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早川書房さんのレビュー一覧

投稿者:早川書房

29 件中 1 件~ 15 件を表示

内容紹介

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

無数のホタルがシンクロして光る現象、人間の睡眠周期に隠された意外な真実、ポケモン映像を見て一斉に気分が悪くなった子供たち……ランダムと思われていた自然は、じつは自発的に秩序を形成する性質をもっていた! 解析の困難な現象に、シンプルで明瞭な回答を与える画期的な論文で脚光を浴びた著者が、量子の極微世界からわれわれの身近の自然現象にいたる、生物非生物をとわず、あらゆるレベルで見いだされる、「周期の同調(=sync)」をはじめとする自発的な秩序の形成について、数式を極力用いず、たくみでユーモラスな比喩を用いて解説する、先鋭的だが素人にも愉しめるポピュラーサイエンス。

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 量子コンピューティングや量子テレポーテーション、量子暗号など、量子力学を応用した先端技術の開発の進展が、一般向けの報道でも目にされるようになりました。本書では、それらの技術の基礎になる「量子のからみあい」という現象を、量子論に関する知識がさほどない方にも読み進めていただけるよう、解説していきます。
 科学史上もっとも成功をおさめた理論でありながら、わたしたちの常識的な感覚とは相容れない現象が目白押しに現れる量子論の、その中核をなす、一見不可思議で常識はずれな現象が「量子のからみあい(エンタングルメント)」です。「神はサイコロを振り給わず」という、アインシュタインが量子論に対する懐疑を表明した言葉は有名ですが、アインシュタインが感じていた違和感を凝縮したものが「量子のからみあい」でした。この現象をめぐり、物理学者たちは侃々諤々の議論を繰り広げ、精巧無比の実験を行ないます。量子論をめぐる、もっとも謎めいてもっとも面白い現象の解明の物語を、理論の展開と人間模様を二重映しにした本書でお愉しみ下さい。

【著者 アミール・D.アクゼル】 オレゴン大学で統計学の博士号を取得。現在、ベントレー大学の統計学助教授。著書に『天才数学者たちが挑んだ最大の難問』『「無限」に魅入られた天才数学者たち』『羅針盤の謎』など。

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「ベストSF2004」発表!好評のガイドブック2005年版

『SFが読みたい!』上位作家競作。
年間ベストSF発表、豊作だった海外SFの一年を総括する翻訳者座談会、完全保存版「作家別:海外SF必読書ガイド」、ライトノベル座談会の特集企画のほか、サブジャンル別ベスト10、書籍目録、DVD&ビデオ目録などで構成する好評のガイドブック最新版。カバーイラストは西島大介です。

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紙の本パンドラ 上

2004/12/03 09:53

未知の生命体vs人類の壮絶なる戦いを描く一大巨篇

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ハード・ミリタリーSF《航空宇宙軍史》シリーズ、山岳冒険小説『遙かなり神々の座』など骨太な小説の書き手として定評のある、谷甲州が満を持して放つ本格SF巨篇2500枚。宇宙からの未知の生命体による侵略と、それに相対する人類との戦いを壮大なスケールで描く。

 20XX年、動物生態学者の朝倉知幸は、ヒマラヤ山脈を越える渡り鳥チョウゲンボウの異常な狩り行動を発見した。また、野生ザルによる獣害調査のためにマレーシア奥地を訪れた朝倉は、吹き矢を放ち、鹿の背にまたがった奇妙なサルを目撃する。そのサルに率いられたサルの一群が人間の村を襲い、壊滅状態にしたことを知る。
 朝倉の友人で、NASAに勤務する辻井汐美は、射手座流星群の一部が衝突して被害を受けた国際宇宙ステーションを訪れた。ラットは、飛行士の死体をあやつって乗員帰還機で地球へ降下した・・・。

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SFマガジン12月号は——
ジョージ・R・R・マーティン特集。監修:酒井昭伸。
現代アメリカ・ファンタジイ界を代表する大河ファンタジイ・シリーズ《氷と炎の歌》。第2部『王狼たちの戦旗』の11月邦訳刊行に合わせ、ジャンルを超えて幅広い活動を続ける人気作家の魅力を紹介する。掲載作は、《宇宙商人タフ》シリーズ第1作「禍つ星〈前篇〉」、少女とドラゴンの交流を描くファンタジイ「アイズドラゴン」、ホラー・ファンタジイ「〈喪土〉に吼ゆ」、デビュー短篇「ヒーロー」の4篇。《氷と炎の歌》小特集では、勢力分布図、主要登場人物事典を掲載。このほか、インタビュウ、著作リストで構成する。
読切にて、藤田雅矢「地球の裏側」ほかを掲載。
友成純一「国際ファンタスティック映画祭レポート2004〈後篇〉」。
色頁にて、11月20日に公開される『ハウルの動く城』を紹介する。

