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先月(2017年6月)

サヤコさんのレビュー一覧

投稿者:サヤコ

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10本のまっかなバラ

2005/04/11 11:37

認知症の母と「10本のまっかなバラ」

3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

母は10人兄姉の末っ子でした。一緒に生まれた仲良しの姉が昨年の春に亡くなり兄姉が皆あの世へ逝ってしまった頃から少し痴呆のような症状が見られました。母はとっても物覚えのよい人でした。大家族で過ごした子ども時代のこと、おませだった女学校時代のこと、一切を失った戦後のこと、また最近のこともしっかり覚えていて、私たちにも娘や孫たちにもよく話してくれました。
ところが、私がこの絵本を読んであげても、母はバラの数を答えることができないのです。一つ、二つ、三つ……はすらすら出てくるのに、その反対がなかなか出てきません。どうも引き算ができない(元になる数を忘れてしまう、思い出せない)様子です。それでも母は、きれいなこの絵本が大好きでした。一人でよく眺めていました。私たちも辛抱強く毎日毎日読んであげました。
それから半年、やっと少しは答えられるようになったと喜んだのもつかの間、悪い風邪を引き、それがもとで亡くなってしまいました。棺には、普段着にしていた何枚かの着物とこの絵本、そしてまっかなバラの花も入れてあげました。
今ごろ天国では、10本目のバラの花をもった母が兄姉たちと祖母を囲んで微笑んでいることでしょう。母のような症状を疑われるお身内がいらっしゃるご家庭にお薦めしたい、心の和む数の絵本です。

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