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クロさんのレビュー一覧

投稿者:クロ

21 件中 1 件~ 15 件を表示

紙の本芥子の花

2006/10/09 01:57

芥子の花

3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

海外に出回った上質のアヘン。
「日本国が調べたところ、江戸国の芥子じゃそうじゃ」
21世紀も半ば、人類は月への移住を始めている。
しかるに、ここ江戸国は科学をすて、300年前と同じ暮らしを選んだ。
(北関東と東北にまたがる一万平方キロメートルたらずの小国)
江戸国建国30年、特異な環境を守るため、国は鎖国。
アヘン探索を命じられた長崎奉行・馬込播磨守寿々、通称「金春屋ゴメス」は
異人たちの住む麻衣椰村に目をつける。
ゴメスの側勤めとして三芳朱緒(あけお)がやってきた。
「親分(ゴメス)が!投げられた?!!!」
「おれが殴っても、大丈夫そうだ。おいてやらぁ」
柔術の名手、女剣士、美人!
裏金春に春がきた♪
「金春屋ゴメス」、外見は相撲取り(容貌魁偉)、
冷酷無比、極悪非道、厚顔無恥・傲岸不遜・傍若無人
「親分は女じゃねぇ、人でもねぇ、怪物」
江戸国一気の荒い愛馬・黒鬼丸に跨り、ゴメスが江戸を駆ける!
レギュラー陣に加え、ゴメスの天敵・堅物町奉行や渋い隠密同心まで登場して
盛り上がるバーチャル時代劇。
今回露見した国際的「江戸国潰し」の陰謀は次回に続く(たぶん)、
続き、楽しみ♪
表紙絵は棒術を習いだした辰次郎と美剣士朱緒!
寿々ちゃん(ゴメス)の顔は表紙をかざれるのか?

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流れ星が消えないうちに

2006/10/12 23:15

流れ星が消えないうちに

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

彼と過ごした二年間は、とても幸福な日々の連続だった。
何年生きようと、どんな人と巡り会おうと、あんな時間は二度と訪れない。(本文より)

お父さんが佐賀の家から家出してきた。
高校の頃まで家族(両親・妹・私の4人)一緒にこの家で暮らしていた。
佐賀へ父の栄転が決まって、地元の大学生の私ひとりがここに残った。
「なあ、奈緒子。どうして玄関で寝てるんだ?」
「大好きだった人が死んじゃったの。それから部屋で寝るのがなんだか嫌になっちゃって。
 ここだと、なぜかわからないけど、よく眠れるから」(本文より)
おやすみ加地君、私はそっと呟く。お父さんは加地君を知らない。
もうどこにもいない、この世にいない恋人、一年半前に死んでしまった。
名前を聞いても、どこにあるのかわからないような外国のちっちゃな島で
バスの転落事故で。
加地君といっしょに死んだのは、私ではなかった。
知らない女の子と手を握りあって、抱きあって死んでしまった。
旅先でたまたま知り合っただけの、花のような笑顔の人と。
僕(川嶋功)が奈緒子と付き合いだしたのは、加地が死んで一年近く経っていた。
加地とは、高2の学祭でプラネタリウムの流星マシンを一緒に作ってからの友達だった。
「あれ川嶋君じゃないか、せっかくだから飯でも食おうか」
奈緒子のお父さんが暢気に笑っている。
「いや。娘の彼氏と飲むのも、意外と楽しいものだねぇ」
「俺も…、僕も楽しいっす」
じ〜ぃんと来ます。
死んでしまった恋人・加地君と加地君の友人で現在の彼氏の功君と奈緒子。
生きている二人と手をつなぎ輪になっているような、今は亡き人。
癒しとか再生とかの流行の言葉では言い表せないし言いたくない
静かな切なさが流れている、まるで一編の詩のような物語。
つい泣いてしまいます。
物語はしみじみしてますが、けっこう明るい。
ここ一番に弱い功君の面食いでガサツな瑞穂姉ちゃんが最高。
家出してきたお父さん、娘の奈緒子さんに少女マンガ借りて読み始める。
お父さん、私も『グーグーだって猫である』(大島弓子著 漫画エッセイ)好きですよ〜。
過去と現在のプラネタリウムと流れ星マシン(加地と功の合作)のシーンが美しい。
「おぉ〜、むちゃくちゃきれいだな」功君、君こそむちゃくちゃ良い奴だ。
音も無く宇宙(そら)に星が流れる。
お勧めです。

