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わたつみの自游人さんのレビュー一覧

投稿者:わたつみの自游人

かつての政治学徒にも興味は尽きない。

5人中、5人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

6月末大学のクラスメートでアドリア海・エーゲ海のクルーズに行くことになった。そのクルーズの出港・帰港地が共にベネチアであり、クルーズ終了後更に2日間ベネチア観光の日程をとっていることから、思い立って昔読んだ塩野七生女史の「海の都の物語—ヴェネチア共和国の一千年」を読み直そうと考えた。
処が書棚にとっておいた筈のこの書籍が見当たらないのです。丸善に行ってみたところ、品切れで、途方に暮れたが、amazon.comと同じ方法で商売している@niftyの「お買い物」を呼び出し、ネットで注文したところ、4月27日の2100頃注文したものが、28日の午後には宅急便で配達されたのには驚いた。
十数年前に読んだ記憶があるが、細部は殆ど忘れていて、今回のクルーズの航路がヴェネチアが地中海の女王として、活躍した通商ルートと重なり合う為、興味は尽きなかった。是非ご一読をお勧める。

歴史としても面白いし、1000年に亘って繁栄を続けた統治機構を作り上げたプロセスなど、政治機構論的にもかつての政治学徒としても勉強になった。「ヴェネチア共和国は資源に恵まれなかった国である。資源に恵まれた陸地型の国家ならば、非効率の統治が続いても、そ
れに耐えていかれる。古代ローマ帝国、ビザンチン帝国、トルコ帝国も、悪政が続いてもそれが帝国崩壊につながるには、長い長い歳月を要した。一方、資源に恵まれないヴェネチアのような国家には、失政は許されな
い。それはただちに、彼らの存亡につながってくるからである」との指摘は日本と中国との関係にもそのまま通用しそうな議論で、身に詰まされる思いを懐いた。

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中国人には理解できない「海洋民族のエートス」

10人中、9人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

最近慶応大学の阿川教授の書かれた「海の友情」という本を読んだ。第2次大戦中南太平洋の海で、死力を尽くして戦った米海軍と日本帝国海軍の生き残りのセイラー達が、死力を尽くして戦ったもののみが知る相手への敬意をベースにして、戦後お互いに深い友情を培いながら日本海軍=海上自衛隊の再建に邁進する物語である。
この物語を読みながら、最近中国荒れ狂った反日デモや昨年8月の初めに北京で開催されたサッカーの第13回アジアカップで日本選手が3‐1で中国を破り、優勝した時の中国の観客の異常とも言える反日行動を思い出してしまった。真珠湾を奇襲攻撃し、マニラや、ラバウル、ガダルカナル、レーテ沖、沖縄と米海軍側の人的損害も莫大であったにも拘わらず、何故両者の間には深い友情が生まれ、片や中国とは国家斉唱にはブーイングで、場外では日の丸が焼かれ、選手を乗せたバスが襲撃されると言う悲劇が生まれるのか? 中国とは国交回復以来多額の経済援助をつぎ込み、それが今日の中国の経済発展の基礎となっているにも拘わらずである。 やはり真剣に戦ったもの同士が懐く相手への敬意が中国との間では欠けているのが一因であろう。中国との間では海戦は勿論、陸上での正々堂々の大会戦もなかった。中国で行われたのは果てしないゲリラ戦でしかなかった。
しかし、それよりも大きいのは海洋民族と大陸民族との違いであるようにも思える。海洋国は大陸国に比べて、気候も温和であり、そこで育まれる民族性も温和で、執念深くなく、中庸、公正なのではないかと思えてくる。海は時には荒れ狂う。時化がおさまるとまた平穏な海に戻る。海上の戦闘で相対峙しても、嵐が過ぎてしまえば、共に海の仲間としての友情が戻ってくるのではないか?
中国は経済大国としての平和台頭を目指していると言う。しかし経済大国は何れも海洋通商国家として、相互信頼と相互依存の関係を築いたことがその基礎となっている。次代の経済大国を目指すのであれば、中国は武士道にも似た海洋民族のエートスを理解し、身に付けなければなるまい。

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