつ分析的な身体行為論を展開しています。この『運動+(反)成長』における「堆積する身体医文化への眼差し」が、読者諸氏の知的活動のみならず身体活動にとって、新しい刺激や情報になることを願ってやみません。

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