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masaokaさんのレビュー一覧

投稿者:masaoka

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犯罪事件にかかわる二種類の「親」

7人中、7人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

少年犯罪等の事件報道を目にするたびに、被害者のご両親の心痛を思う反面、加害者のご両親はどのような気持ちでおられるのかと常々思っていた。「こんな犯罪者の親の顔が見たい」と問い詰めるのではなく、「これから、どんな思いを持って生きていかれるのですか?」と静かにその心の内を訊ねてみたいという願いがあった。
この本の著者は、何の理由もない集団暴行によって当時20歳の娘を亡くしたご両親である。サブタイトルどおり「犯罪被害者の親」だ。犯罪被害に遭われた方が書いた本はこれまでも多く存在し、その多くは近親者の死を悼み、加害者を憎み、法や制度の改正を望むという構成である。この本もその流れを汲んではいるが、既存のものと大きく違うのが最終章の最終節「加害者の親へ」という文章である。著者は「誤解を怖れずに言えば、加害者の親というのも不幸な存在なのかもしれません」「私の場合、この事件を通して、『許す』ことと『更生を願う』ことは別のことなのだと気付きました。どんなに誠意を持って謝られても加害者を許すことは絶対にできませんが、加害者の更生を願うことはできそうなのです」といった言葉とともに、加害者の親に対して「今後は『二度と加害者の親にはならない』と自分たちに誓う人生を送ってほしい」と訴える。そこに著者の真摯な姿勢と人間としての強さが垣間見え、思わず目頭が熱くなる。
同じ犯罪被害者へ勇気を与える本ではあるが、この本の意義を最も深く感じられるのは、もしかしたら犯罪加害者の親かもしれない。その親たちはこの本を読んで、一体何を思うだろうか。
サブタイトルであえて「親として」としている理由を、私なりに理解したつもりである。

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