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  3. ひまわりまるこさんのレビュー一覧

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先月(2017年8月)

ひまわりまるこさんのレビュー一覧

投稿者:ひまわりまるこ

18 件中 1 件~ 15 件を表示

紙の本ああ息子

2005/12/25 17:40

サイバラ先生に新聞業界を変えてほしい、、、と切に願ってます

16人中、13人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

「毎日かあさん」他で、西原理恵子ファンは益々増加、書評も何件も付いてますね。 この本は全国の息子を持つ「毎日かあさん」達の投稿文から西原理恵子さん本人が選出したもので成り立ち、もちろん一ファンとして私も書いたので、 センセのサイン入り本をありがたくいただきました。 しかし、ここであえて「毎日かあさん」や男の子たちの子育て云々を書くつもりはない。 それは読んで感じて笑い飛ばしていただければいいのではないか。 西原センセの漫画はオール描き下ろしだし、、、一つ寂しいことは、「毎日父さん」がいない。 「父さん」はいても、「毎日」じゃあないのね、、、。
で、私がもっとも言いたいのは、西原センセは明らかに新聞家庭欄を変化させたし、これから大いに変えてほしいという事だ。
「ああ息子」の企画が始まった時、ワタシはエピソードを二件投稿したが、一件は採用、一件はボツ。 つまり、編集者が選んだ文は新聞に掲載され、西原センセが本を刊行する為に改めて選んだのはボツ作品の方だった。 こういったことはよくあることで、それなりの事情もあるかと認識してますが、何回か重なってくると、微妙に編集者の目とアーチストの目は違うのではと感じてきます。 でも、ここら辺はまだ、「そういうモンなのだ」で済む。
新聞の場合、掲載の前に電話が入る。 年齢を確認される。 某新聞から、「年明けの掲載になりますが、歳は変わりませんか?」などと聞かれて、一つ歳が上下することで一体何が問題なんじゃと言いたい。 今だペンネーム不可のコーナーが多く、この個人情報保護が煩く言われている時代に問題は新聞の方にあるのではと思ったりする。 公募で賞をいただいた時に、ペンネームでなら取材をお受けしますと答えたら、それきりになった。 ドクハラ問題など田舎に住む人間としては本名を出すわけにいかない内容でも、「お姑さんのことを書くとかですね、、、特例は、、、」と言われて、もう新聞系には書けないなと思ったこともある。 実際、それ故に新聞投稿しない人も多いのが現実。
全国の「毎日かあさん」の声を聞きたい。 サイバラワールドは異次元であると同時に、全国にも「毎日かあさん」異次元ワールドは散在しているんだ。 でもこれが匿名不可だったとしたら、どれだけエピソードが集まっただろうか? 西原センセは今後もそのパワーで何を言わずとも新聞界を変えていける一人だと信じている。 また、書評ではなく本談義になってしまったが、自分の書いた事柄にはペンネームで責任負うつもりでいますが、どうでしょう?

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紙の本BASARA 16

2006/01/10 19:20

戦い成長する人間の愛憎ドラマを食事も取らずに全16巻一気読みの贅沢な時間、、、目眩く展開に興奮!