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紙の本チャリオンの影 上

2007/05/28 23:12

読んで損は無い異世界ファンタジー

5人中、5人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

2002年ミソピーイク賞受賞作
五神教シリーズ(三部作)第一弾
異世界ファンタジーと言えど「チャリオンの影」にはモデルがあります。
場所はイベリア半島(本編ではイブラ半島)
時代は中世・レコンキスタとくれば、
そうです!カスティーリャのイザベル様だぁ
スペインの誇る凄腕女王も
若き国姫イセーレ・ディ・チャリオンとしてお出ましですわ!
アラゴンのフェルナンド君もばっちり登場!(もちろんモデルとして)
王女に王子よ!
これぞファンタジーの王道!
と思いきや、主人公はくたびれ果てた自称中年?(35歳)のおじさん。
ルーペ・ディ・カザレル荘侯
戦争中に味方の裏切りにあい、
奴隷として敵国のガリー船に売っぱわれちゃうわ、
19ケ月もの間オール(船の漕ぎ手だ)につながれるわ
おまけにバシバシ鞭打たれちゃうわで、ほとんど半死半生、
身も心もヨレヨレのズタボロ状態、
苦労が身体に染み付いちゃってとても35歳には見えません。
奇跡的に奴隷船から開放されたカザレルが、故国チャリオンに帰って来たところから
物語の幕があきます。
面白かった〜!!
訳者はファーシーアの一族シリーズ(ロビン・ボブ著)の鍛治 靖子さん、
さすが!読みやすかったです。
ファーシーアの一族シリーズも面白かったけれど、五神教シリース(三部作)も、いいですわぁ
作者が女性だからか?女性キャラが、強く明るくそして賢い!
特にイセーレ姫は、この方本当に姫?状態の呆れるばかり決断力の持ち主。
姫のばば様バオシア藩太后もきっぱりした女傑だし。
宮廷内にうずまく陰謀だの、呪いだの、聖者だの、敵国との宗教戦争だの、
色々とりそろっております。
もちろんお約束の悪宰相にその弟、無気力国主に引き篭り国妃、熱血親友や宗教騎士団員と、
魅力的な登場人物も揃い踏み、
ファンタジーですので、神々も気まぐれに降臨なさったりして…。
そんな中に心身共に未だ傷癒えないカザレルが、
国主の腹違いの妹イセーレ姫の教育係兼家令として、
宮廷に出仕することに。
カザレルはイセーレ姫とその弟テイデス国子(世継)を守る事ができるか?
業務に忙しいはずのカザレル荘侯、恋心なんかも抱いたりします、
イセーレ姫付きの女官ベトリス19歳、歳の差が…
真面目な方だけに、悩みはつきません(笑)
興味深かったのは、神々と聖者の関係。
この世界では、神々がふれた人間が自動的に聖者になるシステムで
しかも「聖者」は普通の人間が思う程、便利で良い物ではないらしく
一時的に聖者の同業者になってしまったカザレルと聖者様が
愚痴りあったりして、笑えます。
原題は「The Curse of CHALON 」
curseは 「呪い・祟り」とかの意味らしいのですが、
本書を読み進めていくと、うーん、
その物ズバリのタイトルでんなぁ!
でも「チャリオンの呪い」って、これじゃホラー本みたい。
これを「影」と訳した訳者って、すごいよなぁ。
これも、うんうん、ある意味そのものズバリのタイトルかも。
第二巻 Paradin of Souls は、本書で大活躍のイセーレ姫の母イスタが主役。
こちらはヒューゴー賞、ネビュラ賞、ローカス賞の3賞を総なめにした作品。
楽しみです、早く訳して!
お待ちしております

