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先月(2017年4月)

一亭同舌さんのレビュー一覧

投稿者:一亭同舌

1 件中 1 件~ 1 件を表示

紙の本長屋の息吹

2007/02/04 07:37

学生諸君!ご父兄の皆さん!セピァ色の忠之少年の姿を通して、今、求められている親子の絆をこの一冊が時代を超え、ほのぼのと感動深く伝えてくれます。

3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

 この「長屋の息吹」は、豊富なエピソードとそれに関わる登場人物の人間臭さが、何ともいえない魅力をかもし出している。
 中でも、忠之の飼っていたメジロの「チュリン号」が蛇に襲われたときの描写は、忠之に感情移入せずにはいられず、一気に読ませる密度の濃い場面である。
 ここまで読み手を引き込むのは著者自身の「生」に対する素直なパワーが伝わってくるからである。
 「お燈祭り」の場面での忠之も、生き生きとした青春のエネルギーに満ち溢れ、その勇壮さは読む者の心を必ずや捉えるであろう。
 さらに登場人物のそれぞれが個性に溢れ、特に登場する、孝市にいちゃんの描写が秀逸である。強くて、豪快で、粗野で、それでいて優しい人物像が、忠之と神倉山にメジロを捕りに行ったときのエピソードを通して克明に浮かび上がってくる。
 エンディング部分で、忠之が神倉山で亡き父の体臭を感じ「お父さん、この四月に新宮高校に入ります、野球部に入って甲子園を目指します、どうかゴトビキ岩の上から観ていて下さい」と語り、それまでただの一度も母子家庭を卑下したり、父親がいないことを寂しいと思わなかったと気ずく場面である。
 久しく私の心を揺さぶる本に出会いました。
小学校、中学校生に是非読ませてほしい作品です。

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