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〈数理を愉しむ〉シリーズで刊行され好評を得た、古今の数学者の生涯を描いた『数学をつくった人びと』。この本の作者はもうひとつ、まったく違った切り口の数学史を書いていました。『数学 科学の女王=科学の奴隷』という、しばらく入手不可能になっていた本です。この本を2分冊文庫化するものの第1分冊が本書。「科学の女王」とは、純粋で抽象的で、人間の思考の及ぶ限りの高みに到達した、至高の科学としての数学を示す表現で、「科学の奴隷」とは、とくに実利を追う学問でもないのに、科学技術の世界で実際の役に立っている数学を指したもの。本書はこの数学の一見アンビバレントな両面を、著名な数学者たちのエピソードを交えつつ説き語り、学校数学とはまったく違った数学の面白さを覗かせてくれる、稀有な数学読み物です。『数学をつくった人びと』と併せてお読みいただけば、近寄りがたいと思われた数学という営みが、親しみと具体性をもって見えてくるはず。

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SFマガジン11月号は——
ハヤカワSFシリーズ Jコレクション中間総括。
2002年4月創刊のSF叢書が、最新刊の仁木稔『グアルディア』でとりあえずのひと区切り。これを機に、鏡明による総論、冲方丁、小谷真理、佐藤亜紀、永瀬唯、中俣暁生、難波弘之らによる既刊22点の全作レビュウで構成する。
ユーモアSFショートショート特集。監修:中野善夫。
マイクル・スワンウィック「アンダーのゲーム」、スコット・ブラッドフィールド「ドギー・ラブ」、デイヴィッド・ラングフォード「バベルの図書館網」、マイク・レズニック「十八パーセントの男」、イアン・ワトスン「ライフ・イン・ザ・グルーヴ」の5篇を訳載。
読切にて、林巧「百七十三階のラフレシアが咲いた」ほかを掲載。
第43回日本SF大会「G−con」レポート。

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紙の本狂気

2004/09/21 19:34

あらすじ&著者略歴

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〈あらすじ〉
山寧大学の楊教授が、脳卒中で倒れた。夫人はチベットに赴任中、娘の梅梅は北京で医学院受験に追われている。愛弟子で梅梅の婚約者でもあるぼくは、教授の付き添いをすることになった。病床で教授は、高潔で尊敬を集める人とは思えぬうわ言を口走り、ぼくは驚いた。経費の問題、不倫の疑い、何者かにゆすられている節もあった。意識の混濁する教授に翻弄され、迫る大学院入試の準備もできず、ぼくの苛立ちは募る。
どんなに学問を究めても役人より格下でしかないと、学者の人生を悔いる教授の姿を目にするうちに、ぼくは自分の進路に疑問を抱く。そんなぼくを梅梅はなじり、去っていく。折りしも北京では自由を求める学生が続々と天安門広場に集まっていた。すべてを失ったぼくは北京へ向かうが……。

〈ハ・ジン Ha Jin〉
1956年、中国遼寧省生まれ。人民解放軍に6年間在役。1985年に渡米、ブランダイス大学で英米文学の博士号を取得。ボストン大学でも創作を学ぶ。英語で書くようになって10年あまりで書いた『待ち暮らし』で1999年の全米図書賞、2000年のPEN/フォークナー賞に輝くという快挙を遂げ、同書は世界的ベストセラーとなった。著書に、2冊の詩集Between Silences(1990)とFacing Shadows(1996)がある。短篇小説集では、Under the Red Flag(1997)でフラナリー・オコナー賞、Ocean of Words(1998)でPEN/ヘミングウェイ賞、The Bridegroom(2000)でアジア・アメリカ文学賞を受賞している。長篇小説は、本書のほかにIn the Pond(1998)がある。現在はボストン大学で英文学の教鞭を執るかたわら、旺盛に執筆活動をつづけている。

