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敦五郎さんのレビュー一覧

投稿者:敦五郎

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先生を救う書だ

3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

 雑誌で、いつもは難しい論文を書く著者が、とても易しく書いた書物だと評されていた。難しいことを考える大学の先生が、身近な人にその顔を替えたように感じた。著者への信頼がある私には、こりゃ読まなければということになる。
 はしがきに政治家達の教育へのあれこれに心を傷めて、「あの人たちには、子どもたちの悲鳴が聞こえないのでしょうか。」とあった。いいなあ。こういう声の発し方。こういう思いに導かれて書かれているもの。
 本書の内容、息づかいは、この期待に違わないものだった。
 教育現場には、これでもかこれでもかと、その意欲の息の根を止めようかという、教育破壊というか、教育へのあからさまな抑圧、教員いじめが覆い被さり、明日が見えない苦しさにあえいでいるが、この本には、大らかな明日への見通しがある。そういう、この地から、明日へと心を開く、「開かれた本」である。
 国内の昨今の教育を巡る事変の閉塞感とは、大違いで、著者は国連や諸外国の教育の動きの中では、その本流にいる者の自信に満ちた明日のビジョンを示してくれる。
 ここ数年での、講演や大学での講義をもとにまとめられているこの本は、目の前にいる、若者や教師たちに、親たちに語りかけるような調子で書かれ、ところどころに著者の人柄を滲ませるエピソードや体験談を交えて、何だか楽しくなる気分だ。
 タイトルにあるように、現代を1945年を画期に、地球時代と把握し、その教育の目標を「平和・人権・共生」とし、そのための一つ一つの道筋を、説いてくれる。
 今、注目を集めるヴィゴツキーをはじめ、様々な注目すべき、理論家に触れているので、この先の自分の読む物の世界を開いてくれるのもうれしい。
 一教師の当方としては、これらの課題に応える、一つの具体的な指導案の作成という課題を科せられて、うれしい充実感に身がひきしまるという読後感であった。
 先生達は本を読まないのだ。教育の理論書を読まないのだ。この本は、読んで欲しいなぁ。退職を数年後にひかえた当方としては、若い先生にもちろんプレゼントしたい。職員室の机上にどんと置いて、輝かせたい。

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