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イム十一さんのレビュー一覧

投稿者:イム十一

75 件中 1 件~ 15 件を表示

謙虚さと素直さ

6人中、6人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

その千三百年の歴史上で二人目となる大峯千日回峰行という荒行・苦行を満行(完遂)された著者の、これまでの半生を綴った自伝的一冊です。
内容は大変簡潔・平易でおそらく半日程度で読了できるのではないかと思います。
私が感銘を受けたのは、著者がその荒行・苦行を通して得たものは超人的・達観的な世界観ではなく、日々の生活の中で普段あたり前のようにしていた物事全てが本当はすごく有難いものであると感じられるようになった心である、ということです。
この本のタイトルになっている「小僧のこころ」、日々の生活の中において常に入門したてのときのような謙虚さと素直さを忘れずにいることの大切さを、そしてそこから様々な物事に感謝していくことができる心を、著者の貴重な体験から学べるのではないかと思います。

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紙の本仏教と日本人

2008/10/29 17:34

日本が作り上げた仏教とは

5人中、5人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

地蔵信仰・地獄思想・僧侶の肉食妻帯・様々な仏像・神道との接点・葬式の6つの観点から、現在の日本仏教がどのような変遷を経て成立してきたのかを、その歴史を紐解きながら書かれている本です。
一つ一つの観点について、その歴史的経緯から現在に至るまでを要点を絞って解りやすく解説がなされていたように思います。
その中でも私が大変興味深く読んだのは仏教の葬式についてです。「葬式仏教」というと職業的・金銭的な含みのあるいわば蔑称的なイメージがありましたが、その言葉の成立の裏には当時の仏教と政治との関係や日本古来の神道思想との関係などがあり、一概に蔑称的言葉として成立したものではない、という側面を知ることができました。
中国から伝来した仏教を、日本という国がいかにして日本古来の思想やその時々の政治と融合・離反を繰り返させつつ現在に至ったかが学べる一冊ではないかと思います。

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紙の本日本の仏教

2008/08/30 13:36

現代日本仏教について考える

5人中、5人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

全三章で構成された、日本の仏教形態はどのようなものであるかを著者の考察も交えて書かれた本です。

1.日本の仏教を築いた人々 
日本に仏教が伝わり民衆に広まるまでの経緯をそこに携わった数々の僧侶達の歴史・足跡を辿りつつ解説されています。法然・親鸞・日蓮の宗教活動に対する著者の否定的見解や、現代日本仏教の在り方に対する著者の厳しい意見も書かれていました。
2.日本仏教の実態
仏教とその時代の国家との結びつきや、様々な仏教儀礼(葬式・彼岸会・盂蘭盆会など)から、日本仏教とはどのようなものであるかを解説されています。現代に伝わっている仏教の風習の由来などが解りやすく学べました。
3.さまざまな流れ
日本の諸宗派を著者の観点から分類(律・禅・密教・華厳・法華・浄土)し、それぞれについての特長・思想を解説されています。

著者はこの本を通して、現代日本仏教の在り方について今一度考え直す・見直す機会を持ってほしい、本来の仏教とはこういうものであるということを知ってほしい、という願いが込められているように感じました。
浄土・日蓮系の宗旨の方が読まれるとやや不快感を持たれるようにも感じましたが、今日までの仏教伝来の流れや、様々な仏教儀礼の由来が解りやすく学べる一冊ではないかと思います。

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紙の本西行 その歌その生涯

2008/07/10 17:36

「月我一如」の世界

5人中、5人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

平安時代末期の僧侶・歌人として有名な西行法師の生涯を、著者独特の視点・感性を絡めて西行の歌を味わいながら解説している本です。
歌が作られた年代順に解説されているので、年を重ねるごとの西行の人生観や心の変化も解りやすく読めたように思います。
前半では世を捨て仏門に入った強い心とそれでも俗世間を捨てきれない弱い心、二つの心の狭間で揺れる西行の葛藤が、後半では四季折々の風景(特に月を題材にした歌が多く取り上げられていました)と自分とがひとつになっていく、そんな西行の清浄な心が味わえたように思います。
今の世の中ではなかなか難しいことかもしれませんが、この西行法師のように、沢山の自然と触れ合って自然とひとつになれる自分を感じてみたい、読了後そんな風に私は感じました。

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紙の本深い河

2007/05/14 10:22

受け継がれていく思い

6人中、5人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

家庭の影響から宗教への道へと進み、「神」とは何か、を愚鈍ながらも実直に探し求めている大津と、大学時代の出会いから、大津の生き方を否定し蔑みながらもどこか心の奥で引きつけられる何かを感じている美津子。
妻の最期の言葉から輪廻転生を信じて妻の生まれ変わりを探す磯辺。
人生の中で出会った動物達、その存在に幾度となく励まされ勇気付けられ生きてきた動物童話作家、沼田。
身を賭して自らの命を救ってくれた戦友、その戦友が死ぬまで拭うことができなかった思いを胸に抱いている木口。
様々な思いを抱く人達が、インド・ガンジス河へ向かうツアーの中で、一人一人が抱いている思いへの答えを見出していく小説です。
登場人物一人一人の思いが、まるでガンジス河の支流のようにガンジス河へと向かって注ぎ込んでいく、そしてガンジス河がそれらの思いを全てひとつにして静かに流していく…、読了後そんな印象を受けました。
ラストシーンで、ツアー客の一人の心無い行動(しかしそれもガンジス河の支流のひとつではあるのでしょうが…)によって大津が抱いている「神」への思いがそこで途切れそうになります。しかし、他の登場人物達がそれぞれに思いを受け継いでガンジス河まで来たように、大津がずっと探し求め抱いてきた「神」への思いは、きっと途切れることなく美津子へと受け継がれていくのではないか、私はそうあってほしいと想像しつつ読了しました。