10人中、10人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

以前3巻までしか読めなかったこのスペクタクル作品をお正月休みに完食! これは大人買いして自分の手元に置いておくべきか、、。 ジャンヌ・ダルク的少女の恋と冒険、それに伴う心の変化と成長を、戦いの連続でありながら全編に流れる圧倒的な美しさで描いている。 血の海の戦闘シーン、晒し首に磔、拷問にレイプとハードで容赦なし、残酷残虐だらけの戦国物語に目を背けることなく最後まで読ませるのだからスゴイ。 しかも、魅力的なキャラのオンパレードの中、一つ一つの人と生をタペストリーに織り込んでゆく作者の手腕には脱帽。 また、それら個性派揃いのキャラの掛け合わせ、鯨やイルカや象等の動物の登場にも無駄がなく、遥か未来に日本の歴史文化を上手く混合する抜群の構成。 BASARA、更紗、タタラ、、、ア音三連続の美しい日本語を巧みに入れつつ、古きと新しきとを共存させる和のセンスも良し。
勧善懲悪の時代ではないとはいえ、ミクロ的にもマクロ的にも被害者と加害者に分けて考えがちな世の中でバランス感覚を保つのは時によって難しい。 作者は常に勇気と誇りを力強い筆で描き、受け入れる為の葛藤や許しの祈りを伏線として入れることで被害者であり加害者である人のサガを浮き彫りにする。 虐げられた庶民を大衆としてはただ従うだけの生としても、それが個となると、梟の子・新橋に至るまで前向きで諦めない生として描かれる。 だから多分、どのキャラも熱烈なファンがいるのだろうな。 私は普通っぽくて一生懸命な菊音ちゃんとか、どこか外れてそうな多聞が好み。
敵同士恋に落ちる更紗(タタラ)と朱里(赤の王)は怒涛の運命に翻弄されながら、それぞれ二つの名前の間で苦悩する。 更紗として生きたい気持ちを抑え、「運命の子タタラ」を名乗り生きることを誓う更紗だが、情が厚く涙もろい少女の影を消せないが為に白虎に変身する時は意識なき物となる。 その呪縛を解くことになる母、その息子を殺し母を匿うカザン将軍の葛藤、逆らえぬ運命に生きる白の王・銀子と刺客の柊、廉子と長老の息子の悲恋等、もうそれだけで物語と成り得るエピソードが満載の中、更紗と朱里の恋物語は幼い頃から始まり、その成長ぶりが濃いものだから、やはり一等目立つ。 ただ、もしタタラが最終的に更紗であることを選んだのは女として生きることを選んだことだと勘違いするヤカラがいたら、それは作者が言いたかったことじゃないと思うよ。 四道の忘れ形見を守る為に強くなる千手姫とは違い、一緒に戦うことで一つになれることを望む、やはり更紗は最後まで人生の戦士であって、その為に朱里を求めてやまなかったと解釈するのが正解ではないのか? その意味において、千手姫の強さも更紗の強さも肯定する現代であれという作者の願いがあったのではないかと思う。
この物語には愛する女を守ることにかけては理想の男が多い。 茶々を側近として守り抜く座木も、更紗を追う朱里も命がけ。 だが、何と言ってもすごいのが揚羽で、更紗を自虐的献身的に守り抜く牢獄の場面や落城の最期は圧巻。 こんな人いるのかなんて考えちゃいけない。 ここはお話にどっぷり漬かって、その愛を感じて下さい。 平和な御時世に現実的じゃないという男性がいたら、まず揚羽ファン女性の研究でもするべきでしょう。
陰で活動する揚羽とジャーナリストの太郎の友情、太郎の壮絶な死にも凄みあり。 太郎の晒し首と向かい合う揚羽のシーンなんて、次の瞬間「サロメ」になっちゃいそうだもの。 氷に閉じ込められた父、幼児の操る大人、、古い映画や手塚治作品を思い出すが、違和感なく読めるのは、その組み入れ方が巧みなせいだろうな。
お婆ちゃんになっても目をショボショボさせながら本を読み、ドキドキワクワクして、ため息をつけなければ私なんて終わり。 でも、こういう作品があれば大丈夫かもと思います。

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紙の本小学生日記

2005/08/02 17:29

天使へ「ありがとう」と言いたい本

7人中、7人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

天才作文家と呼ばれる少女のデビュー作にびっくりさせられた。 秀才ではない天才が、作家というより作文家が、今はまだプロではない稀有なアーチストがすぐそこでニッコリと微笑んでいる。
以前、青い目に恋した女子大生から、「『せつない』って日本語は、どう英訳したらいいんでしょう。 “painful”でも今一つ違うし、 “hurt”でもないし、、、」と聞かれ、「黙ってても、もう通じているんじゃない?」と少しからかってしまったことがあるが、今改めて「セ・ツ・ナ・イ」ってどういうことか考えてしまう。 丁寧に淡々と書かれたhanaeちゃんの文章は、明るく爽やかなのに「セツナサ」を感じてしまうのはなぜだろう。 悲恋や別れといった涙を誘う内容ではない、例えば“フリマに出かける親子の日常”等を描いているのに、彼女の真っ直ぐな目を通して見た世界、感じた思いはそのまま言葉を媒介に気持ちを優しく揺さぶってくる。 “フリマを早足で歩き回るお母さん”が叙情的な映画の一場面になってしまいそうなくらい生き生きとした力を持つ「セ・ツ・ナ・イ」だ。 そして、『なつかしさ』がある。自分の方がよっぽどレトロな子供時代を知っているはずなのに、たった数年前の彼女の普通の日々は不思議になつかしい何かを秘めていて驚かされる。
「言葉はいらない」が真実の時もあって、「言葉は魔法」という真実もある。 読むことでつながり書くことでつながることを本能的に知っていて、その喜びを十二分に表現できる才能をさずけられた天使が笑顔をふりまくようにさり気なく作りあげた世界は、重松清さん言うところの奇跡に他ならないと思う。
この作品に本当は書評はいらない。 心を込めた感想文だけが許される。 そうじゃなくっちゃ、きっと神様から叱られる。 だから、「すみません」の一言を付け加えなければ、、、、、すみません。

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伊藤若沖・・・スゲエ!

