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先月(2017年6月)

晋一さんのレビュー一覧

投稿者:晋一

1 件中 1 件~ 1 件を表示

物理の王道を示す科学絵本の王様

4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

学問に王道なしと言うけれど、この絵本を開くと「物理に限っては王道あり」の気がしてくる。私たちはどちらかというと知識の積み重ねやいわゆる反復学習を学問と思っている。だから王道などありようはずもない。王道がない以上、我が子を優秀な人材に育てるためには学習の積み重ねしかない。知識を詰め込むしかない。最近の親に倣えば「這えば立て、立てば歩め、歩めば英語」である。かくして熱心な親になればなるほど我が子に手を出し、口を出し、お金をかけたくなる。
ところが、この絵本ではそれと全く反対のことを読者(親)に要望している。先へ先へと読み進めるな、一度絵本を閉じろと言っている。読者(子ども)への問いかけに始まり、問いかけの意味を補足しながら、しきりに身体を動かすよう勧めている。子どもは問いかけに答えるため戸外へ出て観察したり、身の回りの小道具を使った簡単な実験を繰り返す。身体を動かしいくつもの発見を重ねるうちに風の正体が分子という小さな物質であると強く印象づけられる。子どもは発見の面白さを知り、観察や実験の意義を体得する。そして自然現象や物質を観る目も養ってゆく。
「なぜ」「どうして」「どこで」「いつ」「だれの」「なにを」といったお決まりの文句が並ぶジャパニーズ・サイエンス絵本に親しんだ人々には少々高価と映るかもしれない。が、親の手出しは風の吹く場所へ子どもと出かけるとか、ポリ袋を用意するとか、風船の口を結ぶといった裏方の仕事ですよと、まさに王道の手口を教えてくれる。そこから学ぶものは数十万の高額教材にも匹敵するだろう。この絵本で初めて風の正体を知る大人もいるに違いない。

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