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  3. 鴇 さんのレビュー一覧

鴇 さんのレビュー一覧

投稿者:鴇 

34 件中 1 件~ 15 件を表示

紙の本幸福論

2002/04/22 22:10

幸福は、特別なことではないのだ。

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

私がまだこの本を読んでいなかった頃、『思想界の巨匠!』と吉本隆明が紹介されているのを見ると、本も開かずに「難しいにき決まっている」「どうせ私には訳のわからんことが書いてあるに違いない」などと思い込んでいた。おろかだったと言うしかない。
知人にすすめられて仕方なく読んでみると、これがとてつもなく面白いのだ。小説よりもおもしろいぜ、と私は思った。
吉本氏の視線にはいつもハッとさせられる。世間一般で○と言われていることに対して、本当に○でいいのかな? と吉本氏は詰め寄る。…ううん。
ちょっとそれはどうなのかな?って思うこともあれば、目から鱗なこともあり。
どちらにしろ、元気を出したいときに読む、この本は今では私の愛読書だ。

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ヴァニーユ

2002/04/28 12:28

ちゃんと生きていない

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表紙の写真はあの蜷川美花だ! この毒を孕んだ美しい写真は物語とよくマッチいていると思う。

まず表題作。違和感から逃れるためにフランスにやってきた主人公は、ドラックの体験中にその違和感が戻ってきてパニくる。顔面を怪我したところを助けられた男に「ヴァニーユ」と名付けられ、体と心の癒しを覚える…という話だ。あらすじだけ書くと、いかにも、な小説だけれど、この毒々しい美しさ、わかるんだよなあ、という痛々しさの表現力は素晴らしいと思う。

あと、彼女の最高傑作と名高い「ヴォイセズ」は、言葉を失っていく女性管制官のお話。管制官とはパイロットに指示をしたりするコントローラーのこと。なんか、これは怖かったです。

赤坂真理の作品に出でてくる主人公の多くは、ちゃんと仕事をもっていて、一見ちゃんと働いているにもかかわらず、ちゃんと生きていない。それをぐっと感じる本だった。

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ヴァイブレータ

2002/04/28 12:19

大人に成りきれない人の共感

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不思議な作品だと思った。
赤坂真理というと、10代、20代の読者が多いと思っていたが、これを読むと、大人にも解るんだなあ、という感じがした。なんていうか、大人といっても「まだまだ子供」だと自覚してしまう部分をもった人は多いと思うけれど、そういう人の共感を呼ぶのではないかと思った。
この小説は、大きな展開もなければ、これといった事件も怒らない。一定の速度で物語りはずるずると進んでゆく。その映像が見えてくる感じがとてもいい!

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紙の本甘い恋のジャム

2002/04/22 21:08

70年代、この世界!

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表紙を見てもらえばわかるでしょう。この70年代的キュートさ!
よく、リバイバル、なんていわれますが、70年代的なグッズって細々とですが人気をえ続けてたと思います。これは、水森亜土さんの最新イラスト集。

あくまでも、ここにあるのはポエム。ラブポエム。クールさを期待する人は読まないほうがいいでしょう。この人のポエムを読むと、少女時代のあの甘い気持ちを思い出しちゃいます。恥ずかしいなんていわず、この世界観に浸りたい!

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紙の本春のオルガン

2002/04/21 16:37

気分晴天★

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児童文学って、よくとんでもない内容・設定がありますよね。でも、それは突飛な感じなのではなく、本の中だととても日常的な、当たり前な感じがします。これはそんな小説です。

きのう小学校を卒業したばかりのトモミの家族は、隣の家のおじいさんとのいざこざで崩壊状態。暗い気分のままで弟のテツとぶらぶらしていたトモミは、野良猫の住処である古いバスで暮らすことに決めた…。

ゴミ捨て場でのおばさんや猫とのふれあいで、トモミの心にかかっていた、もやもやした霧が少しずつ晴れていく様は、すがすがしく、流れるような感じがして気持ちがいい。
何気ない生活の中での小さな物語の感動。心の中が晴れ渡ります。

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君はこの国を好きか

2002/04/20 19:43

最後まで読んで欲しい

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鷺沢萠氏は恋愛小説の旗手、なんてよく言われている。それが在日をテーマにした作品であろうと、ラブストーリーーであろうと、私はある一貫する雰囲気を感じる。それは一言で言えば。暗さとでも言うべきものなのだが…何といったらいいのだろう。