6人中、6人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

江戸中期の日本画家に、こんな天才がいたとは驚愕でした。 最初に目に入ってきたのが、和製ポインティリズムというべき「桝目描き」の技法による動物たちで、その漫画的に生き生き、のほほん、ほのぼのとした絵の表情に呆気にとられました。 TV番組でそれを模写して風呂屋のタイル画を作ってましたが、思い浮かぶものって皆似てるんですね。 日本人、凄いではないか! 化け物なんて、構図も含めてボッシュみたいな面白さがあるし、海の生物、特に蛸の滑稽な可愛らしさは飛び抜けております。 『雨龍図』という墨絵のひょうきん顔の”いかにも弱そうなドラゴン”もお薦めで、ぜひ一度はお目にかかっていただきたい。 その鮮やかな色使い等で、『釈迦三尊像』の模写はオリジナルを完全に越えて独特のパワーを持っています。 個性的なんていう言葉を遥かに超越した斬新さを古美術として絶賛したのは海外が先という、ありそうな話は別にしても、ニンマリとさせられたり、興奮させられたりの真の芸術家と思います。 2000年の京都展まで現代日本においてはマイナーだったなんて、なんともったいない!
若沖は家業の青物問屋を20年世話した後、引き篭もって創作に打ち込んでいたらしいのですが、細密に描かれた鳥たちや、写生も相当したであろう野菜たちと比べて、ゾウさんが何ともいえない想像物として描かれ、即絵本になりそうなシンプルな線と質感を感じます。 実際に象を見たことがあったのかどうかは、私にはどうでもよい事柄ですが、日本画の中でも相当ユニークと言える色、技法、意匠はオリジナルを追求するアーチストとして、”舌をベーッと出すアインシュタイン(科学者というよりもアーチストだという印象が強い人物なので)”を思い浮かべさせる程、強烈な性格をダブらせてしまいます。 画材が早く乾いてくれるので、洋画じゃなくて日本画を描くのよと説明する友人もいるし、現代日本画で”誰でもピカソ”的自由奔放さも持ち得る作品も見ていますが、これは江戸中期なんですよ!
と言っていたら、”誰でもピカソ”で明日、特集で放送があるようです。 東京でちょうど若冲展をやっているようですね。 いいなあ。
すみません、本というより若沖をお薦めしてます。 何でもいいですから、とにかく伊藤若沖を御覧になって下さい。 京都をゆっくり訪ねて、若沖を堪能してみたくなります。

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陰日向に咲く

2006/10/01 21:58

哀しいほどに可笑しく、可笑しいほどに愛しい

5人中、5人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

半年待ってやっと図書館の予約待ちの順番が回ってきて、巷の噂もよろしく、絶対に読んで後悔しない本であろうと期待に胸膨らませて読みました。 私が日本にいなかった時期にデビューしたらしいので、スープレックスと言われてもピンとこないのですが、さすがお笑いネタを考える人というのは笑いのツボだけじゃなく、その裏側にある悲哀のツボも心得てらっしゃると思います。 見っとも無くて、情けない程ダサくて、人には言えない自分の汚点や泣き所を晒す過程で浄化してゆく心情ってあるんですね。
誰しも自分に都合のよい心の葛藤があるのですが、作者は自己正当化と自己欺瞞を哀しいほど巧みに暴いていきます。 それがあまりにも自然に流れてゆく思考なので、読む側はあっという間に主人公たちの日常に置かれてしまいます。 見事です、劇団ひとり!
ある中年男性の話ですが、ある女性からメールの返信がなく振られたのではと悶々としてました。 またゴミ箱行きだったのかもしれない。 でも「開封通知」が届く度に、それが彼女との繋がりだと錯覚したい。 本人は真剣なのに傍から見れば呆れて笑ってしまうような感情や行動を集めていけば泣ける小説が書けるのかもしれないと、ふと思ってしまいました。 笑えるネタって確かに人の滑稽さを穿っているし、本当は泣きたいし怒りたいのに笑いのオブラートに包んで世間に提供してる。 笑いと涙の表裏を持って人の可愛気って出てくるのかもしれない。 現実でもみんな間抜けなことやってるしね。 ”笑いながら癒やされて泣いてしまう”不思議な温かさは、この小説で疑似体験できるので、とにかくお薦めします。 細部まで凄くいい話。
格差社会と騒がれて随分経ちますが、ホームレス、アイドルに貢いだ男、簡単に騙される女、多重債務者、生真面目すぎて売れないお笑い芸人・・・これら底辺に当てはまらなくても、みんな、その生き様に影も日向もあるんだろうな。 劇団ひとりは、小さき憐れなる人間たちにお日様を当ててあげようと、自分の中の恥部も見つめながら書き進めつつ、陰も日向も受け入れていったのではないかと思いました。 ちゃんと咲いているのかどうか自分ではわからなくても、何となく見ていてくれる人が一人でもいたら、這いつくばってでもやってけそうですもんね。 陰があれば日向もあるさと心優しく説く作家のデビューでございます。

