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樋口 裕一さんのレビュー一覧

投稿者:樋口 裕一

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著者コメント

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「小論文」というと、多くの人が受験を思い浮かべるだろう。国立大学の後期試験や私立大学難関校の一般入試のほか、大学や高校の推薦入試や社会人入試などでは今や小論文が定番だ。多くの若者が受験のために小論文を学んでいる。
 だが私は、小論文とは受験生だけのものではなく、知識を深めたいのに時間のない社会人にむしろ有効だと考えている。二〇年以上にわたって、受験生や社会人に小論文指導をしてきた経験から言って、知性を開花させるのに、小論文ほど効率的な手段はない。幼稚この上なかった高校生が、小論文を学ぶことで社会や人間への関心を高め、自分の考えを持つようになる。それを論理的に表現できるようになる。そうした姿をつぶさに見てきた。
 これからは、情緒的・道徳的作文では通用しない。「情報化・グローバル社会」の社会人に求められるのは、情報の本質を見極め、論理的に思考し、自分の考えをわかりやすく伝えることだ。それを身につけるには小論文が格好のテキストなのである。
 とりわけ、慶應と東大の小論文の入試問題は、知の宝庫なのだ。これらの学部の課題文にはモダン、ポストモダンを含む現代の「知の基層」というべき問題がほとんど毎年、取り上げられる。課題文は、優れた書物からの抜粋であることが多い。これを読み、設問を解いてみるだけで、ほかの本を数冊読む以上の知識がつき、思考力が身につく。現代社会の様々の出来事の背景もわかってくる。こんな便利なものを利用しない手はない。慶應や東大の小論文を受験生のためだけのものにしておくのは、あまりにもったいない。
 本書は、そのような信念に基づいて、小論文をあらゆる文書の基礎と位置づけ、書き方の基本を説明する。そして、もっとも優れた小論文問題として東大と慶應大学に用いられた課題をいくつか選択し、その背景にある「知の基層」を解説する。
 本書を読んで、教養を深め、文章修行の糸口にしてほしい。本書をきっかけにして、もう一度大学受験してみようと考える人がいてくれたら、こんなうれしいことはない。

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