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今をいかにして生きるかということ

6人中、5人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

副題にもなっている「人は生きたように死んでいく」という言葉を核として、癌専門医である著者が様々な患者やその家族とのふれあい(風景と題しています)を通して、目の前にある死といかにして向き合い、いかにして生き、死んでいくべきかを患者からの手紙や作文等を交えながら書かれています。
大きく5つの風景があり、
1.病院側から患者を通して見た風景
2.患者を亡くした遺族から患者を通して見た風景
3.医師(著者)と患者やその家族との対話を通して見た風景
4.著者が亡くなっていった患者を通して見た風景
5.著者の尊敬する二人の人物(寺山修司・唐牛健太郎)との邂逅によって見た風景
となっています。
著者が実際にその現場に立っているからこそ表現できる臨場感、患者やその家族の方々、そしてその人達と関わった医師達の喜びや悲しみ、苦悩と感動が直に伝わってきました。
いかに死ぬか、ということは、いかに生きてきたか、ということ、著者はこの本を通して、私達一人一人のその先にある死を見つめていくことで、今いかにして生きていくべきなのかを考えさせてくれているのではないかと思います。

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紙の本お坊さんが困る仏教の話

2007/04/17 10:19

在家の視点から見た仏教に対する素朴な疑問

5人中、5人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

「戒名はなぜ必要なのか?」を切り口として、仏教のルーツ・思想を辿りながら著者なりの答えを読者に提示している本です。
在家側からするとお坊さんに対してやや訊きづらいこと・ごまかされてしまいそうなことを、こんがらがった糸をひとつひとつ解いていくように丁寧に教えてくれています。
お坊さんを困らせる必要はありませんが、葬式や法事の際に、「なぜこういう戒名なんだろう?」と思われた在家の方はご一読してみてはいかがかと思います。またお坊さん側も、もし在家の方から戒名についての質問があった際に、ひとつの知識としてこの本を読んでおけば、より幅広い答え方ができるのではないか、と思います。

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紙の本ダライ・ラマに恋して

2008/12/19 17:57

ダライ・ラマに出会う旅路

4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

著者がチベット仏教の師ダライ・ラマ14世と邂逅するまでの道のりを綴ったチベット旅行記です。
著者のチベットでの様々な体験や現地の人々との会話がテンポよくユーモラスに書かれていて面白く、また著者がチベット仏教と出会いその思想を学び考えていくことで変化していく「生死」や「因縁」に対する心情は、非常に興味深く読めました。また巻頭のカラー写真や所々に入っている写真もチベットの人々の生活や雰囲気が伝わってくるいいアクセントになっていたように感じました。
ダライ・ラマやチベット仏教に全く興味・関心のない人でも大変面白く読めるのではないかと思います。
著者のチベットでの体験を通して仏教思想の奥深さも解りやすく味わえる、そんな一冊ではないかと思います。

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紙の本百寺巡礼 第1巻 奈良

2008/11/12 11:04

寺院巡りを楽しむ

4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

奈良県内にある十ヶ寺の寺院巡りをしつつ、それぞれの寺院の由来・歴史・風景を著者自身の考え・思いを通して語られた本です。

「第三番・薬師寺」 創建当初のままで残る東塔と、再建され間もない西塔から、それぞれの塔に刻まれた外見だけでは判断できない歴史を、著者独特の視点で書かれていました。
「第四番・唐招提寺」 鑑真の渡航来日に懸ける深い思いや、そこから著者の考える「故郷」について非常に興味深く書かれていました。
「第六番・法隆寺」 法隆寺元管長の「千日聞き流しせよ」という言葉から、理論だけでは言い表せない情熱や心の大切さがその言葉の裏に隠されているのではないか、と著者は読み解いていました。

著者の視点を通して、それぞれの寺院に刻まれた深い歴史やその当時の人々の思い・願いを味わえる本ではないかと思います。

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紙の本禅と日本文化

2008/10/03 14:24

「禅」のかたち

4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

「禅」と一口に言ってもその意味はなかなか形容できないものであるかと思いますが、学術的にその意味を解明していく、そして日本に根付いてきた「禅」的思想とはどういうものかについて書かれた本です。
前半では、仏教・禅宗の語録、過去の著名人の言行・表現、様々な寓話等を用いて、そこから著者の考える「禅」のかたちを浮き上がらせ、読者に解りやすく伝えてくれています。
後半では、白隠・隠元・道元という現代に伝わる日本禅宗の「要」ともいえる祖師方の足跡から、3人が求めていった純粋な「禅」とはどういうものであったか、などが書かれています。
現代日本に伝わっている「禅」・「禅宗」の思想について詳しく知りたい方には役立つ一冊ではないかと思います。