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紙の本ジョッキー

2005/11/25 18:38

競馬小説未経験の方へ、有馬記念までに読んでほしい

5人中、5人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

去年、ディープインパクト新馬戦デビュー前にこの本を読んだ。 宮本輝の傑作『優駿』は競馬を取り巻く人間模様が感動的に描かれていたが、『ジョッキー』は競馬そのものに関して云えばそれを越える魅力のある作品だ。 少なくとも、ディープの登場を私に予感させてくれた。 出遅れスタート後、走りたくてたまらない”生来かけっこ少年”の小柄な馬体を飛ばし、第四コーナー辺りでグッと体を沈ませ、スペシャルエンジン加速でチータの疾走を見せる”額に星”のアイドルを、、、。
{貧しいフリー騎手の八弥は次々と問題有の馬に乗る。 反応の遅い馬、過酷な運命のセン馬、甘やかされた馬、、、しかし、やっと破格の潜在力を持つオウショウサンデー騎乗のチャンスがやって来る。}
 馬は本当に可愛い。 厩舎で餌をねだって馬たちがにゅ〜っと顔を出す様、タクアンを食べるような音をたてて飼い葉を夢中で食べ、ヒョウキンなアクビをし、体を洗ってもらう時の気持ちのよさそうな表情を見ていると、ホースヒーリングというのも頷ける癒やしの生物だと思う。 ディープインパクトが海外でも活躍した後引退の際はニンジン抱えて牧場に会いにいくと機会あらば言っているので、断トツの強心臓に足首の柔らかさとバランスのよさで直線300メートル平均30完歩を26完歩で走る馬に目を奪われると、周囲のサラブレッドがスローモーションにさえ映り始める。

{なぜ競馬に夢中になる人間があとを立たず、損までしてまた競馬場に足が向き、束の間のスポーツドラマに人生を重ね涙までしてしまうのか? オウショウサンデーの馬主、商魂逞しい伊能は自分が描いたシナリオを八弥にかせ、大衆を沸かそうと企てる。}
 まさに国民的スターとなり有馬記念で古馬との対戦をひかえているディープインパクトだが、小さくも逞しく美しい勇姿と驚異的な走りにもかかわらず、誰もが”可愛い馬”と表現する。 ゲート試験を一度落第、武豊が落馬しそうになった皐月賞でのコケ、何をしても愛おしい、欠点もすべて愛嬌になってしまう性分を持つ。
{厩務員の亀造は我が子のように可愛がったオウショウサンデーから引き離される。 しかし、母代わりだった亀造を、馬の方も忘れない。 伊能の伝説作りに葛藤する八弥は迷いあがいた末、この馬の人懐こさと頭の良さを利用してG1レースに挑む。}
 競馬ファンならずとも引き込まれるストーリーと文体は読みやすく、面倒な入門書よりも一つ一つのレース運びを丁寧に描いているこの小説を読んで馬ファンが増えてくれればいいなと思う。それに、読書で馬に癒やされるというのも素敵な時間の過ごし方ではないか、、。

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紙の本幽剣抄

2006/07/10 21:52

時代物ヒット!時代物ホラーファンを増やせる魅力とパワーあり!

3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

とても読みやすい時代物ファンタジーですが、実は菊地秀行さんはお初なんです。 人物の描き方も話の運びも私好みで、もっと早くに巡り合っていたらと思える作品群です。 もちろん、この幽剣抄シリーズはあと三冊とも読む予定。 時代物が苦手な人にもお薦め出来る感覚の本ではないでしょうか。
『影女房』は私好みのユーモア。 女の幽霊と武士とその母の掛け合いもよろしく、それぞれの心の機敏やその移り変わりが何とも言えない暖かな可笑し味をもって描かれています。 主人公の久馬は頑固で天邪鬼な変人。 小夜は幽霊なのに生き生きとした女として描かれ、可愛い少女と思えるくらいの反応が随所に仄めかされていながら、やはり仇討ちするまではうかばれない霊。 そして、典型的世話焼き、小うるさい母親が、現世にどっしりと構える生活者として登場。 漫画的というか、あっけらかんと言うか、これを読んで「ちっとも恐くないホラー」と感想を持つ方もいるでしょうし、、、私もこれはホラーというより、ファンタジーと呼んだ方が正解と思います。 好きですね。 最初のお話で菊地秀行ファンになりました。
『這いずり』は哀しいまでに凄い。 日本古来の幽霊の怨念が悲哀を持って迫ってくると同時に、スピード感ある変化(へんげ)の動きが圧巻。 障子、廊下、床下など、和製ならではの”成仏できない者”のしのび来る恐さも強調されます。 ”変わり者”を主人公にしたテーマが多いようですが、愛情を込めて書かれているので琴線に触れてきます。 で、”人間嫌い”が真面目に御勤めするとこうなってしまい、無意識に”人間嫌い”を隠そうとする自分に気が付いて這いずり始める輩という話は、組織の上下人間関係を冷ややかに見る視線の行き場のなさが現代と重なり、ホラーは消滅しない、娑婆はホラーだと、改めて確信せざるを得ないのでした。
『似た者同士』は多重人格を扱っていますが、その二つの顔が持つ性格、剣の技ばかりでなく、妻と妾を登場させることにより、多重人格によくある暴力で終わらず、女二人が非常に重要な位置を占めます。 締めで主人公の脱藩者としての正体が明かされますが、その内容も小説展開としていい。 浪人の内職と時々のバイト(?)生活を挿みながら、この題材を江戸を舞台にもってくることで、全てに時代モノである必要性を感じさせることに成功しています。 現代物では多重人格が一つの疾病として扱われる故に見えてくるのは哀しさと恐さまでで、幽玄なまでの不思議な美と精神は江戸を背景としてこそ表現できたのではないでしょうか。 迷い戸惑う本人と周囲の人間たちはかなり現代とは違い、多重人格そのものを病ではなく魔物として捉え、その魔物さえをを愛してやまない女たちが幻想を高める為に被害者にならない。 作者のテーマの扱い方は見事だと思います。
五つの短編の合い間に小品も差し込んでありますが、それぞれ趣きがあり、芯にしっかりとテーマを潜ませています。 これほど分りやすく、心に響くお話を量産出来るというだけで大尊敬の作家、ファンが多いのも頷けました。 平易な文章でちゃんと感動させてもらえるって事自体、本当に嬉しいんです。 時代物ファンタジーとしてファン層を広げる為にも、もっと宣伝するべきですね。

