サイト内検索

詳細検索

ヘルプ

セーフサーチについて

性的・暴力的に過激な表現が含まれる作品の表示を調整できる機能です。
ご利用当初は「セーフサーチ」が「ON」に設定されており、性的・暴力的に過激な表現が含まれる作品の表示が制限されています。
全ての作品を表示するためには「OFF」にしてご覧ください。
※セーフサーチを「OFF」にすると、アダルト認証ページで「はい」を選択した状態になります。
※セーフサーチを「OFF」から「ON」に戻すと、次ページの表示もしくはページ更新後に認証が入ります。

  1. hontoトップ
  2. レビュー
  3. 佐藤亜紀さんのレビュー一覧

レビューアーランキング
先月(2017年5月)

佐藤亜紀さんのレビュー一覧

投稿者:佐藤亜紀

2 件中 1 件~ 2 件を表示

鏡の影

2003/11/21 18:19

著者コメント

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

 ルネサンス期のいわゆる〈異端思想〉は、かれこれ半世紀近くに亘って、ルネサンス研究における極めて真当なお題であった。ネオプラトニズムに触れない美術史はあり得ないし、フィッチーノやピコ・デラ・ミランドラのいない思想史もない。どんなにおどろおどろしく思えようと「ゾハール」も「ヘルメス文書」も、英訳はもちろん日本語でも読める。学界を追放される心配はないし、お望みならかなりの数の研究書も邦訳済みだ。フィクションにしたところで山ほどの作例があったし、これからもあるだろう。こんなもので危険極まりない火遊びをしたように言い立てる書き手がいたら、それこそ物笑いの種だ。

 一言だけ、弁明をお許しいただけるなら、こう申し上げておきたい。かくもありふれた題材と物語から私が紡ぎ出そうと試みたのは、一夜の慰めにこそ相応しいオペラのひとくさりなのだ、と。リヒャルト・シュトラウスかブゾーニでも楽しむように楽しんでいただければ(つまりその程度の覚悟はしていただきたいということでもあるが)、作者としてはこれにまさる喜びはない。

このレビューは役に立ちましたか? はい いいえ

報告する

紙の本戦争の法

2003/11/21 18:21

著者コメント

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

 本書はアフガン戦争の最中に構想され、CNNの湾岸戦争関連ニュースを見ながら執筆された。とは言え、現実の戦争を踏まえた部分は全くない。当時筆者の関心が向けられていたのは、一見、無法と見える状況においても人間を拘束する何か、であった。「ごつすぎ」と編集者にさえ評されたタイトルはここから来ている。

 本書はもちろんフィクションであり、登場する土地、機関、人物は、語り手も含め、全て架空だが、一部には事実を踏まえた箇所もある。たとえば作中で言及される「先生」は、現在では立派な銅像が立ち、巧みに地元方言を操る長女が跡を継いでいる。一部地元図書館では地方史の棚に置いているらしいが、これはもちろんやり過ぎだ。ただし、心性史の観点からすればまんざら間違いではないと思う。

 本書は筆者にとっては唯一の日本を舞台にした小説である。おそらくは当分の間、そうなることと思う。筆者にとっての日本とはこれであって、同じことを何度も書いても仕方がないと思うからだ。

このレビューは役に立ちましたか? はい いいえ

報告する

2 件中 1 件~ 2 件を表示