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先月(2017年2月)

内田樹さんのレビュー一覧

投稿者:内田樹

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著者コメント

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この本の題名はなかなか決まらなかった。
最初は『メル友交換日記』という仮題でプロジェクトは進んでいたのであるが、それではインパクトが足りないということで、鈴木さんと編集の内浦さんと知恵をしぼったのであるが、「これだ!」というのがなかなかみつからない。
最終的には鈴木さんの名著『翻訳は楽しい!』をぱくらせて頂いたのであるが、そこに落ち着くまで、鈴木さんは「おじさん」と「交換日記」のミスマッチのもたらす違和感がいいんじゃないかというご意見をお持ちで、ご提案の中には「元少女おじさん交換日記」という一読しただけでは事情を知らない人には何だかまるで意味がわからないものも含まれていた。
「元少女」というのはネタの一つで、私と鈴木さんは、どちらも子供のころ、女の子が大好きで、女の子とばかり遊んでいたガーリー・ボーイであったという共通の過去があることにちなんでいる。
私たちはその後「女のひと」と結婚して(ま、ふつうはそうだが)、ともに「娘」を得たので、人生の半ば以上を「女ばかり」に囲まれる環境で暮らしてきた。(私の場合は、それに加えて女子大の先生をしているので、依然として、ほとんどいつも「女の子たちの中に男が一人」の「世之介状態」が続いている。)
もしかすると、この「交換日記」というような「論争的」性格のほとんど入り込まない特殊な言説形態が気に入ったのは、私と鈴木さんが「元少女おじさん」であることにかかわりがあるのかもしれない。
しかし、よくよく考えると、そうかな・・・という気もする。
というのも、鈴木さんも私もどちらかというと、話が込み合うとあっと言う間に「袴の股だちを取る」ような「手の早い」論客であるのに、この交換日記ではなぜかふたりとも終始ニコニコしているからである。
もちろんそれは話が合ってたいへん気分がよい、ということもあるのだけれど、その一方で(少なくとも私の場合は)うかつなことを言うと鈴木さんにいきなり一刀両断にされるかも知れない、という武道家的警戒心が働いた、ということもありそうである。(ちなみに鈴木さんは高校の剣道部の主将をしていた「武道少年」で、私は大学の合気道の先生をしている「武道おじさん」である)
「元少女・武道系おじさん」ふたりが指先を鯉口にかけたまま、満面の笑顔で「交換日記」を綴っているという「二律背反的緊張感」を本書から汲んで頂けると、けっこう愉しく読めるかもしれない。

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