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アリガトウサヨウナラ

2005/11/18 17:22

昭和の匂いをさせながら少年とタイ焼きは野原を行く、、、

3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

幼児に英語を教える為によく、こどものとも年少版を読み聞かせします。 そのまま英訳しても、日英チャンポンでも、絵に合わせて作り話をしても使えるシリーズです。 もちろん、子供が一番喜ぶのは「ブルダダブルダダ、、」の原文ですが、、、。
『アリガトウ サヨナラ』はどこか懐かしいと思ったら、『きんぎょシリーズ』の高部さんの作品なんですね。 オートバイのような三輪車に乗った優しい男の子が次々と動物たちを乗せてあげ、最後に残されたお礼の品々に気づき、ナンとも可愛い出で立ちで去ってゆくお話です。 動物に合わせて背景も変化し、猫さんは松林海岸、熊さんはお山、たぬきさんは雷を起こし、亀さんは南国へ、蛇さんは鯨見海岸です。
絵本を感じ取る子供たちはいつも本当に素直で優しく、きっと一滴の汗も見逃さないだろうと思って買いましたが、読み聞かせの前に一ページ一ページを大人が堪能してしまいました。 子供が恐るべき集中力で物語の世界に入ってゆくように、時々大人だって昔ディズニー映画に同化した感覚をまさに思い出すことがあるのです。

少しづつ後ろのタイヤキが食べられてゆくのに、男の子はちっとも怒らず汗をかくまで頑張ります。 日々雑多なことでイライラもあるのに、空っぽになった荷台を見て喜んでいただき物をする男の子にホッとしました。わたしだったら、「こんな余計な使い古しはいらん。 おなかも空いてるのにタイヤキはどこだ〜」と叫んでしまいそうですが、、。
でも、「なぜタイ焼きなんだろう?」と大人の雑念が入ります。 高部さんは陸のお魚が好きなのかもしれません。 それも、人間くらいデッカイ奴が、、、。 それに、昭和の匂い! 男の子のいでたち、猫のサラリーマンっぽい姿、熊のちゃんちゃんこみたいなチョッキに巾着、、、へびの帽子だって昭和のお父さん風です。
最後の満腹のヘビさんで『星の王子様』のウワバミを思い出しました。 あのウワバミのエピソードは小学校の頃から大好きでした。 大人には帽子に見えたウワバミだけど、このヘビさんは満腹で帽子のようにふくらんだ後、自分が被っていた帽子を置き土産にしましたね。

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紙の本モテたい脳、モテない脳

2005/07/06 21:37

誰にでも理解できる脳のお話がつまった本

8人中、8人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

沢口先生はTVで見る限り、あの無精ひげとズケズケコメントで案外モテる方なのではないかと思う。いやもしかして、研究室にこもったりして何日も風呂に入らず臭う先生かも、、、などと想像しながら書店から帰ってきた。あっさり読める本ではあるが、なかなかお勉強になりますぞ!
脳の位置や大きさ、脳の発達からの人類進化の話、生物学的に別種とはどうゆうことか、記憶のしくみ、脳の成長、前頭葉の重要性、頭のよさとは?、脳内ホルモン 、、、、etc. 日本人は心配性の遺伝子を持っているが、うつ病にはなりにくいとは、これいかに? タイトルのモテたい脳について以上に興味深い話が続く。 結局、脳科学も生物学から派生してるので、生物と進化の過程までさかのぼり、あちこち面白く話は飛びつつ、いろんなヒントがでてくるのだ。
とにかく、生物はモテなければ子供は作れないので、「モテる」と脳の関係は深い。免疫力が高いとモテる、フェロモンのピークは二十代、ヒップとウェストの黄金比率は0.7、背の高い男がモテる理由、人間の女性だけがおしゃれをする訳はなどなど、ぜひ読んでいただきたい。うんうんと思わず頷いてしまったのは、『現在の人類は完璧な一夫多妻でも一夫一婦制でもない、一夫多妻制のゴリラと一夫一婦制のテナガザルの中間が人間である』 『浮気を隠そうとする心理は生物学的に言えば、メスの本質である』で、納得というより、読み進んでゆくうちに生物的に納得させられた私である。
阿川さんはインタビューの超ベテランだが、今回も相変わらずコントロールの効いた、それでいて個人的な興味もところどころにスッスッと入れてゆくタイミングがなんとも上手い! 彼女の例えは天下一品です。素晴らしい脳をお持ちですね。 続編を期待したい本でした。

