稲葉真弓さんのレビュー一覧
投稿者:稲葉真弓
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紙の本花響
2002/02/27 16:26
著者コメント
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「花響」は、毎月一度、楽しみながら書いたシリーズでした。最初から「花」を決めて書いたものは数えるほどしかなく、ほとんどが、書いている途中に心に浮かんできたものばかりです。クチナシ、キンモクセイ、昼顔、露草など地味な花や野の花を配した物語が多くなったのは、もともと野の花が好きだからでしょう。母や祖母が好きだった花も自然に心に浮かびました。花にはさまざまな顔があります。美しさもはかなさも、ふてぶてしさも、りんとした姿も、みんな花の顔。その都度、はっとさせられたり、怖い思いをしたり、ときには慰められたり・・。
本ができ上がった今、なぜか、書かなかった花のことが気になって仕方ありません。ボタンや、睡蓮、ヒマワリなど、あでやかな「続・花響」をいつか書く機会があればいいのですが・・。bk1で読んで下さった皆さん、ありがとうございました。今回の本はネット配信したものに、大幅に加筆・訂正、書き下ろしを加えました。素敵な版画も入っています。もうひとつの花束として読んでくださるとうれしいです。
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