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SFマガジン10月号は——
ジーン・ウルフ特集。監修:柳下毅一郎。
SF界を代表する異能作家ジーン・ウルフ。『ケルベロス第五の首』の邦訳刊行に合わせ、伝説の作家の全貌に迫る。傑作中篇「アメリカの七夜」170枚を浅倉久志訳にて一挙掲載。「ショウガパンの館にて」「ラファイエット中隊よ、きょうは休戦だ」の2篇を併せて訳載。若島正による「「デス博士の島その他の物語」講義」、『ケルベロス第五の首』鼎談、インタビュウなどで構成。
読切にて、新作長篇『熱帯』が刊行される佐藤哲也「メムノン」を、草上仁「カツブシ岩」を掲載。
「浅倉久志セレクション」第3回は、ロン・グーラート「名犬クランキー」。
ついに刊行『ダーティペアの大復活』を記念しての高千穂遥×安彦良和の特別対談、Jコレクション新刊『グアルディア』の期待の新鋭・仁木稔インタビュウ。
色頁にて、9月18日より日本公開のSF映画『アイ,ロボット』を紹介。

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アメリカ自動車産業界に100年にもおよび君臨してきたデトロイトの時代が、終焉を迎える。

海外の自動車メーカーがアメリカ本土に工場を開設し始めてから20年間。その中で、トヨタをはじめとする日本・韓国・ヨーロッパの各企業は、何を行なう事によってシェアを拡大し、GM、フォード、クライスラーのビッグスリーの牙城を切り崩してきたのか。

1990年代の好況期に、ビッグスリーは利益率の良いトラックに力を入れるなど、企業規模の拡大追求に走り、この10年間は他車種の技術・品質・デザインなどの製品開発をおろそかにしてきた。そのために品質・信頼性・耐久性・スタイリングにおける一貫性とともに、その支配力と名声も失って行く。

一方で海外のメーカーは、参入時の失敗を糧として、アメリカの消費者の要求を汲み取る感覚を磨き、彼らが買いたくなる自動車、彼らの関心をとらえる自動車をつくることを、
まず遣るべき仕事として取り組んだ。そのためには、効率的な開発手法をとり、製造に重点を置き、経験豊富なエンジニアを批判的管理業務につかせてもきた。すべては、一度に一台ずつ車を売るという考え方に基づいての事なのだ。

いまや海外メーカーは消費者の好みをよく理解している。そして謙虚な姿勢、決然とした行動、細心の注意、何よりも品質へのこだわり、この組み合わせをその基本原則としている。さらには、新しいグローバル経済の波の到来も追い風となった。

かくして、高品質で信頼できる製品をつくってきたことにより、トヨタやホンダは現代のシボレーやフォードとなった。いまや海外メーカーは全米で85000人にも及ぶ工場労働者を雇用しており、その工場で製造される自動車は、年に500万台近くにも達している。今後、2010年までに海外メーカーの成長が止まることがありえないのは、何よりもアメリカの顧客がそれをゆるそうとしないからなのである。

こうした状況のもと、2010年にはトヨタがGMを抜いて自動車産業界で世界最大の企業となるだろうことを、この本の終章ではまさに明日の現実として予測している。

日米で自動車製造工場への直接訪問も行なう中で、各企業トップから現場の工場労働者までを徹底取材して、業界の真の動向を捉えた衝撃の書。

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紙の本ブラック・リスト

2004/08/20 13:15

内容紹介

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ヒロイン・ハードボイルドの頂点を極めた〈V・I・ウォーショースキー・シリーズ〉最新作。

NYを襲った同時多発テロの後、シカゴの私立探偵V・Iは、恋人でジャーナリストのモレリがアフガンを取材に行ったきり戻らない不安から、より熱心に仕事に打ち込むようになっていた。彼女は得意客のグラハムから、彼の母親が昔住んでいた今は無人の邸宅に不法侵入者のいる疑いがあるので調べてほしいと頼まれる。そして夜、調査のために密かに忍び込んだ邸宅の中で、赤狩り時代にブラックリストに載るほど政治的にも活躍した黒人ダンサーについての本を書いていた、黒人ジャーナリストの死体に遭遇する。殺人の疑いをかけられたV・Iは、容疑を晴らすべく密かに調査を続けていたが、その矢先、邸宅の屋根裏で、大手出版社の社長令嬢が密かにアラブ人少年を匿っていたことを知った。少年はかつてテロリストに加担した経歴の持ち主だった……V・Iがポスト9・11のアメリカを駆ける!

