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レビューアーランキング
先月(2017年6月)

田口善弘さんのレビュー一覧

投稿者:田口善弘

3 件中 1 件~ 3 件を表示

円をめぐる数学と物理と技術についての歴史の本

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 大学時代にやった数学や物理がちんぷんかんぷんで楽しめなかったという人でもこの本ならその意義を楽しみながら理解できるだろう。例えば、プトレマイオスの周転円は惑星の運動のフーリエ変換だ、という指摘なんかはなるほどと思う。
 本書は「円」という図形をめぐる数学と物理と技術についての歴史の本だが、トピックス的に面白い話を並べているので読みやすい。また、随所に数式が出てくるが、数式がダメな読者でも著者が科学史家としての本領を発揮している部分を十分楽しめるだろう。古代文明ではコロはよくあるのになぜ車輪は少ないのか、というのが純粋に技術的な理由だ、なんていう指摘とかは思わず納得してしまう。
 WEB情報によれば(*)著者は災害による市民社会の成立なんかを研究している研究者らしく、そっちの方の本(**)も一冊書いているらしい。是非、そっちも読みたいものだ。また、訳者は「科学がきらわれる理由」(***)の翻訳者である。訳は快調で、読みやすい。

(*) http://www.psu.edu/sts/people/z/zebrowski.html
(**) Perils of a Restless Planet (Cambridge Univ Press, 1997)
(***) http://www.bk1.co.jp/cgi-bin/srch/srch_detail.cgi/?aid=&bibid=01451371&volno=0000

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ヒトの遺伝子技術を実例に即して要領良くまとめている

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 もし、あなたが新聞記事を読んでいてよく「遺伝子」という言葉に出会い、その度に「遺伝子とは何だろうか?」と悩んでいるのなら、ここ10年程の間に飛躍的に進歩したヒトの遺伝子をめぐる技術について要領良くまとめられたこの本は買いだ。
 取り上げられた内容は、遺伝子診断、遺伝子治療、体質や心の遺伝子、性差と遺伝子、DNA鑑定などまさにこれから身近な技術となっていくであろうヒトの遺伝子技術について実例に即して、かつ、研究者の生き様を交えながら生き生きと描写されている。
 著者は毎日新聞科学環境部の現役の記者で、最後の章では彼女が社会人大学院生として東大で行った「遺伝子技術に対する態度と態度変化」という認知心理学的な研究(つまり、人々がどう思っているか?の研究)にも触れていて興味深い。
 一方で、ヒトゲノム計画と銘打っているわりにはその説明はあまり無いし、遺伝子操作された作物などの人間以外の遺伝子技術にはあまり触れられていないので、その辺に興味がある人は他の本をあたるべきだろう。

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この世界に秩序をみたい

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 科学者の存在意義とは何か? 本書は答える。それは聖なる対称性の追求だと。
 本書はロスアラモスとサンタフェという研究所のレビューという形式をとっているため、その分野は宇宙物理学、量子情報科学、複雑系などに限られているが、一見異なったその分野がすべて「聖なる対称性=なぜこの世界には秩序があるのか」というなぞの追求にささげられていると著者は分析する。科学者達は決して答えを見ることが出来ないなぞ、宇宙の始まり、時間の矢、生命の起源などにあたかも見てきたような説明を与えるという目的のためにその全知全霊をささげるのである。その答えは時に奇妙で、バッテリーが実は計算機だといってみたり、碁盤目よろしく白と黒の石が敷詰められた平面を指して、これが生命の起源だと言ってみたりする。
 しかし、彼らは大まじめだ。彼らを駆り立てるのは心の中に燃え盛っている(Fire in Mind:原題)この世界に秩序をみたいという誰にもある欲求なのである。本書を読んで改めてそれを認識した。

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