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旧政府系金融機関員さんのレビュー一覧

投稿者:旧政府系金融機関員

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金融機関就職志望の理系学生諸君たちへ

6人中、6人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

100人の定員に対して、300人の合格者を出す大学がある。それはおそらく、過去の経験から200人近くが入校しないというデータに基づいてのことだ。
金融関係が募集する理系学生、とりわけコンピュータに詳しい情報関係や電子関係の学科を卒業した学生の入社希望者は、年々増えている。好ましいことであること自体は否定しない。
しかし思い返せば、バブルのころと似たような現象が今起こっているということを、どれだけの人が覚えているだろうか。
あのときは、単に収入がいいというだけの理由で、多くの理系学生が金融・証券関係の会社に流れて就職した。N証券はその象徴であり典型だった。半年後のボーナスは新卒で200万とも300万ともいわれた。
当時、理系の学科に籍を置いていた教職員たちは、理系学生の技術離れを嘆き、「今、われわれの教室を支えているのは、東南アジアからの優秀な留学生たちだけだ」とメディアに向かって訴えた。
時代は変わって、景気はたしかに上向いている。そして、かつてあったようなバブルの前兆があり、多くの理系の学生たちが金融、証券会社を希望している。
同じようなことが、また繰り替えされようとしているのではないか?
金融業界もデジタルのスピード化が課題となっており、優秀なSEたちを確保したいという思惑がある。
そこに、金融業界と理系学生両者の合意が成り立つというわけだ。
しかし一部の大学に見られる現象と同様、過去の経験から必要とされる数の、数倍から数十倍の学生に内定を出しているのが、われわれ業界の現状だ。
理由は単純なこと。学校とはちがって入社はするのだが、そのうちに破綻してしまうためである。
非常に優秀だった学生は、過当競争の中で、どうにか生き残れる。しかし標準的な学生たちは、いつのまにか消えている。
まさに即戦力が求められているから、即戦力にならない者たちは消えるしかない。自発的に消えるならまだいいが、倒れていなくなるケースが気になっている。
理系の学生諸君たちにぜひ知っておいて欲しいことがある。金融業界ではあらゆる業種に手を広げようとする中で、中軸となるSEたちに大いなる希望と期待を抱いているとともに、大半は「持たない」ことを想定して水増し募集しているということだ。
SEとして本当にしたいことがあるなら、目先の給与などに振り回されることなく、何がしたいのかというビジョンをまっとうしたほうがいい。
前置きが長くなったが、本書には銀行やSEの話が、さわり程度に出てくる。それはそのまま「事実」だと思ったほうがいい。
自己破産ではなく、自己破綻してまで働く意味がどこにあるか。
賢明な学生諸君に、これだけは知っておいてもらったほうがいいと考えて寄稿した次第。

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