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大坪 未果さんのレビュー一覧

投稿者:大坪 未果

2 件中 1 件~ 2 件を表示

「会社の将来性」や「企業に属する人の心」の「見抜く技術」を披露

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 ビジネスマンにとって、「見抜く能力」は最も重要な能力の1つだろう。上司や部下の人となり、会社や事業の将来性、顧客や取引先の現状など、本質を見抜いていなくては適切に対処できないことが山ほどあるからだ。ビジネスマンが成果を残し頭角を現す——平たく言えば出世するために、「見抜く技術」のノウハウを詰め込んだのが本書である。

 何より、現在、米国大手企業の日本法人を務める著者の履歴がすごい。平社員、管理職、社長とキャリアを踏むごとに転職を重ね、現在の会社は10社目の勤務先。37歳で初めて外資系の会社を任されて以来、4つの企業の社長を経験したが、いずれの場合も不振にあえぐ各社を大幅増収の軌道に乗せた。本人はこうして結果を残せたのは「会社の将来性」や「企業に属する人の心」を鋭く見抜いてきたからだと自己分析している。

 こんな著者が「見抜く能力の養い方」や「見抜く技術」を披露するというのだから、ぜひ読んでみたいという気になる。
 本書を読むとわかるが、実は「見抜く技術」には特別な秘密があるわけではない。必要なのは観察力や分析力、想像力などをフル回転させること。「見抜こう」「見極めよう」と常に意識し、心がけていくことで、その能力は研ぎ澄まされてくるということだろう。

 ビジネス現場に限らず、人生は「見抜くこと」の連続。その能力・技術の習得に目を向けさせる本書は一読の価値がある。熾烈な外資系企業内のサバイバルゲームにどう打ち勝ったか、エピソード豊富なサクセスストーリーとしても面白い。
 

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企業の具体事例を上げ、女性が活躍する組織を築くための解決策を提示

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 ジェンダーとは、社会的に固定化された性差のこと。企業経営のうえで、ジェンダーに配慮した手だてを取っていくことがジェンダー・マネジメントだ。

 本書は人的資源、労働経済分野の研究者が集まって作った1冊。ジェンダー・マネジメントで話題のテーマを具体的な企業事例とともに取り上げた1部と、「コース別雇用管理」「再雇用制度」など個別のテーマを掘り下げた2部との2部構成になっている。

 企業競争力という言葉が示す意味は、この10年で大きく変わった。右肩上がりの経済が続く中では、規格通りの商材を大量に生産することが企業の競争力であり、それには価値観を共有できる金太郎アメのような人材群が必要だった。大量新卒採用、年功序列、終身雇用という日本独特の人事制度はそれを後押しするもので、こうした組織の中では、女性は異端の存在になりがちだった。

 だが、今は新しいアイデアや卓越した発想の商材を生み出す多様性こそが企業の競争力になる時代だ。金太郎アメでは役不足で、様々な価値観を持ち、様々な経験を積んだ多様な人材が必要になっている。かつては異端だった女性も、その重要な一員と言えるだろう。

 だが、実際には女性側の意識・努力不足、管理する男性側の偏見などから女性の活用が進まない企業も多い。本書はリクルート、日本IBM、ジャスコなどの事例を引きながら、女性が生き生きと活躍する組織を築くには、時としてどんな問題が生じるか、どのようにそれらを取り除くのがいいかという具体的な解決策を提示する。

 ビジネス界におけるジェンダー問題に、あらゆる角度からアプローチしたジェンダー・マネジメントの入門書的な1冊。企業経営者や人事担当者のほか、就職を控えた女子学生や自身のキャリアプランを整理したいビジネスウーマンにも一読を薦める。
 

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