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紙の本にじいろのさかな

2008/07/30 20:30

虹色の鱗の輝き

4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

虹色の鱗を持つ美しい魚・にじうおが、一匹の魚から「虹色の鱗を一枚欲しい」と頼まれますが、にじうおはそれを冷たく断ったがために海じゅうの魚達から嫌われてしまい、ひとりぼっちになってしまいます。こんなに僕はきれいなのにどうして嫌われるのか、どうしたら僕はみんなと仲良くなれるのか、その答えは…?、というお話の絵本です。
柔らかな感じの絵と豊かな色彩(虹色の鱗には銀箔が使われていました)で、小さいお子さんは絵を見るだけでも大変喜ぶのではないかと思います。
子供達は成長するにつれてそれぞれに「個性」や「特技」という名の虹色の鱗を持っていくものであろうかと思います。しかしそれが輝くのはまわりから羨ましがられたり自慢したりするからではなく、それを誰かのために役立て喜んでもらってこそはじめて輝くもの、ということをやさしく教えてあげられる一冊ではないかと思います。

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紙の本夢をかなえるゾウ 1

2008/07/15 14:45

「足元」からはじめる

6人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

現状に不満を抱き「変わりたい」と願う主人公と、その願いを叶えるために次々とアドバイス・サポートしていくガネーシャ(象身の神)のやりとりをコミカルに描いた物語です。
様々な分野の著名人・有名人の言葉を巧みに用いてあり、「なるほど」と肯きを持たせる内容、また文章のテンポも良く、半日程度で読了できました。
その中でまず最初にガネーシャが主人公にアドバイスするのが「自分の靴を磨く」、仏教・特に禅宗でよく使われる「脚下照顧(何事においても目先・周囲の事にとらわれずにまず今ここに立っている自分の足元を大事にする)」という教えに通ずるところがあるように感じました。また、数少ない登場人物の一人に釈迦を出しているところや、最後にガネーシャが言った「感謝」のアドバイスからも、著者は仏教の教えを根底に置いて書かれているようにも私は感じました。
楽しく「自分とは何か」を考えさせてくれるような一冊ではないかと思います。

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紙の本般若心経講義 改版

2007/08/29 08:36

般若心経のメッセージ

4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

ラジオ放送された著者の般若心経講演録を一冊の本にまとめたものです。
般若心経を全十二講に分け、それぞれの部分で国内・海外の様々な文学作品や詩歌・過去の名僧や哲学者の名言等を例話にして般若心経を解説されており、大変解り易く般若心経の内容が掴めるのではないかと思います。
この講演は戦前に放送されたものだそうですが、今読んでみても違和感なく、なるほど、と思わせてくれるような言葉・文章であるように感じました。
著者が般若心経に懸けた熱意が伝わってくるような一冊です。

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紙の本仏陀のいいたかったこと

2007/07/15 21:33

仏教の原点を学ぶ

4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

仏教が今に至るまで約2600年、その間様々な解釈・研究によって今に伝わっていますが、その原点である釈迦本来の教えとはどういうものだったかを、釈迦生誕~入滅時のインドの歴史背景や現存経典の中で最古のものといわれる『法句経』・『スッタニパータ』などを引用しつつ解説している本です。
現代仏教と原始仏教との相違点、釈迦の教義がその当時のインドの社会にどのように受け入れられ広まっていったのか、などが著者の観点から詳しく述べられています。
後世神格化されたり伝説化されたものではない、「人間・仏陀」が遺したメッセージとはどんなものだったのかを、著者の見解を通して学べる一冊ではないかと思います。

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紙の本老荘と仏教

2007/07/08 10:16

「空」と「無」のつながり

4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

大きく三章に章立てし、中国土着の老荘思想がインド仏教を受け入れ、それぞれの思想・教義と混交しつつ中国仏教へと変遷してきた、その歴史を解説した本です。
第一章では主に老荘思想の成立と思想・教義の解説、第二章ではインド仏教の根本教義のひとつ「空」が中国でどのように解釈され老荘思想の「無」と結びついていったか、さらにはそこから生まれ、上層階級へ浸透していった禅宗と下層階級へ浸透していった浄土宗、中国で成立した二つの仏教宗派の成立と変遷を解説、第三章では著者の考える浄土・阿弥陀信仰について語られています。
荘子の思想「万物斉同」がインド仏教とどのようにして関わり結びついていったのか、また「空」の思想を中国ではどのように解釈し伝えようとしていったのか、そこから今日禅宗の公案(禅問答)等で説かれる「無」は「空」が老荘思想との結びつきによって生まれたものであること、など大変読解しやすく書かれていました。
常により良きものをより解りやすく、というかたちはいつの時代も変わらない、そしてその模索のために様々な思想・研究が繰り広げられてきたことを学ぶことができたように思います。
初期中国仏教の歴史を詳しく学びたいと思われる方にはお薦めの一冊です。

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