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    体が硬い人のための柔軟講座 (NHKテキスト 趣味どきっ!)

    体が硬い人のための柔軟講座 (NHKテキスト 趣味どきっ!)

    中野 ジェームズ修一 (講師),日本放送協会 (編集),NHK出版 (編集)

    5つ星のうち 4.0 レビュー詳細を見る

げんさんのレビュー一覧

投稿者:げん

8 件中 1 件~ 8 件を表示

この風にトライ

2008/05/14 00:34

正統派の青春小説

3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

 石原慎太郎の小説「青春とはなんだ」がTVドラマになったのは、映画「3丁目の夕日」が描く時代の少し後のことです。主人公は高校の教師で、ラグビー部を舞台にした愉快な小説でした。それからほぼ45年。同じくラグビーを描いた本作「この風にトライ」では、小学6年生が主人公です。ラグビーというだけで、私の評価は甘くなるのですが(笑)。

 ラグビーで日本代表に選ばれる目前、小学校の教師となって、ラグビーの普及に乗り出したアッシー先生。いじめ、勇気、仄かな恋、クラスのまとまりといった等身大の青春が描かれています。かつて、「青春とはなんだ」「これが青春だ」「飛び出せ! 青春」「われら青春」など、一連の青春ドラマに胸躍らせたお父さん、お母さん世代にはウケルと思います。

 著者の上岡氏は学習院大の教授で、翻訳者として著名な方です。翻訳にあきたらなくなったので、自ら経験したラグビーを題材に、初めて小説を書いてみたというわけです。文章がしっかりしているので、安心して読めます。平易な文体ですが、訴えていることは軽くありません。まさに正論といったところでしょうか。

 最も力が入るのは、クラス対抗ラグビー大会のシーンですが、そこに至るまでに何と、大会を中止せよというPTAの横槍が入ります。わからずやの校長と教頭、という、幾多の青春ドラマでおなじみのキャラクターも登場します。ここいら辺りはちょっとステレオタイプな気がするものの、 全体として著者の試みは成功していると思います。読後感も爽やかです。

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紙の本ノーサイドじゃ終わらない

2009/07/30 23:00

ラグビー好きも、そうでない人も、極上のエンターテインメントを堪能せよ!

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

 未だ感動の余韻がさめません。この著者、私は知らなかったのですが、何者なんでしょう? これまでの代表作は? 疑問は尽きません。いずれにしろ、ただ者ではありませんね。実にいい本に出会いました。

 そもそも、本書を手に取ったのはほんの偶然。うん? ノーサイド? 終わらないってなんだろう? 元ラガーマンとしてそのタイトルに大いに惹かれたからです。

 実際、ラグビーに関する逸話が一杯散りばめられていますし、「ラグビーって、ボールを後ろに投げて、皆で前に進むんだよ」なんて、ラグビー好きの心を打つような台詞も多い。私は青春小説としてだけでも楽しめました。

 しかし本作の基本はミステリーです。その意味でも、本書は最後まで皆さんを飽きさせません。色んな伏線が見事に張り巡らされ、それらの謎が次々に解き明かされる最後の100頁は特にスピート感満点。圧巻です。

 後は、全体で550頁とお話自体が長いこと、そして説教調の台詞がところどころにあることを除けば、殆ど100点をあげても良い出来ですね。久しぶりに小説らしい小説、エンターテインメントらしいエンターテインメントを堪能しました。

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紙の本空飛ぶタイヤ

2007/12/17 23:26

映画化不能! なら読むっきゃない!

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

 読み進むうちに、読者は主人公と一体化すること請け合い。頁を繰る手が止まらない、というのはまさにこのことです。 最初から最後まで問題作そのもの! ここ10年で読んだあらゆるジャンルの本でベストと言ってよい、超お勧め本です。星5つじゃ到底足りません。 
 お話は、走行中のトラックのタイヤがはずれて歩行者を直撃、死に至らしめたという現実の事件が下敷きになっており、ここに書かれていることこそが真実なのではと思わせるほどリアル感があります。実際、この書評を書いている2007年12月、この事件の判決が出ました。事件はまだ風化していません。
 それほどの小説なのに、映像化の話は一向に出ません。それもそのはず。本作でホープ自動車とかホープ銀行という名前になっているけれど、これはご存知、三菱のこと。例え映像化が許可されても、放送・上映できるはずもありません。実話が下敷きであることの、意外な弱点です。
 ならば、本で読むしかありません。その意味でも本作はお勧めであり、エンターテインメントとして読んでも、ノンフィクションとして読んでも十分大人の鑑賞に耐え得る必読本です。
 但し誤植が実に多い。初版を読んだからでしょうか。この点が唯一のマイナスですが、本作のクオリティを汚すものでは全くありません。さあ、この作品が持つ熱や圧倒的な勢いを心行くまで堪能して下さい!

