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ぎざみさんのレビュー一覧

投稿者:ぎざみ

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生徒たちとの別れの場面では涙しました。

5人中、5人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

チベット留学から一転してその学校で日本語教師となった筆者が3年強にわたり悩み奮闘した物語です。チベットで日本語を教えることを通じて現在のチベット語(族)の問題を、筆者は戦後日本の日本語(国語)教育の問題とそれに伴う現代日本人の日本語表現力の問題、日本における標準語と方言の問題、さらには「坊っちゃん」のうまれた明治という時代状況にもシンクロさせていくことで、現代日本人に向け大いなる警笛を鳴らしているのではないかと思います。
また、日本語教師の筆者が「坊っちゃん」にでてくる「坊っちゃん」自身にも、また明治という時代に生きたその著者夏目漱石にも投影されているようでもあり、筆者の奮闘や苦悩、そして矜持がひしひしと伝わってきます。目を近隣に向けると現在韓国人が抱えているハングル問題の一つ(漢字の読み書きができないため、つい最近の文献でさえ読解できない、例えていえば現在の日本人が「坊っちゃん」を原文で読めないというようなこと、日本や中国との漢字文化を共有できない等)にも?がってくるような気がします。
生徒達との別れの場面を通勤電車の中で読んでいましたが、ホームに降り立った後でもつい読み続け、目に涙が溢れてきました。
久しぶりにもういっぺん「坊っちゃん」を読んでみようかしら。

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