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yumemunさんのレビュー一覧

投稿者:yumemun

2 件中 1 件~ 2 件を表示

紙の本泣かない女はいない

2005/08/10 09:57

やっぱり泣くんだよね。

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

泣かない女はいない」と「センスなし」の2作品が掲載。
いやー。やられた感じだ。最初は淡々としていて気づかなかったけれど、2作品ともに人の寂しさがにじみ出ている。私は「センスなし」でスピッツが出てきて、主人公達が
スピッツやオザケンが好きな「若い子」はセンスがいいとか言っているのにどきっとした。この人たちは、私たちより年上だから、そんな風に思うのだろうけれど、当のその世代の人間たちも自分より若い子たちに同じものを感じているのだ。スピッツにしかり、友達の話ではオザケンの名前を出したら、誰ですか?と知らなかったとか。
ある程度の年齢に差し掛かった時、生きてきた環境が違っても、感じる事や考える事、抱えていく事は結局見た目や呼び方が違っても同じものなのだと思った。
私はこの作品で「寂しさ」が残った。誰にでも、起こりうる寂しさの感情。まさに、泣かない女はいないし、泣かない男だっていないのだ。
読んだあといつものごとくズシンと心に残るものがあった。

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紙の本いつかパラソルの下で

2005/10/08 10:19

森さんの新境地かな?

3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

厳格な父の元の育った、3人の兄弟。長男、長女、次女。長男と長女(この小説の主人公)は厳格な父を嫌って早くに家を出て、職を転々とし、付き合う相手も転々とし、という強大だが、次女は父に背かず真面目に家で両親とともに公務員としてくらしていた。
そんな父が突然、交通事故で亡くなる。そしてまもなく父と不倫をしていたと言う女性が現れる。
3人はそれぞれの思いを胸に上京してから語らず、帰郷することもなかった、父の故郷へ父のルーツを見つけに旅をする。
最初主人公、野のの、コンプレックスでもあるSEXの描写から始まったので、こういうけつまつになるとは思わなかった。3人はそれぞれ、自分の欠点をかたくなだった父のせいにして逃げていたのだと悟っていく。特に主人公は父の思い出に触れることで、自分自身が辛い思いをすることを心のどこかでわかっていて逃げていた。
3人そろって父の故郷を訪れた時、父にゆかりのある人々に出会った時、実際はこの嶋の人たちは父の思い出もあまり無く、故郷になじめずに上京したのでは、と考える。
その過程の中でそれまでの自分の生き方について後半は主人公も考えるようになる。東京に残してきた恋人との別れは迫っているし、仕事も解雇され、やむなく今の状況から身を写さねばならない状況でそれを忘れたくてきた旅でもあった。
彼女は自分の人生について少し真面目に向き合えるようになっていったと思う。父の存在のせいにしていたあらゆるものを受け入れる事ができるようになれる時もくるだろう、そんな風に心境が変化していったのだと私は感じた。
最初はどうなるのだろうか、と思っていたこの小説の読後感はとても爽やかだった。
それは主人公の成長であり、兄弟、母それぞれのささやかな幸福であり、もっと大きかったことは・・・。
とにかく読み終わったあとあまりに気持ちが爽やかになり、読書っていいな、本を読むってやっぱりいいな。と思えた。最後まで読まなくてはわからない、結末がもたらす読者への幸福感。いい小説だったなと思う。

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