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ふしぎの国の安兵衛

2006/10/09 02:00

ふしぎの国の安兵衛

5人中、5人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

木島安兵衛、謎のタイムトラベラー、じゃがいも顔のちょんまげ男
180年の時をこえ、お侍さんが江戸時代からやってきた!
「せっしゃ、直参でござる」
遊佐山ひろ子・33歳、2年前に離婚して6歳の息子・友也とふたり暮らし。
行き倒れ寸前の安兵衛をしかたなく保護したひろ子達は、
安兵衛を江戸時代に帰すため、3人でタイムトンネルを探しはじめるが…。
「恩返しでござる」
安兵衛は居候のお礼にと、炊事・洗濯・掃除を完璧にこなし、
特にお菓子作りに力を発揮しだした。
(このお侍さんは甘党だった)
家事と育児から解放されたひろ子は、仕事がはかどり絶好調!
そんなある日、ママ友達が勝手に応募した「東日TV・お父さんの手作りケーキコンテスト」に
安兵衛と友也が出場することに…。
最後の終わり方(オチ)が素敵です!
ほんわり楽しいタイムトラベル・お侍編!

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一週間のしごと

2006/10/12 23:03

一週間のしごと

4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

「恭ちゃん、姉ちゃんが又、妙なもん拾ってきちゃって」
「またかよ、で、ブツは何?」
「人間の子供」
開沢恭平・某私立高校学費免除の特待生(頭いいのだ)。
母子家庭、成績さがるとやばいのに、菜加のヤツわぁ!
幼馴染の菜加は、処理に困るものばかり拾ってくる困った癖があった。
なぜか後始末は(菜加の弟・克巳に泣きつかれて)恭平の役目。
渋谷で母親に叱責されていた子供を家に連れてきて、
一夜あけたら、その母親が集団自殺してたって?
警察行くのイヤだとぉ!
(こいつは家出娘と間違えられて以来、警察が大嫌いだったな)
菜加、お前がやったのは、誘拐、れっきとした犯罪だろうが!
定期試験一週間前、かんべんしてくれよ〜。
拾った子供を、祖母ちゃんの元に届けようとしただけなんだよ、
早くも、刑事が来ただと?一人で?
バカ、偽だよ偽刑事、本物は二人で行動するもんだ。
なんでお前俺んちに逃げ込むんだよ!
なんで菜加は行方不明なんだ!
なんでこんなことになってしまったんだ!
超方向音痴・超気まぐれ・超自分勝手の菜加に振りまわされっぱなしの恭平と克巳。
拾われた子供「タロウ」、友人の碓氷忍(男)も巻き込んで事件は意外な方向へ!
菜加ちゃん、羨ましいくらい良い性格してます。、
それと恭平の高校の養護教諭(女性)、かっこいいです。
青春ミステリ、面白かった。
読んで損はないっす。

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空をつかむまで

2006/10/09 02:02

空をつかむまで

4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

全校的に進んでいる市町村合併で、ぼくらの住んでいる美里村はなくなってしまう。
美里中学も来年には廃校。
でもそれは、ぼくらが卒業してからだ。
だから、あんまり関係ねーかと、思う。
中学3年の夏
ジュニア・トライアスロン大会・リレー部門にでるはめになってしまった3人の少年達。
スイム担当、姫こと岡本暁人(あきと)・200メートル自由形の県中学記録保持者
バイク担当、モー次郎、本名・山田幸次郎、家業は牛乳販売店、
ランパートは僕、長谷川優太・元天才フォワード、
今は膝をこわしたただの中坊
ジュニア・トライアスロン界のドリームチーム、ツイン・テイルズ3人が
桜浜にコースの下見に来た優太達をたたきのめす。
「本番にでて恥かかなくて良かったな!」
「デブがボロ自転車で、のろのろしてんじゃないぞ」
「貧乏人がしゃしゃりでるスポーツじゃねえんだ」
桜浜で出会ったトライアスリートの鶴じい(70歳)に教えを請いながら、
3人はトレーニングを始めた。
「優太!」
ボクをそう呼んでくれるたったひとりの少女・美月(みづき)
ぼくの幼馴染で姫の彼女。
「優太、愛ってなんだろう?」
ぼくは美月が好きだ。
いじめや、恋と愛、それぞれの家庭の事情やこころの痛みが、
トライアスロン大会に向け収穫する。
うるうるうる
不覚にも、泣きました。
モー次郎の美しい歌声が卒業式に響く!
「牛乳屋!牛乳屋!」
私も共に牛乳屋コールを!!

