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レビューアーランキング
先月(2017年6月)

ゆうさんのレビュー一覧

投稿者:ゆう

30 件中 1 件~ 15 件を表示

紙の本下町ロケット 1

2011/09/22 12:18

たくさんの勇気をありがとう。

6人中、6人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

かつて研究者としてロケット開発に携わっていた男が打ち上げ失敗後、親の跡を継いで会社を経営、数々の困難に立ち向かい、夢の実現へと奔走する長編。
会社が所持する特許を巡り、大企業から訴訟を起されたり、売買を持ち掛けられたりと、中小企業への扱いや認識が嫌というほどリアルに描かれ、それに立ち向かう社長と社員の熱い闘志に、何度となく涙が流れ、心震わされた。
最初から社長・社員が一丸となって大企業と闘ったのではなく、探りあいながらも、それぞれの見解を確かめ合い、認め合いながら一つになっていく様が、本当によかった。
冒頭からおおよその物語の筋や結末が読めてしまうことや、あまりにも調子よく簡単に事が運んでいく部分はあるにしても、そんなことは露ほどのこと。
心からの人との繋がりの大切さや、人として忘れかけていた大切なものを自分の中に蘇らせてくれたかけがえのない一冊になった。
震災のあの日から、半年。
この本に描かれた勇気と信頼と希望と光が、この先の日本にも満ち溢れる事を心から願う。

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紙の本我が家の問題

2011/10/06 11:02

どこにでもある、誰にでもある「我が家の問題」

5人中、5人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

完璧すぎる女性を嫁にもらった男の悩み、両親の間に流れる不穏な空気に気がついた娘、里帰り時の新婚夫婦の戸惑いなど、ごく普通の一般家庭が抱える悩みをユーモラスにリアルに描く家族小説六編。シリーズ第二弾。
モチーフとされる小さな悩みからシュチュエーション、人物の造形に至るまで、とにかくリアルに描かれていて、細かい所にまで共感でき、面白おかしく読んでいたのだが、どの編も読み終える時にはじんわりとした感動で満たされ、何度も泣きそうになってしまった。
ほんの一家族の小さな悩みに過ぎないものでも、当の本人達には重大で、しかし、その切羽詰った状況を脱した後の高揚感は、何ものにも変えがたいものがあり、紆余曲折や困難を乗り越えて得られる力にこそ、人間は生かされているんだと、しみじみと思えて仕方なかった。
ラフに読めて、笑えて泣けて、求めていた作品にやっと辿り着けたような感覚まで覚え、心から堪能できた作品だった。
(集英社)★★★★★

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紙の本その日のまえに

2007/02/15 19:32

生と死が身近に感じられた作品

6人中、5人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

愛する大切な人との永遠の別れ。
それは、淡々と過ぎてゆく日常の中で突然に訪れた。
余命を告げられ、『死』に直面した人々の悲しくも確実にやってくる「その日」まで、そして「その日のあと」を真摯に描く連作短篇集。
いくつかの短編が、表題作に少しずつ溶け込み、繋がり、ひとつの物語となっている。
最初の作品から涙が込み上げ、一冊読み終えるまで涙が乾くことがなかった。
死に逝く本人、看取る者の気持ち両方が痛烈に心の琴線に触れ、そして自分と重ねてしまう。
死を受け入れるという事は、その瞬間だけではなく、その前にもその後にも永遠に繋がっているのだという事を痛感させられる。
タイトルの如く、いずれはやってくる大切な人の、そして自分自身の「その日のまえに」、どう生きるのか、何をしなければいけないのか、そして、生きている事の素晴らしさ、命あることの尊大さ、何が大切なことなのかを、改めて見つめ直さなければならないと強く思った。
読み終えて、ただの「お涙頂戴もの」として終わっていない確かな手応えを感じ、伝うるべく言葉を全て使っても、伝えきれないほどの感動で胸が一杯になった。
生と死を見つめる事で、生きる事に対しての何か特別なものを教えてくれた忘れられない一冊となった。

