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先月(2017年6月)

ぴっころさんのレビュー一覧

投稿者:ぴっころ

1 件中 1 件~ 1 件を表示

紙の本スンウ12歳の明日

2005/06/04 23:19

どんなに辛い人生にもほのかに灯る希望がある

4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

この作品を読んでとってもツラかったです。自身も足に障害を負い、また病の妹を抱え、お父さんは亡くなり、母親は家を出て行ったというもの凄い状況に主人公の少年は生きています。そしてその少年を食い物にするかのようなヤクザくずれのどうしようもない青年の存在……。
小説はソウルの街からはじまって、少年のいなくなった母親のいる釜山までとどんどん息をつかせず展開してゆきます。少年はいっしょにいるヤクザの青年に利用されるだけ利用され続けますが、彼の持つ人を信じる力が、人をも何をも信じないヤクザの青年の心を不思議に溶かしてゆきます。そして結末はさらに辛かったりするのです。こんなのが本当にあったら辛すぎる!と思ってしまいます。
というわけで決して一般的なハッピーエンドで終わるわけではありませんが、それだけに悲しさや苦しさの中をたった今も通っている人たちにも通じる作品の力があるのではないかと思いました。人を信じるということは難しいことです。けれども少年から発されたほんの小さな希望のともしびこそ冷えてしまった人間関係の中で互いを信頼し、より大きなものに自分を委ねる謙虚さを教えてくれるのかもしれません。
元新聞記者だったという著者は作品の中で子ども社会やヤクザの世界のこともリアルに描いているように思いました。
チョ氏の本は他にもいくつか出ていますので併せて読んで見てくださいね。では。

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