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虹釜太郎さんのレビュー一覧

投稿者:虹釜太郎

5 件中 1 件~ 5 件を表示

紙の本誕生日事典

2005/10/10 01:41

人に貸したらかえってこない!

7人中、7人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

毎晩寝る前に読んでました。
しかし!
人に貸したら絶対かえってこない!
結果ぼくはこの本を3回買いました。
誰でも一度は買ってしまう『あなたのまわりにいる問題のある 何たらかんたら』という本を読むのもいいけど、長ーく使えるこの本があります。
まず第一段階の使い方はシンプル!
自分が現在、いや今どうしても納得のいかない人、を思い浮かべ、彼等の理不尽きわまる言い分は一体全体どこから生まれているかをじっくり読み、かれらの癖を想像し、まず怒りの素と喉のつかえを取り去ります。
自分の弱点を直視するのはつらいもの。自分の誕生日の頁は、健康上のアドバイスをチェックするにとどめ、
とりあえず、いままでにどんだけ苦しめられてきたかわからない人たちの頁を全てチェックします。
一か月も毎晩それを続けると、不思議!
他人の立場を、意識せずとも想像して、ぶちきれる前のガードが相当強化され、怒りっぽくなくなっている自分がいます。
そうしたら落ち着いて自分の弱点もじっくり読み、またそれを忘れます!そして、もはや自分とか特定の憎たらしいヤツラの誕生日ばかりをチェックしてる段階を卒業し、全ての日を、頁を「読書」するのです。
「通読」を前提としていない本書を「通読」するのです!
誕生日ごとの大アルカナによるタロット占いに疑問が残るも、
全誕生日を読めば、下手なトランキライザーいらず。人間への疲れを抑え込むよりも、全誕生日の立場を想像する愉しさが生まれる日々の実用書。

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紙の本アラビアの夜の種族

2005/10/09 03:13

地下迷宮で青春を送った全ての人へ

6人中、5人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

かつて『ウィザードリィ』で、青春を送った全ての人に読んでほしい一冊。ルールが複雑になり過ぎた現在リリースされ続ける無数のゲームにもついて行けず、かといってネットゲームにはまる時間も余裕もない、ふだん幻想文学もSFも読まない人にこそ、毎晩読んで読んで読み倒してほしい垂涎の一冊。
かつての『ウィザードリィ』初期4部作に熱中した世代や、現在のRPGからそのルーツを遡行する一部のフリークだけでなく、『ウィザードリィ』や『ウルティマ』といったRPG黎明期の作品のさわりしか触れてない人、その名には興味をもっていたがそのまま体験できなかった人にも、この『アラビアの夜の種族』の圧倒的な災厄のディテールはかつてのディスプレイの中の「冒険」の数々を想起させまくるに違いない。
地下で実験を繰り返すワードナや、大魔術師が地上を目指して脱出する『ウィザードリィ4』、そしてありえなかった外伝の数々を、永遠に自動生成するかのような『アラビアの夜の種族』。古川氏が『アビシニアン』でみせた、視覚が弾ね、聴覚が弾ねる世界、無数のハーブが目眩をもって乱舞する世界を現出させる文章の膂力の凄まじさが可能にした、ゲーム小説ではない、読むゲーム。無数に飛び交った初心者近寄るべからずな書評で足をすくませるにはあまりにもったいない、異界でのめくるめく彷徨を日々体験し続けることができる、ゲームも幻想文学もリタイアしてしまった人にぴったりの魔書。10年ぶりにゲームを買ってみる気になった人ならこれも一冊!