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命の尊さを教わった一冊

5人中、5人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

小6の時に骨肉腫の診断を受け、余命6ヶ月の宣告を受けながらもひたむきに生きた猿渡瞳さん。
13歳で短い生涯を閉じた彼女が残したものは、全力で生きることの素晴らしさを訴えた作文と笑顔が愛くるしい写真、そして彼女の温かい言葉だった。
彼女が「世界中の人たちの病気をぜんぶ治してくれる最高の薬があったらいいのに」と思い描いた薬の名前をそのままタイトルとして起用、命の尊さが全身で感じられるノンフィクションに仕上がっている。
息絶える2ヶ月前に、推敲を重ね綴られた作文は、涙なくしては最後まで読めない。
自らの限られた命を目の前に、いじめや自殺など社会の混沌としたありさまに、心を痛める彼女の意思が痛切に伝わってきた。
そして、生き抜くことの素晴らしさ、難しさを伝える使命感には、言葉も出ないほどの衝撃を受けた。
確実に自分の中で、何かが変わった一冊だ。

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紙の本彼女のこんだて帖

2006/11/17 15:33

「料理」・・・その秘めたる力とは

4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

「料理」にまつわる短編15編と、その料理の写真と詳しいレシピを掲載した「こんだて帖」。
どの料理も、本当においしそうに紹介されていて、ストーリー一編一編が、更にその料理を惹きたてていた。
料理する過程、食べたいと思った心情、思い出など、綴られるストーリー全てが鮮やかでリアル。
笑いあり、涙ありで何度も胸がいっぱいになり、思わず、自分でも作って味わってみたくなってしまった。
私にとって「料理」とは、なんでもない日常の一片でしかなかった存在なのに、この本を読んだら、考え方が変わった。
そして、料理というものは、食べて味わう、それだけに留まらず、もっと大きな大切な何かが込められているものだとつくづく感じられた。
あとがきで、「料理とは、自分にとって手間を超えた何かだった。食べることを超えた何かだった。」と綴られているが、まさにこの言葉が実感できた作品集だったと思う。
著者と母と料理の関係も淡々と綴られていたが、淡々とあればあるほどに、ボロボロと涙がこぼれて仕方なかった。
この本に出会えて本当によかったと、心から感じた一冊だった。

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紙の本風に舞いあがるビニールシート

2006/11/07 18:42

大切なもの、それは確固たる信念。

4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

自分が大切に思っている何かのために、懸命に生きる人々の6つの物語。
表題作をはじめとして、自分の確固たる信念のために、自分の人生までもを懸け、生き抜いてゆく姿に心を打たれた。
心から大事に思っているものに対して、困難にも負けずに真摯な気持ちで向き合い、そして、懸命に生きてきたからこそ与えられる贈り物が、この本にはたくさん詰まっていた。
それは、特別な事ではなく、自分の思いを大切に暮らしていけば、誰にでもみつけられるもののようで、読んでいてとても勇気付けられた。
自分に足りない何かを教えてもらったようで、読み終えるまで、涙がぽろぽろとこぼれて仕方なかった。

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紙の本優しい子よ

2006/09/08 09:27

生きる素晴らしさを全身で教えてくれた少年

4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

不治の病に冒された少年と、棋士である妻との交流を綴った表題作をはじめ、友人の死や我が子の誕生など、生と死に関する出来事をありのままに綴った私小説。
とにかく最初の表題作から号泣してしまった。
不治の病に冒されながらも、自分の妻の足の怪我を心配している事を綴った少年からの手紙。
嘘がなく澄んでいて、わずか9歳ながらにも、人を思いやるすばらしい力を身につけていた少年の姿。
綴られている全ての事に感動し、ページを繰ることさえもままならないほど涙が溢れてしかたなかった。
この少年の死後、いつまでも著者とその妻の生き方や考え方に大きな影響を及ぼした事も、著者自身の渾身の筆を持って綴られていて、それがとてもよく伝わってきて心が揺さぶられた。
今まで、著者のエッセイは読んだ事はなかったが、小説とは違って飾られる事もなく、ありのままが丁寧に綴られており、心に響くものは小説よりも大きかった。
多分、そこには、血の通った真実という存在があったからなのではないかと思う。
飾らなくても、読み手の意図を量らなくても、真実には最初から備わっている動かせぬ力があるからだと。
「誕生」という我が子との出逢いを綴った編で本作品は締めくくられ、少年と出会った事で教えられたものがこの編にも繋げられていた。
生と死という両極端なものをテーマに綴られた作品だったが、それはいつも隣り合わせに存在して、めぐりめぐって繋がっている事をしみじみと教わった一冊だった。