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紙の本お母さんという女

2005/10/14 16:35

愛らしい女、それは母

6人中、6人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

子が親を諭したり、叱ったり、教えたりの世代になっても、親はいつまでも子を子として見る。 しかしながら、親が子供時代に戻ってゆく時期に入ると、親は先輩であり、友であり、血の繋がりがあるゆえに子供になったりもする。
『お母さんという女』は、娘にきついことを言われてもシュンとなるだけで、決して怒らない。 頂き物は何でも大切にプレゼントする側の気持ちを並べて飾っておく。 似たような服ばかりを買うが高級な物になると少し悩んでやっぱりやめておくと自己解決する。 同じ話を何度でも繰り返し、同じ反応を待ってのんびりと時間を過ごす。 笑うところが娘と一緒。 何だ、ウチの母ではないか、、、。
益田ミリさん選者の川柳コーナー、『つぶやき』『なりきり』『ダメ女』でお世話になったが、一度こんなことがあった。 詳細はわからないが、編集者が「ちょっとこれ下品」と言い出した私の575、自分でもちょっと下品かもと思っていたのに、ミリさんはきっぱりと「それでいいんです!」と答えてくれたらしい。 選に責任を持ってくれる表現者に選んでもらって私は満足でしたので、その「きっぱり」がどこからくるのか覗きたい気持ちもありました。
『お母さんという女』から何を受け継いだのか、『お父さんという男』もいるわけなので一概には言えないけれど、彼女の「きっぱり」はやはり『お母さんという女』からではないかと思う。 迷っているようで迷いがない。 好きな物は好き。 どんな時でも娘の味方! 『お母さんという女』から愛情をたっぷりもらって、大丈夫感があるから「きっぱり」していられるんだなあ。
父から生きずらさを受け継ぎ、母の遺伝子にかろうじて助けられていると感じることが多いので、生きている自分のルーツをながめている益田ミリさんの摩訶不思議感や安心感がよ〜く伝わってきました。 誰かに嫌味や当てつけを言われたら、わたしも真似っこして、「難しいことはわからんし、、、」と言ってみたいと思いました。 『お母さんという女』は本当に可愛い人です。

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死体はみんな生きている

2006/09/03 21:20

死んでから、どうしたい?

5人中、5人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

献体の話はあちこちで聞いているので、遺体がいろいろな方面で活躍(?)していることは想像できる。 でも、赤ん坊を取り違えるということも現実あるとすれば、足の裏に名前を書いているわけでもない遺体を取り違えて、望まない実験に持っていかれることもあるわけで、磔実験、腐敗・防腐処理実験、人体衝撃試験ダミー用などへ持っていかれたら、こりゃたまらないなとも思う。 実際、死体泥棒、解剖実験用の肉体の歴史を振り返ると、過去のことだと言い切れない怖さを感じてしまう。 この本は終始アッケラカンと死体を科学的に扱う方へと筆を進めているが、ある種タブーな領域にも踏み込まずには書けない内容なので、人事ではなく考えさせられた。 単純に、死体になってからも、これだけ多方面において引く手あまたなんですよと読んだ方が救われるかも。
死体をどう扱うか・・・死体の手を摑むと握り返されるとは、よくある話らしく、頭部と手は隠されるそうだ。 生き埋めを恐れての残酷な臨終確認も含めて、死体と向き合う生きている人間の哀しくも可笑しいくもあるウロタエやアガキのような行いの数々は、まさに人。 苦しむ生体よりも痛みを感じない死体との方が一緒に居て楽という著者の感覚には何ともお答えできかねます。
実験に死体を使えなかった時代の残酷無比な人間の行為の歴史も酷いが、頭をすげ替える実験というのも恐ろしい。 動物実験だけでも悲惨なのに、すでに人体実験の可能性も出てきているらしい。 成功すれば、それによって延命可能なケースもあり得るが、資金と法律でひっかかるらしく、まだ現実とはなっていない(?)。 米国のある殺人者の弁護において、脳死させただけであって、本当の殺人者は献体から心臓を抜いた医者だと訴えたケースから、脳死が認められるようになったという事実を見ると、法律もすぐ抜けられるものなのかもしれないが、現時点でも法律的に実験可能な国々はあるので、あとはボランティアだけ?
『水滸伝』で人間の肉団子を出す居酒屋が出てくるが、”死体を食す”歴史もまた興味深いものがある。 ミイラを高級な薬とした時代の ミイラの偽物作り、蜂蜜漬け死体など、薬というより毒なんじゃあないかとも言われる。 反対に人肉は人を健康にするという話もあるらしい。 憎い敵だから食べる、愛する人だから食べる、生きる為に食べる・・・私には無理だ。
環境の為に、埋葬や大気汚染の火葬から、エコロジー葬(組織消化やコンポスト加工)への時代か? 死後の肉体をどう見るか考えるか、あくまでも魂と共にあるとみなすか、ただの有機物に戻るとみなすかで大きく違ってくる。 『愛のコリーダ』みたいに死体から部分を切り取って持ち歩いた女性にとっては、魂が宿るという以前にまだそれは生きているものだったのだろうし。 けれど、今後どこまで個人的な問題として受け付けてもらえるかも不透明とも言える。
死後、自分を献体(臓器移植だけでも?)するか、散骨してもらうか? プラスティネーションで展示されて人の目に触れるという選択肢は私にはないことは確かですが・・・。