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オババの森の木登り探偵

2006/10/12 23:34

ツリーハウスにようこそ

3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

おれは翔平、35歳、
東京目黒の高級住宅街にある3千坪近い雑木林・通称「オババの森」の管理人だ。
住居は「オババの森」のツリーハウス。
おれ達がガキの頃、この森で遊んだもんだ、もちろん無断で。
オババは鎌持って追いかけてきた。
「こぉらぁぁ〜」
オババは、怖かった。
あの頃、おれ達は天敵同士だった。
もう、25年がたつ。
この森の所有者「オババ」・川上ツネさん・87歳は、脳溢血で入院中。
ツリーハウスの下に手書きの看板『中里探偵事務所』、
実態は便利屋。
浮気調査・ペットの散歩・お嬢様の送り迎え(保育園)・雨戸の修理。etc、etc。
おれの副業だ。
「オババの森」に忍び寄る開発の手、
森に勝手に出入りする、オババの甥の元妻・マリエとその子供・奈々(小・6)
オババの遺産(まだ生きてるぞ!)を巡る奈々の親権争い、
骨壷の投棄と、昔の噂(人骨が森に埋まっている)の謎。
出没する探偵(おれ以外の)。
「森の学者」の後継者集団や
主婦達の集団抗議行動(危険な森をなくせ?)
管理人に納まって1年、
平和なはずの「オババの森」は、近頃、波乱気味。
自然の意味を問い直す翔平達。
「オババの森」はどうなる?
「ツリーハウス」
樹の上の小屋よ〜。
子供の頃のロマンよ〜!
でも、私は虫とか蛾が苦手でさぁ、
蛇も矢守もイモリだめ、翔平の言葉が耳に痛い。
「今や森は危険で薄気味の悪い場所なんです。森に住む生き物を嫌悪する人も多い。
 コウモリやヘビが自分の近くに居る事を許せないんですよ。
 そういう人達は雑木林じゃなくて、整備の行き届いた公園を望んでいます」(本文より)
すいません m○m
最後の方で、ウルウル泣きました。

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安徳天皇漂海記

2006/10/12 23:10

『祇園精舎』が南の島に流れる

3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

第一部 東海漂泊 源実朝篇
第二部 南海流離 マルコ・ポーロ篇
大海の磯もとどろに寄する波 破れて砕けて裂けて散るかも
悲劇の青年将軍実朝が詠う、
聖地江ノ島、
蜜のような琥珀の球に幼子が眠る、
禁色の衣をまとい、神剣を胸にいだいて。
浪の下にも都はあったのか?
幼帝・安徳、壇ノ浦より26年、いまだ目覚めず。
うわぁ〜、巧い、凄いや。
うわぁ、読みにくい、じじいの繰言めいた語り。
(実朝の側近兼ガードマンの昔語り)
ちょっち、無理があるけど、時代伝奇もの、ある意味ふぁんたじー。
神器と神話(古事記)の使い方が抜群。
歴史の絡ませ方もGOOD。
和田の乱がきました(けっこう好きです和田義盛、アホだけど)
唐船も暗殺も盛り込んで、
すごいぞ、実朝の首の行方まで説明してる。
アフターケアは元寇まで。
凝ってるなぁ。
一部の語りが二部になだれ込み、巡遣使マルコ・ポーロとクビライ・カーン登場。
サヘートの庭に響く鐘の音は あらゆるものがうつろいゆくことを教えてくれる
サーラ樹の花の色は 栄華を誇る者も必ず滅びさるさると言う道理を示している
モンゴル語に訳されたとする設定の『祇園精舎』です。
この平家語りの一節が、美しく哀しく二部をながれる。
実に効果的に。
滅びゆく南宋の地、
最後の南宋少年皇帝と琥珀の球に封じられた幼帝安徳が出会う。
60余年、漂泊の幼帝が夢で少年皇帝と遊ぶ。
海岸の砂に神剣で文字を現し、意思を交し合う2人の子供。
哀しくも楽しく美しい、一番好きなシーン。
平家滅亡の壇ノ浦から南宋最後の厓山海戦へ。
滅びの詩を歌いながら、
物語は幻想あふれる黄金の島(ジバング)へと向かう。
かなり?な所も、読みにくい所もあります、
でもマイナス面すべてチャラです、良かった。
最後の一行が渋い。