例えばこの物語の場合。
在日韓国人3世の雅美、韓国籍でありながら母国が喋れない。日本に住みながらも日本人ではない。そのことに違和感を感じていた雅美は、アメリカ留学中に出会った韓国人女性の言葉により母国でハングル語を学ぼうと決意する。でも、そこに待っていたのは異文化に対応できない自分だった…。

そう、異文化の中にいる自分。その他者であることの哀れみや悲しみというようなものを、このひとは人間の内側から見事に描写すると思う。そして、ラストには感動。

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紙の本虜囚

2002/04/19 20:16

作品のために描かれた作品…

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これは思いっきりボーイズですが、最近の小野塚カホリ氏はジャンルにとらわれず活躍している感じがします。『そどむ』は少女漫画誌に連載されたものだし、『凍み』は青年誌系コミックに連載されたものです。だから男性でも、小野塚カホリ氏のボーイズは読む、という方が多いようです。

氏の魅力とは何でしょう?
どのコミックでも読んでいて感じるのは、頭の回転が速そうなヒトだということです。ストーリーがどんなに自虐的でも、少女漫画的でも、どんなキャラを書こうとも、どんなジャンルをかこうとも、そこには物語を一歩ひいたところから見つめる、小野塚氏の冷静な視線があるように思います。
そこには、自分の作品に陶酔している作家に見られる恥ずかしさがまったくない。作品のために書かれている作品。読者のためではなく。そこが彼女の魅力だと思います。男女を問わず読める作品の理由だと。

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かわいさの裏面

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神は二物を与える、とかなんとか言うが、Dは二物どころではなく三物も四物も与えられているよ…と思う。この人は小説家・漫画家・イラストレーターと共に、モデルとしても活躍しているのだ。凄くきれいな若いお姉さんだ。
私はモデルとしてのDしか知らなかったので、彼女に文才や絵の才能があると聞いて、これは読まなくては! 見なくては! と、手始めに彼女の「キぐるみ」を読んでみた。各方面から絶賛されている作品だが、私は肌に合わなかった。残念だ。
しかし。このファンタスティック・サイレントは、んもうつぼにはまった。この本を買った時は、寝る前に毎晩それを眺めた。かわいい。ポップだし、ファンタジック。確かに「キュートだね☆」で終わらすこともできる作品である。しかし、見る目のあるヒトなら感じるだろう。このかわいさの裏面にある物悲しさを。
Dは、過激であるとか鬼才だとか紹介されるが、そう言う言葉はふさわしくないように思う。彼女の持つ繊細さは、また誰もが持つものであると思うからだ。しかし、その感覚を尖らし、ひとつの作品に託すという高等技術を持つヒトはそう多くはない。

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モーヴァン

2002/04/19 18:55

今時のワカモノにだって読めるポップな純文学

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表紙のかわいらしさにジャケ買いした一冊。普通本には帯がついていますが、帯ではなくCDみたいに丸いシールに紹介文が書いてあるって言うのもCOOOL! 本棚には表紙が見えるようにして飾っています。

筋書きを一口に言えば、自殺した彼を見つけた「あたし」は、その死体をロフトに置いたまま、日常生活を続けるという、奇妙なお話。表紙の影響で、現代英文学の軽い作品だろう…などと思って読み始めましたが、とんでもない。この文学度の高さは近年まれに見た、といってもいいと思います。確かに文体は、若い女の子そのものだな(※作者は男性ですが)、と感じるのですが、構成やシーンの対比など見事です。
この小説が伝えようとしているのは何も、小難しい理屈ではありません。美しいことは美しいのだ。とてもシンプルだけど大切なことが、過激なストーリーの裏に見つかるはず。

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1000の漫画家

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この人は超多作なヒトだ。圧倒モノだ。
昭和53年、一枚ものの「無人島まんが」を1000点を描き上げる。
その後、「神様漫画」1000点、「お金漫画」1000点、「病院漫画」1000点。
平成7年、もう一度「無人島まんが」を1000点。
うむうむ。凄い。量産なだけでなく、面白いのである。物凄く! まさに「伝説の漫画家」である。

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ニコセッズ

2002/04/15 23:51

孤独のゆがみ

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 なぜセックスなのか。セックスでなくてはならなかったのか。読んでいる途中で私はそんな風に思った。しかし、一般論などここでは一蹴される。ニコという女の子を前にしてそんな言葉を誰が口にできるだろう?

