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YHさんのレビュー一覧

投稿者:YH

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「あの世はあった」を読んで

4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

この本の中に書かれているのは、いろいろな心霊現象についてです。ふつう心霊現象などというと、「ああ、例のあれね」ぐらいにしか思いません。でも私たちがよく知っている有名な人たちが実際に見た、体験したことを語ったとなると話が少し違ってきます。
本書の中に登場する作家、学者たちは、ほとんどがリアリストだと言っていいと思います。だから自分が体験した心霊現象を疑っているし、それゆえ冷静にみつめようとしたり、科学的理知的に分析しようと試みています。けれども、それにもかかわらず解釈できないことがあります。しかも、事実自分の身に起こったそれをいったいどう説明すればいいのでしょうか? でもさすが作家たちは言葉で言い表せないものを、あえて言葉でもって表現しようとしている。その苦闘の様子が行間から読み取れてとても興味深かいものでした。
なかでも佐藤愛子さんの身に起こったポルターガイスト現象の話は、面白い。彼女の作品を読む限りわからないし、そもそもそんな体験をしているなんて全く知りませんでした。目に見えない、わけのわからないものと闘っている佐藤愛子さんの姿はとても迫力があります。
また描写という点でいうと、やはり夏目漱石がずばぬけているのではないでしょうか。透徹した目でみつめ、しかも漢詩とでもいうべき文体を駆使して描かれる病の床に伏した自分のありさまは、それがいわゆる臨死体験であるというようなことを越えて思わず読むものを引き込みます。
確かにこの世の中には人間のには見えない、聞こえない世界があります。心霊現象に限らなくてもミクロの世界とか、超音波とか、そういったものはふつう見えたり聞こえたりはしません。心霊現象ももしかしたらそういったもののうちの一つなのかもしれません。でもこの本の中に登場する作家、学者たちはそれを見てしまった、聞いてしまった。そうである以上、物書きとして書かずにはいられなかったのではないでしょうか。その意味でも彼らの残した記録に耳を傾ける価値はあると思います。

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