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紙の本うそうそ

2006/10/12 15:20

若旦那、旅にでる

3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

しゃばけ シリーズ 第5弾。
頻発する地震の中、若だんな、旅に出る!
目的地は箱根、湯治で丈夫な体になりたい!
お供は二人の妖怪手代(仁吉と佐助)と兄・松之助。
江戸の店から船に乗り海路・小田原、後は籠で箱根まで、
パーフェくトなはずの計画は早くも船上で破綻する。
頼みのガードマン・兄や達が消えた!
若だんなと松之助は、自力で箱根まで向かおうとするが…。
豪快な雲助・新龍が若だんなの山籠をかつぐや否や、
藩運をかけての誘拐事件や、
天狗(もちろん本物だぁ)の襲撃、
若だんなにドングリを投げつける振袖美少女・比女(ひめ)ちゃん、実は姫神様まで登場して、
若だんな、まだ一度も湯に入れず!
若だんなも、雲助・新龍も異母兄・松之助も、姫神・比女ちゃんまで、
みな、自分の居場所を探し、想いを持ちあぐねて戸惑う。
人間と妖と神々、それぞれの思いの渦巻くなかで、
山はゆれ、地は響き、湯は噴出さんばかりの箱根のお山。
若だんなは、はたして温泉にはいる事ができのか?
否、無事、江戸に帰還できるか?

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数学的にありえない 上

2006/10/09 02:10

数学的にありえない

3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

第1回世界スリラー作家クラブ新人賞受賞作。
このミステリーのうり、統計学・物理学・数学、うるさいほど散りばめられてます。
確率何%とか、いちいちいいよ、もぅ、と思っちゃうほど(笑)
主人公は天才数学者ケイン、ギャンブル狂い。
次にくるだろう手札の確率を瞬時に暗算、大博打を打つが、
ポーカーでまさかの大負け、
胴元ロシアンマフィヤからの取立て期限は1週間!
しかし、癲癇発作からくる神経失調で大学講師の職も失い、
支払い能力ゼロ、いまや破滅寸前。
そしてヒロイン・ナヴァ・CIAの凄腕暗殺者、
売った情報の不備で、北朝鮮工作員に追われる美人スパイ。
2人の運命が交差したとき、ケインに謎の能力の目覚めが…
ケインの双子の兄
ロシアンマフィア
お約束な・マッドサイテンティスト(謎の人体実験)&一攫千金ねらいの科学者
(もちろん2人共悪役)
ロトで一躍億万長者になった友人
白血病の娘をかかえるマンハンター
盗聴が趣味のハッカー、etc、etc。
さまざまな人物が交錯し、
政府の秘密機関“科学技術研究所”がケインを追いはじめる!
キーワードは「未来予知能力」
ちょっと、笑います、SFかぁ?
使い古された項目を、みごとに料理!
エンタメですわぁ。
ジェットコースター・サスペンス
?ながらも、面白かった。
ナヴァさん、すんごーく強ぉい、
ヒロインだけど力と戦闘能力でケインを助けたりします。
ヒロインだけどケインと恋に落ちたりしません。
なんとなく、納得(笑)

