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望月新三郎さんのレビュー一覧

投稿者:望月新三郎

1 件中 1 件~ 1 件を表示

紙の本妖怪の森

2000/07/09 17:09

森があって木があって感ずるもの!

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

 水木しげるのお宅を訪ねて、妖怪談義をしたとき、左の肩のつけねが、ピクン、ピクンと動いた。あれ!とちょっぴり驚いていると、「やー、また、失った手が騒ぎよりますわ。あなたは、目に見えない私の手の動きを見ているでしょ。ときどき、こうしてつかもうとするんですよ!」と戦争で失った腕の話をしたりして「妖怪は目でみるのではなくて、感ずるものですなあ!」とノンノン婆から子どもの頃に聞いた話などをしてくれた。

 そうそう、この“絵巻えほん”の中にもいるよ。べとべとさん、ぬりかべなどがそうかな。

少年と少女が二人してリュックサックにお弁当を入れて森に入っていくと、いるわ、いるわ、おなじみのかっぱから、シバテンやましろと、沢山いるね。少年が足を踏みはずして、川に落ちて流れていくと、河童が助けてくれる。あれあれ、「河童の三平」の国もあるみたい。学校もあって、勉強もしているよ。どうやら上手に泳ぐ方法のようだね。助けてくれた河童に案内されてたどりついた森の奥には、花がいっぱい咲いていて、果物も豊かな大きな大きな木があって、土転びにユラリユラリ乗って、レストランへ。いやや、口裂け女がCジュースを召し上がれだとさ。おなじみのねずみ男も飲んでいるよ。あれあれ、枕返しが枕を売っている。お客さまは、死神とは、寝たくないものだなあ。大きな木のホラの中で一つ目入道とこうやくだぬきが碁を打っているよ。民話の世界にもよく出てくるよね。仙人が碁を打っているのを見ていた男がね、ほんの少しの時間だと思っていたら、何十年もたっていて、気が付いたら老人になっていたんだと。

さて次は大きな沼だ。鬼太郎が妙な怪獣船に乗っているとは、握手、握手。山の中には、大坊主、山男ときてら。ちょいと歩くのは、しんどいから、車に乗って、たどり着いたのは、遊園地。きのこが遊んでいるかと思えば、演説をしている人もいる。時計は、三時、おやつの時間だ。北海道の蕗の下の神さま、コロポックルのハンドルを、猫娘がはこんでくれるよ。ねずみ男をぱくり、少年と少女も鬼太郎と仲よくぱくぱく食べたり、飲んだり。あまんじゃくが屋櫓の上で踊 っているよ。大きなうしおにのダシの上で、タンバリンや笛を吹いている妖怪たち。

お神輿も出ているよ。ひょっとこがお面を売っている。折たたみ入道だって子ども会のお化け大会に借りていこうよ。
 
火の車みたいや、輪入道だって、百鬼夜行みたい。あれれ、静かになったよ。ほれ、妖怪の森も出口に近づいたのさ。
 
 私は、今年で三回、沖縄のヤンバルの森に、キジムナーを訪ねる度に参加した。三回とも、森は表情をかえ、木の精キジムナーたちが迎えてくれた。妖怪は、童の心を持って感じるものだと、いつも心新たにしている。

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