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    5つ星のうち 4.0 レビュー詳細を見る

田中範央さんのレビュー一覧

投稿者:田中範央

1 件中 1 件~ 1 件を表示

紙の本私が語りはじめた彼は

2004/06/08 18:49

ベタ褒め!

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

 著者自らbk1読者に語りかけた後、担当編集者がしゃしゃり出て、なにを言いだすんだ? と疑問とブーイングがネット越しに聞こえてきそうですが、まったくその通りです。編集者たる者、黒衣に徹すべし、さもしい宣伝は読者を減らすだけ、とわかっていながら、でも黒い衣を脱ぎ捨てます。
 いまから約一ヶ月前、翻訳家で法政大学教授の金原瑞人さんの書評(新潮社のPR誌「波」用)が届きました。一読し、再読し、驚愕、狂喜! でした(正確にいうと、原稿はメールの添付ファイルで届き、まさに開けてビックリ! でした)。
 そこには、浮ついた世辞はなく、お褒めのことばが並び、とどめのひと言は「ベタ褒めするしかない作品」(←この「ことば」は帯コピーで使わせていただいてます)。ひとから褒められるのが好きで、その“言の葉”を食べて生きながらえているような私は〜自分が褒められたわけでもないのに〜、わがことのようにうれしく、世界の中心で「ベタ褒め!」とシャウトしたくなりました。
 実際、お気に入りの小説はわがことのように思え、「この本のなかに俺がいる」と妄想すら抱いてしまうものです。
 かくいう私は『私が語りはじめた彼は』のように、家庭がバラバラになっていたり、夜ごと夢にうさぎが現れたり、コロッケが好きでマヨネーズをかけたり、「殺し屋」だったり、左腰に蜥蜴の刺青を入れて「愛人の愛人」だった過去があったり、大学の教員だったりはしません(と登場人物を紹介すると、どんな小説かさっぱりわからないかもしれませんが、なんだか凄いひとがうじゃうじゃ出てきそうで、無性に読みたくなりませんか?)。しかし、登場する「語り手」(すべて男性)のそれぞれに「俺」を感じる。どこか自分と似ている。蜥蜴の刺青を入れていたり、うさぎの夢を見る男たちが「それって俺のこと?」「私の話だ!」と錯覚するくらいの親近感が湧いてきます。
 非情でならす小説新潮の編集長がゲラを読みながら、落涙したらしく(と伝聞になるのは、その場に居合わせなかったからです)、また刊行された後もうれしい讃辞をいくつかいただいています。「ベタ褒めするしかない作品なんて、この世に存在するのか?」「本のなかに俺がいるなんてこと、あるわけねえだろ」と疑う方も、そうでない方も、騙されたと思って(?)、読んでみてください。

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