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ハロマンネンさんのレビュー一覧

投稿者:ハロマンネン

2 件中 1 件~ 2 件を表示

山本巌流漢方のエッセンスを凝縮

5人中、5人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

 本書は著者の前作『病名漢方治療の実際—山本巌の漢方医学と構造主義』に次ぐ第二弾である。
著者の師である故・山本巌氏は、卓越した漢方の臨床医として異彩を放ち続けた存在である。氏は生前、日々の診療の中で、全ての患者に対し、それぞれ適合すると考えられる単味の生薬や漢方エキス製剤5g位をその場で試飲してもらい、5分、15分でその自覚症状の改善度を判定するという方法をとられていた。また、ある病気や病態に対してどのような薬物や方剤が有効であるのかということについては、過去の漢方医の原南陽であるとか浅田宗伯の治験や、処方集の『衆方規矩』であるとか、『万病回春』のような処方をまねてやってみて、そのうちのどれが最も有効であるのかを比較検討したり、異なる疾患であってもその病態が類似する場合に、共通の薬物を用いて有効かどうかを判定したりと、各疾患に対して最も有効だと考えられる方剤と、その加減方を決めていかれた。さらになぜ有効であるのかということを、病態とそれに使用されている薬物との対応関係から説明できるような理論を作り出していこうとされた、という。
漢方治療の効果を高めるために知っておくべき病態と薬物・薬能の対応44則を、師の教えとして編集、解説したものが本書の内容である。著者はいう、本書に示す内容は山本巌先生の経験に基づく臨床仮説であるが、この仮説のもとに漢方薬を使えばよく効くことも事実である、と。

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具体的・現実的に本当の医食同源を説く

5人中、5人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

 本書が食生活において提示する大切なことが二つある。
 一つは体質である。東洋医学の臨床体験から成人を6タイプに、老人、小児、妊婦という特殊な体質を合わせ、全体で9タイプに分類している。
 二つ目は食材のもつ「寒性」「熱性」「潤性」「燥性」や「旬」などの食材のもつ「自然の属性」である。これによって「寒性」をもつ食材の冷やす作用をマイルドにするために「熱性」をもつ食材を合わせるなどの上手な食材の組み合わせ方を知ることができたり、あるいは健康を維持する上で、また病気を克服する上で、個々の体質と食材との相性という重要な個の情報を知ることができ、日常生活の中で自分自身に合った正しい食養生を自然に身につけられるよう工夫されている。
 また、東洋医学の視点のみではなく、食材ごとに現代栄養学・医学の最新研究成果も紹介し、多面的に食材の特性を紹介することにも努め、食材ごとに「家庭療法への応用」、「栄養素の上手な摂り方」、「家庭で作れる簡単レシピ」の項目も設けて実用性を備えている。

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