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先月(2017年8月)

たちばなさんのレビュー一覧

投稿者:たちばな

1 件中 1 件~ 1 件を表示

着実に練習したい人にお薦め

6人中、6人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

 読後感はなんとも不思議な感覚でした。今まで漠然と抱いていた「上手な文章の書き方」イメージが180度ひっくり返された感じです。作者の主張をまとめると、「文章を書く前によく内容を考えよう」というただそれだけのことなのですが、今まで読んだことのある文章読本よりも実際的で、物になりそうです。
 テレビに裏ワザを紹介する番組があります。まず裏ワザを紹介してその後に科学的な説明をする形式で、この本はそれに非常に近い感じです。ただし、この本はどちらかというと裏ワザというより正道といった趣ですが。
 まず、この本では過去の文章読本を紹介しつつ、文章に必要な基礎知識のようなものを学びます。過去の文章読本の裏づけがきちんとあるということを証明している態度に好感が持てます。文章読本の中には、作者の一人よがりな文章論が書かれていることが結構多いからです。
 次に、図解を使って内容を考えて、そこから文章を書き起こすやりかたが実践的に学べます。私が特に気に入ったのはこの点で、作者は難しいことを言わない代わりに読者にそれなりの練習を求めています。文章を上手く書こうと思ったならば、ある程度の練習は必要でしょう。逆に「この本を読めば必ず文章が上手くなる」などと吹聴する本ほど信用できません。
 問題はやり方です。練習方法が的確ならば、上手になるのも格段に速いのが世の道理というものです。作者の図解と文章を結びつける技術は、理論と技術が融合した確かなものだと信じるに足ります。
 この本のやり方を子供の頃から学べば、誰もが文章を書くことに苦痛を感じなくなるでしょう。すでに学校教育を終えている人でも小学生の気分で一から学んで損はありません。
 普段の作者の本に比べれば地味な仕事と言えるでしょうが、紛れも無く良い本です。この本の中で研究されている谷崎潤一郎の『文章読本』や清水幾太郎の『論文の書き方』、また本多勝一、木下是雄、野口悠紀雄や梅棹忠夫といった人々の文章論を合わせて読めばますます理解が深まるでしょう。私も持っている何冊かと付き合わせてみて、新しい発見がありました。残りの人の本も購入リストに入りました。

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