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先月(2017年1月)

只野ようこさんのレビュー一覧

投稿者:只野ようこ

3 件中 1 件~ 3 件を表示

紙の本ジョコンダ夫人の肖像

2000/07/09 15:00

復刊。あらゆる意味で「豊か」な本。

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

ジョコンダ夫人の肖像とは、あの「モナ・リザ」のこと。

レオナルドは、なぜ肖像画の順番待ちをする貴婦人にヒジテツくらわせてまで、名もない商人の妻を描いたのか。そのわけが、手癖の悪い召使、少年サライの目を通して語られます。

静かな推理物語であり、世知にたけたこどもの目から見た、実はちょっと小心者(?)の天才の人間
スケッチでもある。文章には甘さがなく、訳もすばらしい。

読者は乾いた土の上、ルネッサンスのイタリアにひとっとびです。表紙裏表紙はレオナルドの素描。
他にも主な作品が添えられて、つまりこの本、挿絵が「レオナルド」。

あらゆる意味で「豊か」な本なんですね。


リクエストの声高く、初版時のハードカバーのまま最近復刊されました。

「ファンタジーはたくさんあるけど、リアリスティックでしかも深い作家ってなかなかいない。もっとみんなに彼女を知ってもらいたいの」とは版元の児童書編集部の声。

作者は大学で化学を専攻、「ロールパン・チームの作戦」「魔女ジェニファとわたし」など、「ああ、それ好きだった」と日本中で誰かが叫ぶ、すてきな本を書いてきた人です。


彼女の本を、きれいな日本語、装丁で、しかも寝ころがって読むことができる。

ホント、なんて幸せなんでしょ。

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こんなところで「紙芝居」発見!

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

「親子で本を読みましょう」なんて吉永小百合がCMで言ってますが、心配ご無用、黙ってこの本見せてごらんなさい。ナミダ流して喜びますぜ。

なぜってこれが永遠のこどもの友「紙芝居」だからです。

「主人公の運命やいかに。つづく」って紙芝居に、こんなところで出会うとは。しかも立派な絵本になって(すりすり)。


お題は、またたび時代物、熱血あさたろうの流浪譚です。

この本、大事な場面で人物の顔がやたらデッカクなる、つまりカメラが寄るんですね。その迫力たるや「飛び出す絵本」の比じゃありません。カメラは他にも、足元からあおる、上から俯瞰と攻めてくる。

気づくと頭、本に突っ込んで読んでますぜ。


特長その2。敵役がヌケてます。コワモテが情けない奴らが、峠の坂道で「いくぞっ」なんて三度笠宙に投げちゃって、たまりません。

だって暴れるのは、ぽやぽやしたネギぼうずだの、コイモ、ヤツガシラだの野菜ばかり。それがいちいち見栄切るんです。

チャンバラ好きの悪たれに見せて(こどもでなくても可)、頬がゆるむのが見えるようです。


続きものなので、なぜ主人公が旅立ったかを語る「その1」と一緒の方がいいでしょう。しかしこの「その2」も最後が「続く」。

あたしゃハマリそうで怖いよッ。

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なぞなぞしましょ。

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

実はこの本には、最後まで作者がふれない登場人物がいます。最初からちゃんといるのに、彼ら二人には名前すらない。こどもの本では希有なコト。

つまり作者は「冒険」してる。作者は美大油絵科を卒業、ボローニャ国際絵本原画展という絵本の大きな賞に入選してます。本を手に取ったら探してください、やさしい絵の中、問題の二人がどこにいるのか。

−−もっと言えば、これは「オバケの本」で、「ついてる」んです、主人公のことこちゃんにね。でもかわいく、こっそり、大事についてる。あたしも、死んだ祖父がそばにいるような気がしたことがあった。

さらにこの本、「オネショの本」でもあるんです。したことあるでしょ、あなたも。どこかで夢だとわかりつつ、「やっちゃおうか」の危うい一瞬。快感の果ての絶望。

そういえば「ねしょんべんものがたり」って本もあったっけ。さてさて。

これは「オバケ」で「オネショ」で、繊細な絵でびっしりの本です。

でもね、一番大事なのは、この本がマーケティングでは作られてないってことなんです。作者は描きたいから描いてる。だから
話の進めかたが少しぶっきらぼうだったりする。

しかし、そのぶっきらぼうがまたイイ。

こういうモノ作りがホントってもんです。

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