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先月(2017年1月)

xanthusさんのレビュー一覧

投稿者:xanthus

1 件中 1 件~ 1 件を表示

紙の本ラプソディ 血脈の子 上

2007/04/21 07:48

名と血と地

3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

この物語は面白い。
長編であるので、快刀乱麻・・といったテンポではないが、しかし、それゆえのもどかしさも手伝ってか、次は?次は?と、グイグイと先を読ませる力がある。
主人公たちには、使命がある。
これは、ありふれた設定。
しかし、この物語を面白いモノとしているのは、その設定の根幹に横たわる世界観や、強弁ともとれる著者の言い切りによる決め事であると思う。
先ず、「名前」には力がある。
名は、その名を与えられたものを、ただラベリングするだけではなく、表現し、定義し、そして、縛りつける。
そして、「大地」には力がある。
地は、単なる場所や土ではなく、人を育み力と命を与え、時間をも狂わせる。
当然ながら、「血」にも力がある。
血は人を繋ぎ、従え、時に悪意に染まる。
そんな力が交錯する「設定」の上で、主人公たちには踊る。
だが、翻って、著者の精緻な世界感を意識せずに、単純な「ファンタジー」や「ラヴストーリー」という視点で読んでも、絶対に失望する事は無い。
つまり、「剣と魔法の美少女物語」として読んでも、それはそれで、あり!なのだ。(要は、ラプソディ萌え!?)
バカがつくほどの博愛主義者であるラプソディは超絶美形であり、アクメドはニヒルでペダンティックで悪ぶったリアリストを演じ、更に、コワモテ特務曹長グルンソルの「喰っちまうぞ!!」が、バランスの良いコメディにもなっている。
何度、読み返しても、その度に楽しめるが、先ずは、全巻一気読みする事をオススメする。

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