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先月(2017年8月)

パリジャータクさんのレビュー一覧

投稿者:パリジャータク

1 件中 1 件~ 1 件を表示

インドの風を感じさせてくれる本

4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

インドが隠れたムスリム大国だということは意外に知られていない。1億人を超えるムスリム人口を抱えているのだ。最近インド国内でもヒンドゥー教徒との対立問題などが取り沙汰されているが、村や個々人のレベルでは、この本の「ディーディー」(ヒンドゥー教徒)と「チャビーラおばさん」(ムスリム)のように篤い友情も成り立っている。また、互いの祭りに招きあうなど密な交流も続いている。
著者は1994年から毎年北インドの村に通い、1999年秋から1年間友人の弟一家とともに電気も水道もない村に暮らした。何気ない村の日常を淡々とだが真っ直ぐ見つめ続ける。9人の娘を抱える滞在先の一家の両親を「お父さん」「お母さん」と呼び、一家の一員として受け入れられる。この本はまず著者が家族や村にこうして受け入れられなければ著せなかったはずだ。
滞在先の一家の9人の娘を中心とした、女性の誕生、結婚、病、出産、そして死は傍らで見つめ続けるだけでも辛いものがある。しかし、著者は傍観者でもなく、過剰に干渉することもなくできるだけ家族の目線で見ようと努める。厳しい環境の中、女性たちも身近なものに楽しみを見出し、親しいものとの関係を大事にする。
村の朝の描写や、食事つくりをしている傍らでのおしゃべりなど、ふっと煙の匂いが漂ってくるように感じられた。
村の素朴な生活も9.11以降、ムスリムというだけで色めがねで見られかねない状況になっている。現代が抱える宗教と政治の問題への著者の思いも共感する。やさしいが芯の通った文体は爽やかな読後感を残す。お勧めの1冊。

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