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紙の本つきのふね

2006/04/21 21:16

感性の変らぬ大人が、言いたいことが言えなくなった原因となる柵を取り除いて読める本

5人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

ジュニア小説人気、YA(ヤングアダルト・ムーブメント)は何事うとい私でも耳にする。 『永遠の出口』は書店の目立つ場所に置かれていたし、「とても児童小説とは思えない」と言われる”佐藤多佳子”や”あさのあつこ”も読んでみてうなづいた。 アニメやコミックの影響を色濃く受けた世代の作家と思うが、大人が夢中になるYAとは、、? 確かに、ジャンルを越えていいものはいいだけじゃないが、なぜ今?
生まれてからずっと真っ直ぐに天真爛漫に生きていけたら、どんなによいかと思う。 大人の小説とは甘いも酸いも知った人が読める書物ということらしかった。 で、ここで考えてしまうのが、世間ずれした大人と呼ばれる人達はどれだけ大人なのかということであり、世間をまだそんなに知らぬ若者はどれだけ真っ直ぐかということ。 人はどれだけ変るかというと、例えば、高校大学を卒業して一、二年で一見ガラッと外見が変る(凄く痩せたとか、恋をした、出産経験とか、社会に出たとか)ケースもあって、短期間でも人は成長、変化すると勘違い(?)してしまいがちなのではないか?
中年になってみると、自分がさほど精神的に成長などしていないのが分る。 同窓会などに行ってみればいい。 皆、ほとんど本質的な所は昔のまんまで感激してしまうのが普通らしい。 どう感じるかはそんなに変化してなくとも、言える立場とか状況が変化してるだけかも。 人間、ちょっとやそっとじゃ変らないのだ。 ちょっとやそっとじゃ大人になんかならない。 子供が悩むことと本質的に同じことで大人も悩む。 おなかが空いたと泣く赤ん坊と同じに、欲しい物が手に入るまでいろんなことをする大人はそこかしこに居る。 近所づきあい、世間との折り合いにきゅうきゅうしている大人のように、子供も毎日大変だし。
中年でもジュニア小説を書けるかという問題を考えてみて、熟年の純愛小説が売れているのだから書けるのではと思う。 ジュニア小説を書ける作家が精神的に若く新鮮さを失っていないのではなく、大人と同じ問題をしがらみをとった状態で大人が再思考できるかどうかだけなのではと感じる。 持てる時間も違うかもしれない。 書いている時だけでも、時間を確保して問題を感じ取って対応すればいい。 なんたって、大人は大人になり切っていないわけだから。 ジュニア小説が成熟したというよりも、、大人が本音を口にしたくても口に出せない事を、少し言い方を変えて、ジュニア小説の中で言わせることが出来るだけなんじゃないかって。
『つきのふね』が何を言いたかったのか、その存在の意味は最後の印象的な小学校二年生の手紙に凝縮されている。 驕りつつ、同時に自信喪失した大人には決して書けない文章を森絵都さんが書けたのは、小説を書くという狂気の世界の中で、自分の柵を取り除くことに成功したことに他ならないと思う。

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紙の本禁本

2006/02/24 19:24

質問、、、ポルノはエンタで、官能小説は文学なんですか?