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紙の本空飛ぶタイヤ

2006/10/09 02:05

空飛ぶタイヤ

3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

走行中のトレーラーのタイヤが飛んだ。
脱輪したタイヤが歩道の主婦を直撃、即死。
原因は「整備不良」か?
事故車の大型トレラーは大手のホープ自動車製・ブューティフルドりーマー
容疑者となった赤松運送の社長が、家族や従業員と力をあわせて事故の真相を追う。
立ちはだかる壁は、大手企業ホープグループと世間の目
次々に融資を切られ、仕事先を失い、去って行く従業員、今や倒産寸前。
被害者の家族。自動車会社、銀行、警察、事件を追う週刊誌記者、
事故に関係する人々の思惑と葛藤と悲哀のなか
赤松は社運をかけて事故の真相に迫る。
大手の財閥系ホープグループ、
自動車のリコール隠しときては、
モデルはあの○○○○グループしかないっしょ。
しかし、モデルうんぬんなんか関係なく、
赤松社長やその周辺が緻密に書き込まれていて、つい社長を応援。
ホープグループの泥沼内部抗争。
この辺が、ある意味企業小説みたい。
ホープ自動車のやりくちが、いかにもな感じで、汚い。
大手企業相手に、個人じゃ、普通は負けますよ。
がんばる赤松家に、子供へのいじめやPTAのうるさ型おばさんの抗議までプラスして、
先の見えない闘争の日々は、どうなるのか!
お勧め。

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紙の本ミーナの行進

2006/10/12 23:30

ノスタルジーあふれるやさしい一年間の物語

4人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

「今、何か動かなかった?」
「あれはポチ子、カバのポチ子」
「えっ…どうしてカバが…」
「うちで飼うてんの」
「カバを?ここで?」
「うん、そう」
正確にはコビトカバ。偶蹄目カバ科コビトカバ属。
西アフリカ・リベリア出身。
「もともとは、おじいちゃまがパパの十歳のお誕生日に贈った、プレゼントやったんよ」
「カバをプレゼント…」
庭にある池がポチ子のプールがわり。
「昔は、この庭は週末だけの動物園だったの」
「動物園…」
「ポチ子、今日から一緒に暮らすことになった従姉の朋子よ、ご挨拶しなさい」
父は私が小学校に入学して、間もなく胃癌で亡くなった。
母は縫製工場に勤め、洋裁の内職をして私を育ててくれた。
しかし、母は人生を見直したらしく、
東京の洋裁専門学校で一年間勉強する決心をした。
二人で話し合って、母は学校の寮に、
私は芦屋の叔母夫婦に預けられる事になった。
1972年3月16日、岡山から開通したばかりの新幹線に乗り込んだ。
私は12歳(中学一年生)になっていた。
30年以上たった今は既に、芦屋の家は跡形も無い。
しかし私の心の中では伯父さんの家はまだそこにあり、
家族達は皆、昔のままの姿で暮らしている。
朋子が、1972年から一年間あまりを過ごした芦屋の家とその家族達。
ドイツからお嫁入りしてきたローザおばあさんと魅力的なハーフの伯父さん。
母方の叔母さん、本好きで一歳年下の体の弱い従妹のミーナ(美奈子)
あと、老人が二人、住み込みのお手伝いさん米田さんと庭師の小林さん。
そしてカバのポチ子。
ノスタルジーあふれるやさしい一年間の物語。
ミーナと朋子の初恋(別々の人)とか、
ポチ子に乗って小学校に通うミーナ(喘息で車に乗れない)とか、
ミュンヘンオリンピックをTVで楽しむ二人とか、
色々なエピソードが楽しい。
寺田 順三さんのオールカラーのイラストがキュート。
(マッチの絵の雰囲気が素晴らしい)