 主人公・ニコは、義理の父親にセックスを強要されていた過去を持ち、実の兄に狂気じみた愛情を抱いている。愛の無いセックスの経験が兄への歪んだ愛情を増幅させる。「愛する人に抱かれなければならない」と思い悩む彼女は、同時に小さな孤独なただの女の子である。

 繰り返し描かれる官能的なシーンを通して著者がやりたかったことは、おそろく、ニコの存在の肯定ではないかと思う。そうすることでしか救えなかったのだと思う。とても暗い話ではあるが、その詩的な表現は同時に静謐な空間を作り出す。

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エイミー・セッズ

2002/04/14 12:59

COOOOL!

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 落ち込んだときに読みたいエッセイだ。すべての人を慰め勇気づける、痛快無比の辛口エッセイ集。

 いわれのない優越感を漂わせながら、偏見と侮辱を撒き散らす自称「良識派」に向けて、洗練されたシニカルな筆致で詠美が放つ、絶対零度の怒りと軽蔑。そう、そうなんだよね。と思わず拍手しながら読んでしまう。

 どうして山田詠美はこんなに格好いいのだろうか。山田詠美はあるラヂオで「好きな男性」のタイプを聞かれたときこう答えたという。「指をなめて、それをず頭上にかざして、風向きを知る人」、と。こんな格好いいことを山田詠美以外の誰に言えるだろう。そんな山田詠美の小説とはまた一味違った魅力が詰まったエッセイだ!!!

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来た来た来た来た!興奮!!!

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 鳥肌が立ちます! 選手たちの飛び込みのシーン! やっぱしこの作家は行間を読ませます。行間に鮮やかな色彩を。

 前巻において、シドニーオリンピックの代表に選ばれた要一に焦点があたっている。天才の苦悩、という感じだ。期待・常勝のプレッシャー、自分自身への不安、新たなるライバルの登場…。オリンピックだけを目指して他の楽しみには目もくれずに頑張ってきて、その切符をやっと手にした要一。彼を襲ったのは、喪失感だ。かつてないスランプの中で、彼が考え出した結論は…。

 …結論は「え???」って思ったんだけど…。スポーツ選手って勝負師なんだなあ、やはり。スポーツを扱った小説は、天才が一人いて、挫折してゆく仲間が一人いて、才能ないけどムードメーカーなやつが一人いて、でも後者のふたりは脇役で、結局は天才が主役なのだ…という図式がある程度あるように思うが、このシリーズは、ことごとく「ひとりひとり」の戦いの話だ。今のところは小気味いいが、知季・飛沫・要一と主要なキャラみんなに思い入れがある私としては、今後、このうちの誰かが挫折して行くのを考えるのが嫌だ。相当、キている。魅力のある物語だ。

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超越超越超越

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 目立たない選手でもない中二の知季(ともき)が、あるコーチに見出され、オリンピックを目指すことになる話だ。まあ、天才の話だ。スポ根小説!!! まさにスポ根!!! でもスポーツって良いね! スポーツマンてかっこいい! 自己矛盾と戦うお年頃の男の子たちが、飛び込みにかける情熱! まるで漫画みたいに映像が見える行間! キャラも最高!

 ところで、スポ根小説には偏見がある人が多いと思う。しかし、これはただのスポ根ではないぞ! 読めばわかる! 絶対に登場人物たちを笑ったり出来ない。その真剣さをからかったり出来ない。

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紙の本ルート225

2002/04/12 20:09

藤野千夜には本当に本当に本当に力があるのだ!

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 弟とふたり、いつもの帰り道を通っていたはずがズレた世界に迷い込んでしまう。パラレルワールド。同じなんだけど、ちょっとずつ何かが違う世界。何よりも違うのは両親が消えてしまったこと。
 
 お姉さまの発想が面白い! いいね、これこれ、藤野千夜はこれだよ。展開も読めないし、終わり方もなかなか。藤野千夜はすごい。この話からは、よし、新しいことをやってやるぜい、という意気込みが感じられる。
 最近の評論家は、この現代作家様の作品をもっと高く評価するべきだと思う。少年犯罪や家族の絆を描いたものばかりが評価されているこの頃。それは確かに時代が求めているものかもしれないが、藤野千夜の小説の中にあるものもまた、求められているものだ。

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