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気軽に読める教育論集、でも内容は濃い

6人中、5人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

 この本の筆者である内田樹は、とある私大の教壇に立ってはいるものの、教育学の専門家ではない。言ってみれば、体験的な現代教育評論と言ってもよいエッセイ集なのであるが、その提言は実に示唆に富む。例えば冒頭(12頁)で、教育の荒廃には「被害者だけで、加害者がいない」、だから犯人探しは無駄だという指摘や、「教育に関しては何を言っても誰からも効果的な反撃がなされない」という意見はその通りだと思う。言うなれば、今交わされている教育改革論議は右も左も全て善意から出ているのであり、それだけに不毛な結論になるのだと私も思う。

 それにしても内田の観察は的確で、その舌鋒は鋭い。例えば、若者の堕落や学力低下は、教育の失敗ではなく、むしろより多くの没個性的日本人を作り出そうとしてきた明治以来の教育政策が成功しすぎた結果だ、という指摘(32頁)は逆説的ながら極めて興味深い。今まで誰もそのようなことを言った人はいないのに、そうだ、その通りだよと思わず膝を叩いてしまう。

 しかし、欠点がないでもない。第一、このタイトルでは内容が類推できない。その二、エッセイ集の宿命と言ってしまえばそれまでだが、もともとがブログ日記をまとめたものなので、体系的に整理されていないのがかなり惜しまれる。第三、筆者自身の勤務校に関する章は、関係者以外には退屈に感じられるだろう。第四、学生運動に関する回想録風の章には、同時代の人間以外にはいささか独りよがりと感じられる記述も目立つ。

 第五、教育論についても、おそらく筆者の目指すのは「文部省解体、大学の自治の回復」という学生運動経験者風の単純な図式なのだろうが、現実的な解決策としてはその中間的な行き方があるはずで、この分野の専門家としては疑義なしとしない。ただ、エッセイ集として割り切って読めば、それはそれで楽しい。例えば、第5章の「石原都知事の粗雑な文章」や第8章の「トミタくんのお父さん」など、わくわくするような内容が詰まっており、哲学者特有の、かつ現代ではかなり廃れた難解な言い回しなどを気にせず、気楽に読むのが個人的にはお勧めである。

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紙の本不祥事

2008/08/28 21:09

文句なく楽しめました。でも、もう少し奥行きがあれば

3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

 東京第一銀行という架空の企業が小説の舞台。そこで繰り広げられる人間模様とミステリー。作者の池井戸氏が元銀行マンなだけに、ビジネス小説という視点ではよく書けていると思う。実際、おもしろかったし、頁を繰る手が止まらなかった。

ただ、銀行という舞台は同じ作者の「俺たちバブル~」シリーズや、名作「空飛ぶタイヤ」にも登場する。言わばどの作品も似たり寄ったりの無難なセッティング。小説家としてはもう一段レベルを上げて、その世界観を広げることが今後必要なのではないか。

なお、作中で「プリンストン大学に留学してMBAを取得」という表現があるが、プリンストン大学にはMBAコースはない。知らなかったのか、フィクションだからとわざと書いたのか。その他、日本語の表現に何箇所か難あり。

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豊富なデータで説得力十分

3人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

 副題は「高校で七割、中学で五割、小学校で三割が落ちこぼれ」となっています。タイトルの「教育七五三」というのはそういう意味なんですね。タイトルの付け方からは、何だかキワモノの匂いがしますが、決してそんなに軽い本ではありません。

 本作の良いところは、第一に豊富な取材に基づいた議論がなされているところ、第二に、それにも関わらず著者の主張が押し付けがましくないところ、でしょう。教育というのは誰もが様々なレベルで経験することなので、自らの偏った経験に基づいて、わかったようなことを書くルポライターは数多いのですけれど。本作ではそれがない分、頭を白紙にして謙虚に読むことができました。

 色々な例が参考になり、とても興味深かったです。中でも、家庭塾というのは本書で初めて目にしました。こういう試みがあったのですね。コストもかからず、試してみる価値があると思いました。

