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先月(2017年6月)

アイランドさんのレビュー一覧

投稿者:アイランド

1 件中 1 件~ 1 件を表示

小笠原クロニクル

3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

今年は小笠原諸島へ…と観光の予習のつもりで手にした本だったが、思わぬ視野から小笠原を眺めることとなり、大きな収穫となった。沖縄返還は子供心に記憶しているものの、小笠原返還については皆無だった。沖縄返還4年前の1968年のことである。1830年から小笠原諸島に世界の各国の人々が生活するようになり、明治に日本の領土に確定されることによって日本人移民が増え、第二次世界大戦終結によってアメリカ領土になり、再び日本に返還されるまでの道のりは、世代に亘り想像を絶する葛藤があった。小笠原の歴史を前段に、2000年から4年に及ぶ現地の方々の取材により、当時の思いが伝わってくる。
昭和19年戦争によって島民ほとんどが強制疎開させられ、敗戦後、島に戻れたのは祖先が外国からの移民だけだったという。その後、日本に残された旧島民が粘り強く帰島運動を行なってもなかなか実現されなかった。また、日本に返還されるに至っては、戦後生まれの欧米系島民にとって、公用語を英語から日本語に変えさせられたのをはじめ、多くの困惑を招いた。また、東京都民となるにあたり、都の職員として内地で研修を行ったときのエピソードなど、人ごととは思えない職業人としての苦労も感じられた。自分と同世代の方々が、ほんの十代に入ったばかりの時に国籍の選択を迫られていたことに、戦争を知らない我々にも確実に戦争の爪跡が残されていたことを実感し、愕然とさせられた。思わぬ出会いの著書であったが、とても興味深い内容で、読後感は思いのほか残るものがあった。小笠原への旅を楽しみにしている。

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