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書店に積まれた文庫本の中で、なぜこれを選んだかというと、十人の官能小説作家の中に林葉直子の名があったから。 彼女が官能小説を書いているとは知らなかったし、頭のよさそうな女性がどんな官能小説を書くのか興味本位で購入したといっていい。
官能小説なんて、これだけ生きて数える程しか読んだことがないので、良いも悪いもわからない。 ただ、ここのところ、女性が女性の感性と言葉で官能小説(?)をどんどん書いているのは絶対にいいことだと思う。 男性側からだけだと、男性の思い込み、理想とか妄想が入り過ぎてしまうキライがあるし。 で、林葉さん、上手いです。 官能小説以外もいけるんじゃないですか? その前にジャンル、カテゴリー分けって今ひとつ判然としていないので、これを官能小説だと受け取るかどうかは読む人によっても違うのではと思う。 「ふと耳にした昔の女の甘く辛い過去」と一口には言えない切なさも感じました。 頭のいい女性がなぜにあんな馬鹿なスキャンダルに巻き込まれて、馬鹿な暴露をしてと思ったこともありましたが、書ける人だとわかって安心、、、て、自分は何様のつもりでしょう、、。
もう一つ、安達コンビの小説は他も読んでみたくなりました。 不勉強でこちらも初めて読みました。 ”笑える官能小説”といいましょうか、ゲラゲラものです! これも官能小説というより、スラップスティック的な面もあるユーモア小説と言っていい位じゃないでしょうか? 特に、講座の小テストや集まった人達(リストラ会社員、オタク、頭空っぽサーファー、Dカップの女子大生、趣味講座を一回りしてきたようなオバサン、、、)それぞれのポルノ文章の比較はとてつもなくクダラなくも軽快な面白さです! 超短編官能小説を書けと言われてたら、時間をかければ何とか形にくらいは出来るかもと思えるけど、こんな笑える官能小説は逆立ちしても私には無理。 でも、ギャハギャハポルノばっかり集めた本だったら、やっぱり疲れるだろうなあ。 十のうち一作品ということで、光って見えるところは多少あるかもしれません。
どうしても好みが優先してしまうので、短編集で部分的であっても、二つも読みかえせる作品があったというのはラッキーです。 でも、この禁本アンソロジー、シリーズをもう一冊いってみようかと思うってしめたら、書評としては最高の褒め言葉ではありませんか?

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紙の本アイロニー?

2005/12/29 16:42

爆発、暴走、若さが駆け抜ける、、、女の子の涙っていいね

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Oka-Changは売れっ子モデルから、着物好きが転じて芸者になる。 代官山嫌いのプロレス好きの凶暴なコラムから弾け出す彼女の心に、自分が自分である為の葛藤が滲み出る。 おしゃれとは周囲への気遣いであると言う人もいて、それが受けいられるオシャレであるとすれば、Oka-Changの目指すオシャレは過激で壊れそうに危ない。 自己主張が強いようでいて愛情いっぱいの女の気持ち、、、オシャレって生き方だなあと改めて思う。 生き方は人それぞれだから、この本を読んですぐオシャレになるわけじゃないけれど、自由奔放に精一杯のところで頑張る女の子が、ホントは最初っからお・ん・な・だったと感じるのは、彼女のオシャレ嗜好、オシャレ思考、オシャレ志向に所以するのかも。 ワタシ、オシャレじゃないからと言う前に、もう一度自分の生き方を見直してみようと反省させられる。
モデルといえば思い出す話がある。 女のイジメ話だ。 ショーのリハーサルで靴にべっとりジャムを入れられて泣く新人モデル。 昔この話を聞いた時私も若く、職場の男にイジメを受けていた。 そうか、女の足の引っ張り合いって、リハーサル時で本番じゃないんだ。 やっぱり女の世界は可愛いとこあるなあと思ってた。
それにしても、自ら波乱を選択してしまう人って強いのか弱いのか不明なところがある。 努力家であることは間違いないだろうけど、一つ波を越えた時の静けさを無常の幸福と受け止めながらも、またすぐ次を見ている。 波の中では無我夢中、ちょっとした隙間に逡巡はすれど、向う側にあるエネルギーに惹かれて、傍から眺める人間には休息がないようにも見える。 あるいは、何もかも楽しんでいるのか、、、終わってみれば、、、。 ていうか、最近の女たちは猫も杓子もとにかく書く。 書かずにはいられない。 よいことだと思う。

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明るく読んで儲けた気分になる株の本

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デイトレードの経験もないのに、株投資の本は好きだ。特にこの本のように読みやすく、表紙にしてもパラパラとページをめくってみても楽しく読めそうな物は、自分で稼いだみたいな錯覚を起こさせてくれるので読後感がすっきりする。一分に一万円である。一年で四千万円である。この子羊さんは本当らしい。読んでいて説得力もあるし、非常に親切に理解できるよう具体的に書いてある。実際、初心者の自分がデイトレードではないが株を始めてからも、特別買い気配だの、子株還流だのと、ずい分とお世話になった。つまり、週トレや中期にもヒントをもらえる、応用が利く本なのだ。著者は20代の若者らしいが、性格もよさそうだし、しっかりと自分の株哲学を持ってらっしゃるようでたのもしい。お祭り騒ぎを捜せ! それにサッと乗ってパッと逃げろ! それが出来るゲーム世代がつくづく羨ましいが、淡々とした爽やかな説明に憎めませんなあというところでしょうか。。。

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