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魔法力はゼロ、でも少女は旅発つ

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

谷を守る伝説の一族(谷では、誰も信じてないけどね)
ウッドボーンのウルラスドウター家と
ノースベックのオルタールサン家
北の騎馬民族の侵入を拒んできたのは、山に住むオルタールサン一族(♂)
川に歌い竜を呼んで雪を降らし、道を氷河に変える。
南から税を要求する帝国を止めてきたのは、
森のほとり、ウッドボーンのウルラスドウターの一族(♀)
ヒマラヤ杉の言葉を聞き、ユニコーン(男性を寄せ付けない)に歌い
森に軍隊(♂)の侵入を拒んできた。
遠い昔から続いた谷を守る2つの魔法が、消えようとしていた。
魔法使いファヒールに安全を約束された20世代が、終わろうとしている。
森を守る一族の力を受け継がなかった少女ティルヤは、
力を継ぐ妹から、ヒマラヤ杉の言葉を伝えられる。
「行け、ティルヤ。ファヒールを探せ」
ティルヤと祖母のミーナは
山のオルタールサン家のタール少年と盲目の祖父アルノーと共に旅だつ。
伝説の魔法使い・ファヒールを探しに!
指輪・さじ(木のスプーン)・魔法使い・ユニコーン・怪鳥・etc
ファンタジーのアイテム色々そろっています。
そのわりには、ド派手な魔法&戦闘場面はなし。
地味です。
しかし、どことなくGOODですわぁ(笑)
魔法の力の無い少女が旅にでます。
老人付きで。
しかも一人は腰痛もちで、一人は目が見えない。
この老人2人が面白い、特にガンコ婆ちゃんのミーナが!
人間大好きのタール少年と
旅のお供・ひねくれものの馬キャリコも、いい味だして
一筋縄ではいかない、味わい深いファンタジー。
けっこう好き!

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紙の本闇の底

2006/10/09 02:24

闇の底

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

少女が犠牲になる性犯罪。
事件が起こるたびに、
一人、また一人、サンソンに処刑されていく元性犯罪者達
「子供が殺されるたびに、かつて子供を殺した者達を処刑する」
『サンソン』フランス史に残る死刑執行人を名乗る予告殺人者。
幼い頃、妹を性犯罪事件で亡くした刑事・長瀬に「サンソン」から電話がかかってきた。
「いずれ君が望んでいる世界を見せてやろう」
騙されました。
ミスリードされちゃったよ、作者の思惑どうり。
(いつもミスリードされてます)

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ファンタジーの中の戦国

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

外国人(笑)が書いたサムライファンタジー
日本人が書いたアーサー王物語みたいな感じかな?
始めはちょっと引きましたが、面白かった。
もちろん、つっこみ処、満載です(笑)
作者のリアン・ハーン氏は日本に3年程住んでおられたそうで、
ハリウッド式の驚くような勘違い日本の姿はでてきません。
翻訳されても、人名・地名みなカタカナです。
漢字との微妙な違いが、雰囲気を作り、
戦国日本風の異世界へと、いざなうのにひと役かってます。
ひとりの少年の宿命と復讐をめぐる成長物語、だと思う、たぶん。
戦国の世に、隠者の里で平和にくらす日々。
しかし、隠者を迫害するトウハン国・領主イイダ・サダム(おいおい)に村を襲撃され
山に行っていた為たったひとり生き残ったトマス少年は、
イイダの家臣に追われ殺されそうになったところを、
オオトリ国の武将、オオトリ・シゲルに救われる。
シゲルは亡き弟タケシに瓜二つのトマスを「タケオ」と名付け、
オオトリ国に連れ帰った。
そして、タケオ自身も知らない父の血(部族)は、
タケオに特殊な聴力を目覚めさせる。
ハギ、ツワノ、イヌヤマ、クマモト、
作者が住んでいらしたあたりが舞台になってます。
ヤエガハラの戦い⇒関が原の戦い
隠者⇒隠れキリシタン
部族⇒忍者
あははは、面白い!
ヒロインはカエデ姫。
セッシュウ(雪舟)の庭や絵も登場する三部作の第一話。
陰謀・復讐・恋・アクション、etc、etc
物語の入り口で、ビミョウな違和感を感じましたが、
割り切って入ってしまえば、どっぶりですわ。
続き楽しみです。

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