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森村翔さんのレビュー一覧

投稿者:森村翔

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紙の本ドナウよ、静かに流れよ

2006/07/11 12:08

ニアミスの果てに

4人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

 この心中事件の起きた直後に、私は、ヨーロッパ入りしていた。女性が、ウイーン近郊のドナウ川で発見されたのが、2001年8月14日、私のドイツ入国は、同月25日である。著者が、取材のために、EU入りした頃、私は、ドナウを、何度も訪れていた。
 ドナウの源泉であるドナウエッシンゲンは、ドイツの黒い森にあり、私は、そんな黒い森の片隅の、デンツリンゲンという町で暮らしていたのだ。
 私は当時、町の聖歌隊に入り、素晴らしいドイツ人指揮者の元、パリの楽団との合同コンサートにも参加出来た。しかし、著書にある、心中した19才の留学生の心中相手は、日本人の、自称指揮者だったという。留学生自身は、日実(かみ)という名の、ルーマニア人の母親を持つハーフだったが、内実は、普通の女子日本人学生に過ぎなかった。
 これは、そんな、成人にも達していなかった、いたいけな女性の、最後は、愛に殉ずる、純粋で真摯な、愛の軌跡である。彼らが身を投じた川の、ドイツ側までは、迫ることが出来ていた巡り合わせを、ここに記す。日実ちゃん、私を、本屋さんに呼んでくれて、ありがとう。

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