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Y.TOOYAMAさんのレビュー一覧

投稿者:Y.TOOYAMA

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紙の本クーデンホーフ光子伝

2002/09/06 09:35

著者の執念と努力の結晶である由に、訴えるものは当然強い

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

 小学生のとき感動した伝記小説の中に「ヘレンケラー」があった。サリバン先生が執念でもって彼女に発声を言葉を教え、教育された。以来、私は一人の人間が偉人と呼ばれるまでに陰の尽々たる努力と深い思いの愛の人がいることを知った。また同じ頃、漫画でタイトルは「Ladyミツコ」だったか、忘れてしまったが、その母を通して初めてパン・ヨーロッパの父と呼ばれたクーデンホーフ・カレルギー伯を知り、女史の生き方に、幼心にも衝撃的な感動と自分の中の何かが変わったような感覚を覚えている。
 伝記小説は当然のことながら主人公は偉人である。しかしその「偉人」たちを育てた人物は、そのなかでは登場することはあるが、一冊に綴られて表でお目にかかることは、それに比べてはるかに少ない。
 著者は非常に緻密に女史の歴史と活躍に伴い世相・背景を調べられ、また、併せて息子のカレルギー伯の活躍ついても一部ではあるが史実に基づいて実に明確に著かれていることから、女史の歩みとともに、20世紀の歴史が綴られているようである。「クーデンホーフ・光子女史」に関しての書の中では、他に類を見ないほどの執念と努力の結晶であると、自身は素人ながら賞讃したい。
 由に「クーデンホーフ光子伝」は、大人として、母となった立場から読み、再び感動を呼ぶだけでなく、ひとつの成長の糧となる得る。母の成長は子の成長に不可欠である。という私の理念に充分応えてくれる書籍である。まただからといって我が子には、伝記に残るような業績は残さなくても、グローバルな視点で広く物事をとらえられるような世界観を身につけ、将来どこでどんな立場であっても、たとえ人目につかずとも、小さなことでも、一人でも多くの方のお役に立てるような人材に育てていきたい。殺伐とした現代であるだけに、そういった「育児観」を多くの保護者の方々に、若い世代の方々には、「生きる」・「担う」ということを、この書は教えてくれるようである。 
 先述のように、その努力の源となり得たであろう著者の忠実な人間性を汲みとれるところにも感嘆する。著者の報いに応えたいとの思いからも、是非とも多くの方々に広く、お読みいただきたいと切望する。

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