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紙の本ツリーハウス

2011/10/06 11:07

引き継がれる「血」とは?「絆」とは?

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

祖父の死をきっかけに、祖母、叔父とともに祖母の思い出の地、満州を旅することになった良嗣。訪れる土地で語られる祖母の想いと、数々のエピソードを織り交ぜながら描く親子三代記。
戦後の混乱の最中、中華料理店『翡翠飯店』を営み、世代を築き上げた祖父と祖母、そして父と母・・・。
時は流れ、子から孫へと繋がり、引き継がれていく“血”の流れが巧みに描き出され、そこにある“絆”という名の脆く危うい存在に、何度も何度も打ちのめされたような気分になりながら読み上げた。
更に、実在した事件やエピソードを織り交ぜたリアルな時代背景や、神々しいまでの見事な人物描写、そして、最後まで全くぶれることのない展開に、ただただ感服、甘さ、緩さが許されるようになってしまったこのご時世を、批判しつつも受け入れざる得ない、いや、受け入れてしまった腹立たしさが、静かに伝わってきて、何度も泣きそうになった。
この作品に関して、残念なことを一つあげなければならないとしたら、この物語の素晴らしさを巧く伝えきれず、書きつくせず、もどかしさでいっぱいになってしまっている今の自分くらいしか、他には見当たらない。

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紙の本コールドゲーム

2007/01/31 09:15

「いじめ」という深い闇・・・そこから生み出されたものとは・・・

6人中、6人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

高校三年の光也。中学時代のクラスメイトが、次々と襲われた。犯人と思しき人物は、当時いじめられていた通称・トロ吉。
光也たちは、「北中防衛隊」を作り、トロ吉の行方を追う、ひと夏の青春ミステリー。
いじめる側といじめられる側の両方の心情が、作品全般に描かれていて、犯人探しというよりも、いじめというテーマの方が重く深く心の響き、印象に残った。
想像を絶するようないじめの数々や、教師まで加担していた背景、その時々のそれぞれ心情が、嫌というほどリアルに描かれ、いつの間にか、メディアでとり出たされている子供達の自殺と重ねて読んでいる自分がいた。
クラスメイトが次々と被害に遭う様子や、ラストへ繋がっていく過程には、少し物足りなさ感じたが、全ての真相が明らかになった時には、何とも辛い気持ちにでいっぱいになった。
「いじめ」という、何一つとして得るもののない行為。
その闇を改めて思い知らされた作品だった。

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紙の本最後の恋

2006/11/07 18:45

最後の恋、それは最高の恋!

6人中、6人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

タイトルの如く、「最後の恋」をテーマに、8人の女性作家が、さまざまな恋の形を瑞々しく描くアンソロジー。
「最後の」というふれこみが、それ以上のものはないという断定をしているようで、「最後」を「最高」と置き換えても成り立つような、そんな恋ばかりが散りばめられていた。
どんな場面、どんな関係であれ、「恋」として描かれている心理は、同じような形や感触をしていることに新鮮な感動を覚えた。
読後は、忘れていた心を思い出したような、そんな懐かしさやもどかしさ、切なさで胸がいっぱいになった。

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紙の本見えない誰かと

2007/02/02 09:23

小説の原点が見えてくるエッセイ集

5人中、5人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

教師であり、作家である著者の教師としてのエピソード、学校や生徒達への思いを綴った初めてのエッセイ集。
他の先生方とのふれあいや、生徒達とのやり取りが、正直に素直に綴られていて、読んでいてとても気持ちがよかった。
そして、教師として、真摯に生徒達と向き合う姿、そして生徒を愛する姿が、行間から溢れんばかりに伝わってきた。
瀬尾さんの飾り気のない優しい人柄がにじみ出ていて、数々の小説が生み出される原点である事が、しみじみと感じられた一冊だった。

