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たくさんのレビュー一覧

投稿者:たく

7 件中 1 件~ 7 件を表示

紙の本パワナ くじらの失楽園

2009/01/20 12:57

もう、戻れない世界の話

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

ある1日の出来事を境にして、全てが変わることがある。
時間の流れはさかのぼることができない。
人の夢が現実となったとき、
夢は、夢のままでは終わることができない。

少年は、子供のころの夢を求めて船に乗る。
責任感の強い船長は、金を求め、船員たちの満足のために
夢の場所を求めて船を進める。

そして・・・・・・

ここで、誤解の無いように、読む前にひとつ付け加えたい。

この本を単純に、反捕鯨の主張、とくくらないでほしい。

捕鯨は、野生動物を殺し、富を得るという側面からみれば、
人間の勝手な振る舞いであり、残忍と言われている。
しかし、それはある時代の価値観の元で人間が生きるうえで、
必要な行為であった。
現代の価値観で捕鯨とを評価する視点で、
この本を読んでしまうと、その背後の、もっと大きな、
もっと空虚な「喪失」を見落としてしまうと思う。



この文学はいわば捕鯨文学の末裔という形式をとって、
人間が、夢と富を追う行為が
素朴な少年の夢や、自然の楽園を、
人間の残忍さが一気に破壊するさまを
鮮烈に表現している。

富を求める人間のエネルギーが全くコントロールされない、
17世紀の大洋の上で、人間は欲望のままに行動し、
結果、残骸と屍骸と禿山と流れない川を残す。
野には打ち捨てられた墓石と、小さな愛の傷を残す。

この文学が読者の心に刺さるのは、
失われたものの大きさを表現したからではなく、
短編故のスピード感から、
あっけなく「”全て”を失ったこと」を
ありありと感じさせるからだと思う。


前の主張に反するようだが、
現代の反捕鯨活動を行うヨーロッパの人々は、
この文学を、「わが意を得たり」 と読むことだろう。

しかし、私はそうは思わない。
それは、この文学が与える喪失感の鮮烈さに由来する。
日本の捕鯨も、鯨を殺す。 港に追い込み、棍棒でたたき殺す。
しかし、日本の捕鯨の基地において、鯨の死体の置き去りなどありえない。
必要な部位だけを切り取って、ほかの部分を鮫にさらすような、
鯨の肉体を無駄にする行為はずっと少ない。
そして、日本の捕鯨基地の周りは今でも緑に覆われている。
捕鯨に伴う産業においても、適正な規模の運営は環境を持続させえた。

日本の40年代前後の南氷洋捕鯨については、私は知らない。
ただ、太地の町の鯨塚を見たときの感情と、
この文学の読後感は
同じ鯨の殺害を前にして、あまりに違う。



というような議論をされることを、
作家は望まないだろう。

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紙の本Shingu 自然のリズム

2005/09/23 00:45

あこがれの姿

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

自然が日々姿を変えるように、いつも姿を変えつづける芸術、
街の中にあり、人の視線をひきつけながらも、語り過ぎない、
大人よりもむしろ子供が夢中になるけれど、
大人の知恵と感受性が一杯詰まった彫刻。
彼の作品は私のあこがれの芸術の姿そのもの。
その数々と、創作にいたるスケッチが掲載されている貴重な本。
形態はいつも、いわば無機的抽象的なモダンそのものであるのに、ひとたび自然のエネルギーに触れれば
風の変容体のように有機的な動きをする。
あなたの街にも彼の作品はあるかもしれない。
そして、この本で彼の作品体系に触れれば、
より、自然とアートの幸せな一体感を、
その町の作品でも深く感じることができるようになることでしょう。

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おとくです

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

まだあまり重要視されていないか、
ちょっと理解されていないであろうこの資格。
通称FM、ファシリティーマネージメントは、
資産を全般的に管理する手法として
これから大変重要なものになることは間違いないと思われる。
まだ、資格として立ち上がってから日が浅いので、
合格率は高めであると思われる。
今のうちに勉強して、取っておいても損はないでしょう。
受験料、登録料はちょっと高めなので、
建設不動産系の方の
2番目の資格として、ねらい目です。
もちろん、受験勉強には必携の書です。
評価することすらおこがましいけど、
ほしは3つ。