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学術論文というよりは単なる読み物

25人中、25人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

 日本社会の二極化、階層化を前提に、その底辺層の特徴を論じたもの。下流社会というのは上流社会や中流社会と比較する上での造語で、著者である三浦によるもの。東京学芸大の山田による「希望格差社会」などのネーミングの妙に影響されたものだと思う。いわゆるウレセンを狙ったわけだ。マーケティングを専門とする著者らしい。
 ただ、内容には問題が多い。そう考える理由を以下にきちんと示す。
その1。上中下、それぞれの階層の男女にインタビューをしている下り。物凄く都合よくステレオタイプ(類型的)。こんなにうまく著者の勝手な分類に当てはまることが果たしてあるのか? 固有名詞がないので、全くの嘘や創作でも読者は見破れない。
その2。155-156頁の評論家・宮台真司を批判している下り。批判の根拠ともなっている文献が週刊新潮。いやはや・・・。
その3。例えば160頁の表5-2の数字。生活全般で大切にしていること、という質問に上流の人たちの64.3%が「個性、自分らしさ」と答えたとか。その母数たった12人というのもデータとしては信頼性がないが、その64.3%って? 何人? どうしてもきっちりした整数にならない。この表に載っている数字は中流も下流も皆そんな感じ。普通の読者なら読み飛ばすとでも思ったのか?
その4。例えば163頁の表5-4の数字。「個性を尊重した家族が理想の家族」と答えた割合は下流ほど多い、というのが著者の結論だ。数字を見てみよう。上流は16.7%が、下流は43.8%がそう答えており、確かに一見下流にその傾向が強いと考えてしまう。しかし、これは数字のトリックである。上流のサンプル数はわずか12人。すなわち、16.7%とはそのうちたった2人である。対して、下流のサンプル数は48人、はいと答えたのはそのうち21人だ。2/12と21/48との間に統計的有意差があるかどうかは、統計学のテクニックを使って検定をしてみなければはっきりしない。
 私が試みに通常用いられる過誤率5%で検定してみたところ、p値は0.08>0.05であった。つまり、この両者には統計的な有意差がない。言葉を変えれば、この結果からだけでは「個性を尊重した家族が理想の家族」と答えた割合が下流ほど多い、とは必ずしも言えない。サンプル数が少なくて、統計的に有意でないものもある、と著者自身も一応あとがきで断ってはいるものの、おそらくそれは本書の冒頭で述べておくべきことだろう。
 このように、信頼性に乏しい、いい加減なデータをどんどん出してきて各階層を比較していることも問題だが、一体その差がどこにあるのかという背景や理由については大した調査もせずに独断と偏見で結論づける。これは正しく三流ジャーナリズムの手法である。
 今まで散々この本を批判しては来たが、しかしこの本は間違いなく「買い」である。自分の思う方向に読者を引っ張っていくために、どのように数字やデータを用いればよいかということを他のどんな書物よりも楽しく教えてくれる(もっとうまくやってくれれば学術論文になるのだけれど)。因みにこの著者は三菱総研などを経て、民間のシンクタンク「カルチャースタディーズ研究所」を設立。現在は立教大学でも教鞭を執っている。

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紙の本誰のための「教育再生」か

2007/12/05 00:31

もう少し冷静な議論を

11人中、8人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

 本書冒頭でこう謳う。「本書が(中略)教育改革論議のきっかけとなり、また、参考資料として活用され、そして教育の豊かな展開とそのための適切な教育改革・施策への触媒となるなら、この上ない幸いです」 結論から言えば、「資料として活用され」まではいいとしても、その後の目的を叶えるのは少々難しいだろう、というところだろうか。

 本書の最大の欠点は、いずれの著者の論旨もややヒステリックに過ぎるということであろう。いわゆる左翼系の学者らしく、これまで実施されてきた一連の教育政策に対して快く思わないのは理解できるとしても、その全てに対してただやみくもに反対というだけではおよそ国民の理解は得られないのではないか。

 長い議論の末、政策として実施されるからには、どの改革法案にも相応の理由と背景があるのであり、そこを全く見つめないまま駄目だ駄目だの一点張りでは、冷静な議論ができない。一例を示そう。教育評論家・尾木氏はこう言う。「足立区の不正事件からもわかるように、このような全数調査方式の学力テストは、弊害の方が大きいのです」(53頁) 

 尾木氏がこう断言するその根拠は、驚いたことに足立区の学力テストにおける不正事件のみである。全国一斉学力テストが導入されたことで、その他大多数の小中学校でどのようなプラスの効果があったのかについては調査もしなければ説明もない。およそ学者たるもの、結論先にありきの、そして一方に偏したこのような論旨展開はすべきでない。

 質の低い議論としては、早大教授西原氏らの学校教育法改正に関する次の指摘がある。「たとえば幼稚園の目標には『集団生活を通じて、喜んでこれに参加する態度を養う』ことが含まれています。一人でいる方が楽しいと思うことは許されない、と言わんばかりの態度です」(150頁) 普通の神経で読めば、殆ど言いがかりに近い。

 因みに、西原氏らの執筆したこの第2章の5「心の支配」は、愛国心や日の丸、君が代問題を扱っており、実にステレオタイプなイデオロギーによる主張を展開している。私自身は読んでいて少し辛かったけれど、左翼系のスター識者の教育論を概観するには、冒頭で述べたように資料として役に立つのかもしれない。

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