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紙の本一瞬の風になれ 3 ドン

2007/01/12 19:32

風の心地よさを感じて

5人中、5人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

三年生へ進級した新二。よきライバル達に囲まれながら、集大成ともいえる高校総体出場を懸けて突き進む姿を、清々しく描く陸上青春小説三部作の完結編。
第一部、第二部で大切に育てられた種が、今まさに花を咲かせようとしているかのような、そんな新二の姿が、鮮やかに、そして快活に描かれていた。
競技のシーンも幾度となく描かれ、スプリンター達の風切る音や、スターターの合図までが聞こえてくるようで、自分も競技場にいるかのような臨場感を存分に味わうことが出来た。
とにかく走ることが好きだ、というその熱意が心に響き渡り、同じ空気を吸ったような感動が心を震わせた。
まだまだ続いていくだろう戦いを前にして、余韻を残しながらの物語の引き際がとてもよかった。
読者に委ねられた形で終わりを遂げたようにも思えたが、「きっと、何もかもうまくいく」そんな予感がとても心地よく、爽快感で胸がいっぱいになった。

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目からうろこのお掃除教本

5人中、5人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

いつも部屋をキレイに保つ方法や、掃除の仕方など、簡単明瞭かつ、具体的に書かれているお掃除教本。
「一箇所の掃除は15分以内」、「同じ姿勢を5分以上続けないこと」など、誰にでも出来る掃除に関するマメ知識がたくさん詰まっていてとても判りやすく、まさに「目からうろこが落ちる」ような本だった。
普段の掃除に取り入れれば今まで苦労してやっていた事が、いとも簡単に出来てしまうようなアドバイスなど、本当に役に立つことばかりが書かれていた。
掃除に対する考え方も書かれていて、読むだけでも掃除をしよう!というやる気と共に、やらなければ何だかもったいないという考えまでが浮かんできた。
ぜひ、手元に置いておきたい一冊である。

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紙の本がらくた

2007/10/06 09:32

ずるく、うまく、ゆるゆると愛すること

6人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

建築家の父親とその娘・美海、翻訳家の柊子とその母親の二組の親子が、海外旅行中であるプーケットで出会い、そこから始まった関係を瑞々しく描く長編。
旅先で簡単に男性と関係を持ったり、公然の愛人がいたり、一夜限りの相手を平気で探していたり・・・そんな、緩い男女関係が静かに淡々と描かれていた。
誰も傷つかず、嫉妬心に苛まれず、罪悪感に駆られず、ゆるゆると異性を愛している人々に、ずるく巧く生きているなぁと、少し羨ましくもなってしまった。
現実離れした恋愛なのにグラグラと心が乱れることもなく、その魅力に酔うことができて、心地よい読書の時間が過ごせた。

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紙の本名もなき毒

2006/12/12 18:55

現代社会に潜む“名もなき毒”を描いた問題作

4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

青酸カリによって毒殺されるという連続殺人事件が発生。
ひょんな事がきっかけで、今多コンツェルンで社内報を編集している杉村三郎は、事件に隠された真相を探る事となった。
現代に潜んだ問題を絡めながら、無差別連続殺人事件の真相を探る長編ミステリー。
ミステリーの謎解き部分よりも先に面白味を感じたのは、大企業の娘婿に納まり、世間や親族の偏見も飲み込んで、淡々とした人生を送っている杉村の人柄が巧く描き出されている事だった。
作品の持つ一貫して変わらない独特の雰囲気や、崩れることのない人物造形など卒がなく、安心して読める点においても、感心させられることばかり。
シックハウスや土壌汚染、そしてフリーターや老人社会に至るまでの、近年にはびこった「現代社会の毒」を絡めながらのストーリー展開にも考えさせられる部分が多々あり、確かな手応えを感じることが出来た作品だった。

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