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紙の本ロボットの時代 決定版

2004/08/09 10:17

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月世界開発用に調整されたロボットが地球上で行方不明になって起こったとんでもない大騒動を描く「AL76号失踪す」、地球から派遣されたロボットと木星人との奇妙な遭遇「思わざる勝利」、美男子の召使いロボットのトニイと女主人クレアのただならぬ関係を描く「お気に召すことうけあい」、ロボット心理学者スーザン・キャルヴィンが活躍する「校正」など、愛すべきロボットたちを描きだす『われはロボット』の姉妹短篇集

解説:水鏡子

−目次−
 

 
第1部 ロボット登場
AL76号失踪す
思わざる勝利
 
第2部 ロボット工学の諸原則
第一条
みんな集まれ
 
第3部 スーザン・キャルヴィン
お気に召すことうけあい
危険
レニイ
校正

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紙の本われはロボット 決定版

2004/08/09 10:12

内容紹介

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 ロボットは人間に危害を加えてはならない。人間の命令に服従しなければならない、ロボットは前掲二条に反するおそれのないかぎり、自己をまもらねばならない……このロボット工学三原則には、すべてのロボットがかならず従うはずだった。ところが、この三原則の第一条を改変されたロボットが行方不明になってしまう。この事件にロボット心理学者スーザン・キャルヴィンが挑む「迷子のロボット」をはじめ、少女グローリアの最愛の友である子守り用ロボットのロビイ、ひとの心を読むロボットのハービイ、さらには、映画『アイ,ロボット』の後半の展開に深いかかわりのあるアイデアを扱った「災厄のとき」など、ロボット工学三原則を創案した巨匠が描くロボット開発史。

解説:瀬名秀明

−目次−

序章
1 ロビイ
2 堂々めぐり
3 われ思う、ゆえに……
4 野うさぎを追って
5 うそつき
6 迷子のロボット
7 逃  避
8 証  拠
9 災厄のとき

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特集●時空論の彼方に

ホーキング、キップ・S・ソーンなど先端をゆく理論物理学者6人が、自らの研究の世界を披露した競作エッセイ集『時空の歩き方——時間論・宇宙論の最前線』。この話題の書の日本版刊行に合わせて贈る。本エッセイ集よりスティーヴン・W・ホーキング「歴史家のために世界の安全を守る『時間順序保護』」、イーゴリ・ノヴィコフ「過去は変えられるか」を全文訳載。小説は、ケイジ・ベイカー「貴腐」、ガードナー・ドゾワ「影たちがやってくる夜」を訳載する。そのほか評論、ブックガイドなどで構成。
4年近くに及んだ大河連載、谷甲州「パンドラ」。最終回120枚を一挙掲載。
恒例のイベント「SFセミナー2004」レポートを掲載。
Jコレクションより『小説探偵(ノベル・アイ)GEDO』が刊行の桐生祐狩インタビュウ。

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 18世紀の末、まだ科学界が貴族と神職者で占められていたころ、鍛冶屋の息子ウィリアム・スミスは各地でアンモナイトやウニの化石の性質や分布を調べ、世紀の大発見を成し遂げようとしていた。地層に含まれる化石の種類を特定することで、地層の動きを追うことができるのだ。この発見は、当時の聖書の世界観をくつがえす異端的なものではあったが(この説では天地創造以前に生物がいたことになる)、目に見える「実利」がその異端的側面を覆い隠した。時を同じくして産業革命がはじまり、未曾有の石炭採掘・運河建設ブームが始まったのだ。地層を知りつくしたスミスは、どこにどのように石炭が埋蔵されているかを正確に予測できたので、測量士としてひっぱりだことなった。スミスは職を得て一財産を築き、科学界にも共鳴してくれる友を得る。彼は仕事で各地を旅しながら露頭の観察を続け、ついに地面の下の地図、地質図の制作にとりかかる。
 しかし、その幸運は長くは続かない。スミスは「家」に対して並々ならぬ執着を持ち、不相応なまでにロンドンやその他に多くの地所を買い求めた。また、スミスは自らの発見と発明(地質図)を秘密にすることなく、多くの人に教えていたため、他人はそれをタダで利用した。また、彼は測量士として生計を立てていたが、その職も突然に失った。金への執着のなさのため、彼はついに債務者監獄に繋がれることとなる。
 出獄後も、貴族科学者に地質図を剽窃されるなど不幸はあるが、徐々にその功績は認められ、ロンドン地質学協会から名誉職を与えられるまでになる。現代においても彼は「地質学の祖」として知られている。

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