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紙の本白い果実

2005/10/22 22:07

記憶の宮殿の中を旅する美薬小説

3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

美薬小説にして観相学小説、理想形態都市小説にして流刑小説である本書では、下品な幽霊が困った時に出てくるむかしからの伝統的なずっこけアニメのような展開と、水晶壁に刻まれるにふさわしいかのようなフォントに対するこだわりとのギャップに強く引き込まれる。主人公のあんまりな美薬への耽溺度とそれを抑える意志の弱さは、かつての丹波哲郎演じる「ジキルとハイド」の暴虐なグルーヴをほうふつとさせます。特に美薬を飲んだあとの「あの薔薇のような時間!」に惹かれてそれをやめられない主人公が、一転、三転、七転、流刑の旅に。主人公はもう一度無事に「甘き薔薇の耳」を味わうことができるのでしょうか!?
デヴィッド・リンゼイの名作『アルクトゥルスへの旅』の世界を味わった時と同じ、めったに遭遇できることのない異界への誘いの強烈な磁力! ペルー料理で使われる「ファロッファ」を思わせる、クレマット料理などこの世界にしか存在しない料理の数々と、最後の闘いに絶対に必要だった10杯の飲み物とは!???絶対的なボスキャラの能力と、過剰すぎる超能力の暴走とそれをひきとめる市民たち各々の闘いと、それに現実と虚構の双方でからみあってくるさる「エイリアン」の存在が紡ぐ物語の行方は、同時代のマンガの実験的試みをさらに大吸収する『HUNTER ×HUNTER』の「キメラ=アント」登場以降の展開の元型を想わせ、人工自然環境を描いたバイオスフィア小説でもあり、絶望的な恋愛小説でもある。ファンタジー小説史上最強の美薬小説!?

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日本人読者が絶対に避けて通れない吸血鬼アンソロジー

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

『吸血殲鬼ヴェドゴニア』というPCソフト発のものから、ロジャー・ゼラズニイによる吸血鬼ならぬ「吸血機伝説」、SF宇宙ヴァンパイアものなど様々な命脈で進化と深化を続ける吸血鬼フィクションがあり、『書物の王国12 吸血鬼』といった吸血鬼アンソロジーの名作や、『血のアラベスク』といった無数の吸血鬼読本が存在する「吸血鬼フィクション大国」この日本で、その吸血鬼フィクションの変形、変態を味わいつくそうとしている日本人読者にとって絶対に避けて通れない吸血鬼アンソロジーが『吸血鬼ホラー傑作選 血と薔薇の誘う夜に』。『とらんぷ譚』に「ジョーカー」として収録された「影の狩人」(中井紀夫)の『宿命の交わる城』的な奇譚、「そうなの。ぼく、ちゅうねんのおじさんです」ではじまる全編ひらながばかりの脱力ぶりの「かわいい生贄」(夢枕獏)、「死後循環」説による吸血鬼の生態の説明がたんたんとしていてかえってこわい「吸血鬼」(江戸川乱歩)、吸血鬼発祥の地ともいわれるエジプトを舞台にした、開高健『耳の物語』をおもわせるアラブの女の描写が残像に浮かんで消えない「吸血鬼」(城昌幸)、土地の霊的作用によって蘇生した吸血○○○と図書室の怪異「血を吸う怪」(松井松葉)、吸血鬼生息圏の謎が明らかに..「週に一度のお食事を」(新井素子)、ヤニクサイ煙草中毒の子供の描写がいつまでも消えない煙りのような不思議な読後感を残す「仲間」(三島由紀夫)など、普段、SFやゲームでしか「吸血鬼」に触れていないホラーに不案内の読者をもひきずりこむ作品群。「ヴァンパイア・クロニクルズ」シリーズ、「アニタ・ブレイク」シリーズ、「ソーニャ・ブルー」シリーズなどの海外のヴァンパイア小説ばかりでなく、人間と吸血鬼との闘い、吸血鬼と吸血鬼ハンターの殲滅戦という避けがたい方向に何故かかならずしも向かわない、日本発「吸血鬼」小説でしか体験できない夜を。

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紙の本独裁者の城塞

2005/10/10 01:14

どのゲームでも「職業」としてない「拷問者」という奇妙なギルドから!

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

『拷問者の影』『調停者の鉤爪』『警士の剣』と続いてきた、
新しい太陽の書シリーズの第4巻。
どのゲームでも「職業」としてない「拷問者」という奇妙なギルドで育った主人公の謎。
最終段階で明らかにされることをじっくりと味わうこととは別に、このテキストでは抜け道だらけの網の中で自由に寄り道することが許されているかのような楽しみがいっぱい。
途中の、物語の中の物語..
ハルヴァードの物語
メリトの物語
<十七人組>の物語?
フォイラの物語
の味わい。
そして3つのまったく程度の異なるテクノロジーによる武器の混在する世界のディテールへの興味、他ファンタジーに頻出する「魔剣」以上に謎めく特殊アイテム 「鉤爪」の存在、実験室の中での酒精漬けのマンドラゴラ!、故意に人間性を放棄した存在とされる 獣化人(ゾアントロプス)への言及など、ゆっくりゆっくり読みすすめたい幻想小説。

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