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先月(2017年2月)

おにぎりさんのレビュー一覧

投稿者:おにぎり

4 件中 1 件~ 4 件を表示

うちで焼く丸パン

2006/04/18 22:21

堀井和子式パン入門書

13人中、13人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

 お店で売っているパンはおいしいけれど、家で作る焼きたてのパンには格別の魅力があります。
 部屋中に立ち込める香ばしいにおい。
 オーブンから取り出す時の、期待と不安の混じった高揚感。
 発酵不足や、形が不恰好だったとしても、自分でこねて丸めて焼いたパンは、とてもいとおしいものです。
 たくさんあるパン作りの本の中で、本書で紹介されている堀井和子さんの作り方は、少し変わっています。生地をボウルではなく、ビニール袋に入れて発酵させるため、独特のコクと弾力が生まれ、噛むほどに味わいのある、しっかりとしたパンが出来上がるのです。
 ふわふわしたパンより、ハードパン系が好きな人なら、きっと気に入るはず。
 そして、本書の最大の特徴は、「パン作りの流れが分かる」つくりになっていることです。
 道具を揃えるところから始まり、生地をこねる様子、発酵させている間に道具を洗う様子といった、パンを作っている堀井さんの一連の動きを細かく載せていて、パン作りがぐっと身近に感じます。
 初めてパンを作る人や、パンを作ったことのある人にとっても、「堀井式パン」の入門書にはうってつけでしょう。
 ただ、本書のレシピは、以前出された『堀井和子の1つの生地で作るパン』でほぼ網羅しているので、既にそちらを持っている人にとっては必要ないかもしれません。
 でも、以前のものと微妙に変化している丸パンに、堀井さんが試行錯誤しながら大事にパンを作り続けている姿を感じ取ることができますよ。

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家宝の肉じゃが、ここにあり

3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

 日本人ってすごいと思う。
 なにせ、世界中の料理を毎日の食卓にのせて楽しんでいるんだから。中華にイタリアン、フレンチ、韓国料理、地中海料理…。
 いろんな料理がある中で、やっぱりホッとするのは、和食。海外に行った時、無性に懐かしく思うのは、お味噌と海苔の香りだ。
 けれど、料理初心者がいざ和食を作ろうとすると容赦なく襲い掛かる「ムズカシイ」の壁。その壁を見事に取っ払ってくれるのが、本書である。
 とにかくこのレシピだと、初めて料理を作る人でも「ムズカシイことぬき!」で、とても簡単に作れるのだ。しかも、美味しい(実食済み)。
 中でも、P.82の「家宝の肉じゃが」は、まさに参りましたの逸品だ。
著者の母で料理研究家・小林カツ代さん考案のものだそうだが、フライパンで終始強火で作る、目から鱗のレシピだ。
 今や、私の蒐集した料理本は200冊をゆうに超えているが、本書はそのきっかけとなった、思い入れのある一冊である。

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豪華な料理!料理!料理!

3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

 宮廷料理人—なんて甘い響きでしょうか。
 本書は18世紀終わりから19世紀前半の頃に活躍した、フランスの料理人、アントナン・カレームの人生を描いたものです。
 時はまさにフランス革命、ナポレオン帝政、ブルボン王政復古へと、ヨーロッパ激動の時代。料理のみならず、ヨーロッパの歴史を身近に感じることができます。なにしろ、政治家のタレーラン、ナポレオン、大富豪ロスチャイルド家や、ロシアのアレクサンドル皇帝、イギリスのジョージ皇太子といった、世界史の教科書には必ず載っている人物が次々と登場するのですから。そして、カレームは今挙げた全ての人間のために料理を作っているのです!
 本書は少し厚めの本ですが、作者の巧みな文章力と、カレームの波乱に富んだ生涯、これでもか、というくらい出てくる豪華な料理の数々に魅了され、時間を忘れて楽しむことができます。
 それに、レシピや、カレーム自身が描いたイラストがふんだんに収録されていて、なんとも贅沢な一冊となっています。装丁は、背表紙に金色、しおりに銀色、本文の字に深い緑色を使い、すっきりとしたゴージャス感を演出しています。
 華やかな料理の世界とはうらはらに、厨房の木炭の煙で肺を病み、過労で軽い躁鬱病を患い、娘との関係を上手く築けなかった彼の生涯は、決して幸福一辺倒だったわけではなく、読者は「人間 アントナン・カレーム」の苦悩する姿を、まざまざと感じ取ることができるでしょう。

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胃袋からみた江戸

4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

 本書は、ある下級武士の日記を元に、幕末江戸の食生活をのぞいたものです。
 日記の主は、紀州藩士の勤番侍・酒井伴四郎という人物。
 彼は、家族を和歌山に残し、江戸での単身赴任中に、この日記を書き記しています。
 そこには、日々の食事や、江戸での生活、仕事や人々との付き合いなど、彼の日常生活がこと細かく、生き生きと綴られていています。
 一藩士の暮らしぶりから江戸の民俗史も学べるので、なんだか得した気分になります。
 江戸時代の鳥屋では、ペットの鳥と食肉用の鳥を一緒に売っていた、と書かれてあってびっくり!今とはずいぶん感覚が違うんですね。
 この伴四郎ですが、よほど食べることが好きらしく、日記はさながらグルメ帳。
 本書を読んで、『元禄御畳奉行の日記 尾張藩士の見た浮世』を思い出しました。こちらは尾張藩士の日記で、食に執着する点ではこの二人、とてもよく似ています。
 現代でこそ、コンビニ弁当やインスタント食品が充実していますが、時代は万延元(1860)年—。
 たまの外食を除き、伴四郎はせっせと自炊に励みます。「男子厨房に入らず」どころか、安い食材をうまく使って節約しつつ料理している様子が、なんとも楽しそうなのです。まるで某テレビ番組の、「1ヶ月節約生活」を見ているようです。
 そして、夏にどじょう汁を食べ、中秋の名月に月見団子を手作りするなど、伴四郎の食事には四季を感じます。
 ひょっとすると、季節に関係なくスーパーで一年中食材を買える私たちよりも、豊かな食生活を送っていたといえるのかもしれません。

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