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先月(2017年8月)

どーなつさんのレビュー一覧

投稿者:どーなつ

2 件中 1 件~ 2 件を表示

世界は滅びるべきなのか?9日間のフェアリー・テイル

5人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

タイトルの如く童話物語。
地球は滅びるべきなのか、その判断を下すため、妖精が地上にやってくる。そこで最初に出会った少女ペチカと、フィツの冒険物語。
この童話物語は幻冬舎から出版されている為、比較的一般の人が手にとりやすいのではないかと思います。
逆に、一般書棚に迷い込んでいる為、ライトノベル愛読者には気付かれていない可能性もあります。
どちらにしても、広い年齢層の人に親しまれる作品であることは間違いないと思います。
クローシャという独特の世界観を樹立したこの童話物語の中では、全てのアイテムがファンタジーだと感じられます。
雰囲気的には、小公女セーラとか、ロミオの青い空とか、フランダースの犬……系統としてはそういう部類になるのだと思います。
でも妖精だったり、魔法だったりがあるので、ファンタジックなことは間違いなし。
主人公であるペチカは、いわゆる薄幸の少女。
幼いながらにいろいろ苦労して、会の釣り鐘塔の掃除をしたりして健気に働いています。
この手のパターンにありがちなのが、もちろんイジメ。
期待を裏切らず、ペチカに対する仕打ちは相当のものです。
手加減のなしの振る舞い、ここで登場する守頭(もりがしら)が最後までイジワルな名脇役として、物語の花形を演じてます。
ルージャンという少年も執拗にペチカを追いまわすのですが、そこには彼なりの不器用な愛情表現も混じっているのです。
そして、ありがちなペチカの性格。
「どんな環境でも私は常に心優しく生きていくわお母さん」
が、こういう話のお約束な主人公。
でも、私はいつも納得がいきませんでした。
そういう環境下に置かれて、自分はいじめられてもまわりの人をうらまない、誰にでも優しくする、なんて事が現実にありえるのでしょうか。
どうも、そういう心優しき主人公を見ていると、興ざめしてしまいます。
その点、ペチカはまさしく邪道な主人公。
まず自分優先。お腹が減ってる猫がいたってしったもんか、邪魔だ、焚き火にあたるな。
と、ちょっと残酷ではあるのですが、トゲトゲしているのです。
読み始めた当初は、主人公がこんな意地の悪い子でどうするんだ、とは思ったのですが、妙に人間らしさを感じました。
周りがペチカを蔑めば、心が硬い殻に包まれてしまうのは当然のこと。
けれど、妖精フィツと出会い、お互いケンカしながらも次第に心が通い合っていく様は、心温かく感じる想いでした。
酷すぎる行いをするペチカに反感を抱きつつも、彼女の本心はきっと違うんだろなと共感する思いも度々ありました。
この物語のメインはなんといってもペチカとフィツの友情。
そしてペチカに対するルージャンの真摯な思い。
多くの愛の存在に気づいたとき、ペチカの硬い殻は割れます。
そこへ辿り着くまでには、本当にいろんな冒険があるのです。
創りものの人間らしさではなく、ものすごくリアルなキャラクター達がこの世界観を彩るのに一役買っています。
フィツやペチカはもちろんの事、ルージャン、守頭、ヴォー、そして長いたびの途中で出会う、多くの人たち。
このどれか一つでもかけたら、この世界は成り立たなかった。
それくらい、悪役も含めてキャラクター全てに愛情が感じられました。
もともと涙脆いので、号泣は当然のことなのですが、読み終えた後もしばらく余韻にひたって、気持ちが切りかえれなかったくらい。
読み始めたら、知らず知らずのうちに、クローシャの世界に入り込み、ペチカたちの視点で世界を見ることになるでしょう。
児童向けっぽいからといって、躊躇うのはやめて、ぜひ多くの人に読んで欲しい作品です。
上巻だけでは、絶対に後悔するので、ぜひ上下纏めて買ってください。
この本がたくさんの人の心を暖かくしますよう、祈っています。

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紙の本ぼくらの七日間戦争

2005/04/12 21:52

最高にカッコイイ大人への挑戦状

3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

中高生に圧倒的な指示を得ている「ぼくら」シリーズの原点であるこの作品は、もちろん私にとっても青春のバイブルでした。
これを読んだ当時、私自身も中学生で、シリーズを追うごとに彼らと共に成長していけたことを嬉しく思います。
全年齢に受け入れてもらえる作品だと思うのですが、特に中高生にオススメしたいです。
ストーリーはというと……大人たちの定義した「理想の子供像」から大幅に脱線した英治たちは、中1の夏休み、廃工場立てこもって子供だけの砦を築く。集団誘拐か、と騒ぎ出す大人たちをよそに、子供だけの共和国を、たった7日間という短い期間ではあるけれど、作り上げることに成功する。これが大まかなあらすじなのですが、若い世代の人には共感できる部分が多いのではないかと思います。
もう大人になってしまった人より、これから将来の選択をすべき分岐点に立ち、悩んでいる人の道標にもなると思う。
勉強ができて、親の言う事を聞いて、塾に行って、うちの子はどこどこの某有名私立付属を狙うんざますの。なんて言ってる親が増えている。
社会が学歴社会になってしまった以上、受験戦争は当然拒めないもの。
むしろ、中学に入って皆と同じようにスタートラインを切る昔と違い、小さな子供の頃から、「お受験」と称した管理教育が始まる昨今。将来の夢を親が決めてしまうことも、あながち珍しくないのではないかと思う。
小さい頃はサッカー選手だったり、ケーキ屋さんなど、とりあえず憧れの職業が将来の夢だったりするのに、安定した職だからと国家公務員を目指す、という幼児が出ているようだ。幼い口から「国家公務員」なんていう単語が出てくること自体、時代が変わったんだなと痛感する。
ファミコンが流行った時代は、メガネをかけている子をみると、ゲームのやりすぎ、なんて思ったが、最近の子だと、たぶん勉強のやりすぎだろう、なんて先入観をもつ。その先入観を持ってみれば、なるほど賢そうに見えてしまうから不思議。
英治たちは「お受験」「規則」を前提にした大人達からみれば確かに理想の子供像とは言えない。むしろ「悪い子」と定義されるの普通。
けれど、全ての子が大人のいう「良い子」になったとして、その時社会は本当に成り立つのだろうかと思う。何でも吸収できる若年層の時代に、勉強一筋で本当に昔を振り返って幸せだったと思えるのか。
携帯が当たり前になってきた今は、友人同士の繋がりも気迫になりがち。メモリーが消えてしまって、誰とも連絡を取れない、まさしく携帯で繋がっていた友人が何人もいるのではと思う。
きっとこれを読んで、戦友ともいうべき友人を持つことがどれほど大切で、世に言われる馬鹿をすることがどれだけ最高なのかを学べるのではないかと思う。
勘違いして欲しくないのは、決して勉強するなと言ってる訳ではない。ただ数式にがんじがらめになってしまい、キレテしまう前に、一度くらいは外に出て友人と遊んでみればいいのでは?
読み始めたら止まらないシリーズ。これではまってしまって、勉強の妨げにならないように、それだけが注意点です^^

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