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そいつは残念

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

こいつはなかなかの本なのに、在庫切れとは残念ですね。
石井 竜也の活躍には、みなさん、いろんな視点をお持ちでしょう。
両端にいえば、何でもできてかっこいい、あるいは何でも手を出す芸能人。
でも、そんなことは人がいいうことで、本人の能力とは無関係です。その点でこの本は、彼の肥大化解釈されていないそのままの大きさと内向きな深さが測れると思います。
学生時代のクラシカルな油絵から、バランスのよい抽象的なイラスト、米米用の衣装のデザイン、人物のデッサンなど、彼を通して紙に残ってしまった作品たちです。彼を通すこと、その結果の幅奥行きを、なんら虚飾することなく描かれ、感じることができる本です。

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紙の本ミルトン・グレイザー

2002/05/16 15:24

インスピレーションから作品まで

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

物を作る人、デザインする人にとって、作品がインスピレーションからどういう道筋をたどって、その形に帰結したのかに興味を持たない者はいないだろう。この本の面白さは見開きで作品と、そのスケッチがならべられてることにある。グレイザーの作品の、突拍子もないような、新鮮な驚きに満ちたアイディアが、ラフな状態で提示されている。スケッチがそのまま作品になったものや、思いもよらない着眼点で解体されたものなど、興味深い。しかし、そのインスピレーションの源はどうしても謎のまま、垣間見ることはできないのだが…

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紙の本人間失格 改版

2009/10/20 01:37

自分の人生は誰にとっても文学の糧であるとしたら

4人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

自分の人生は誰にとっても文学の糧であるとしたら、それを売り渡すことは職業作家としては限界か、あるいはスタート地点だ。大江健三郎の「個人的な体験」は自分を切り売りしながらもある水準で達観し、突き放している。そのスタンスを守りながら大江はいつまでも描き続けられるのだろう。太宰にはそれができなくなり、全てを手放して絶命したのだと思えた。
太宰もここまで売り渡す自分を、自分に近しく描かなければ、もう少し延命できたのではないか。この作品の先に大きな作品を物することができたのではないか。独白の文体で誰もが知っている己の人生を語れば、それはもう文学ではない。スキャンダルのセット販売だ。しかし、独白で書かれる事で読者一人一人に打ち明け話をする作家の姿が耳元に佇むとなれば、十分な効果を上げていると言える。その手の話が人間は好きなのだという下世話な計算があったとしたら、なにもここまで自分のことを書く必要はなかったであろう。太宰は自分と作品を切り離せなかったのだ。
ストーリー展開の陳腐さが、現実ゆえに許されている。覗き見、偶然、立ち聞き、打ち明け話など、実体験ではどれだけ起こりうるものだろう。そうしたもので狂言が回される文学はメロドラマに堕してしまうか、あるいは現実の都合の良い断片の収集だ。
独白の文体は危険だ。読者と親密な関係を築ける反面、作家を信用しない読者は過剰に拒絶するだろう。『僕は本当はこんな人間なんです。』という会話は、親しい友人との間ではまずしない。しているとしたら、その人とは親しくない。あるいは場末のバーで偶然隣り合った他人同士が眠れない退屈な時間を埋めるために、語るほどの教養も無く、最後の、最安値の話題を切り売りする口調だ。
この作品のすごさはそこまで堕ち切った自分を、堕ちるままに描ききったことにある。
だとすれば最初と最後の写真のエピソードは潔いとは感じられない。それとも、そこだけでかろうじて文学の体裁を保っているとも言えるだろう。

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先日講演会で

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

まだ読んでおりませんが、先日図書館に関する講演会で、
図書館設計で有名な建築家 鬼頭梓 が薦めていました。
「図書館の成長」と言っていましたが、他の訳書が待たれるところです。

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