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先月(2017年6月)

PX団さんのレビュー一覧

投稿者:PX団

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野鴨

2002/12/18 10:19

イプセンの代表作

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ノルウェーの劇作家イプセン(1828〜1906)の傑作。ストーリーを支えるため、リアリズムの技法が用いられており、戯曲でありながら、小説のように読める。イプセンの作品は、いったん生家を離れて異国へ何十年間か出かけた後に再び戻ってきた主人公の目を通して、家庭について語られることが多いが、これは西欧の優れた批評精神の伝統を受け継いでいるのだともいえる。
また本書においては、「うなぞこ」というアレゴリーを据えて無垢さやか弱さと対照的な真実、自由への希求が象徴的に表現されており現代人にも深い感銘を与える作品となっている。


「不妊というモチーフ… イプセンに登場する妻たちは夫とともに寝ない。彼女たちは夫と『手に手を携えて』、ある恐るべきものに魅入られてゆくのである
   (ヴァルター・ベンヤミン「パサージュ論5」)」
    

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