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先月(2017年6月)

Akioさんのレビュー一覧

投稿者:Akio

3 件中 1 件~ 3 件を表示

紙の本責任ラバウルの将軍今村均

2008/12/09 15:41

「責任感」という言葉を絵に描いたような司令官

8人中、8人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

昭和の高級軍人というと,一般にイメージがよろしくない。陸軍軍人は特にそうだ。しかし,どの世界にも例外はいるものだ。陸軍大将今村均がそうである。
ラバウルの司令官となり,あてにならない補給の中で,農耕を実施して,10万将兵を飢えさせなかった。敗戦後,戦犯となってつかまった部下将兵たちが豪軍看守らの虐待に苦しんでいた。彼らを暴力,不当裁判,死刑判決から守るため,身を挺して奮闘した。自らも懲役9年の判決を受け,後に巣鴨拘置所に移送されたが,現地マヌス島の刑務所でかつての部下たちが不法な虐待を受けていると聞いて,自らマヌス島への移送を願い出て,現地で囚人代表として豪軍当局と掛け合って虐待をやめさせた。相手方も,今村の人格ゆえにその言うことに耳を傾けざるを得なかった。
「責任感」という言葉を絵に描いたような人だ。部下たちからは神仏のように慕われた。
あれだけの外国人を殺し,あれだけの日本人が殺され,日本が初めて民主主義の国になるきっかけとなった,日本史上未曾有の大事件である今次の戦争。それも遠い昔でなくついこの間の出来事であるこの戦争について,1冊の本も読んだことがない人が多くいるということは,この日本という国は異常なのではないか,と考えさせられてしまう。
この本に限るわけではないが,例えばこのような本を読んで,どんなことが起こっていたのか,まず事実(の一端でも)を知ることが,右翼とか左翼とかにかかわりなく,必要なことだろう。それは,同時に,面白いことでもある。

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紙の本孫子 新訂

2007/05/18 17:02

合理的な社会行動の指針

4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

 「戦わずして勝つのが理想である」とか,「戦う前に敵・味方を熟知せよ」とか,「主導権を取れ」とかいう教えは,戦時のみならず平時における社会行動の教えとしても極めて合理的なものだ。
 「戦わないのが理想である」という教えなどは,老子の思想にも似ていて,興味深い。
 「包囲した敵軍には必ず逃げ道を開けておけ」,「進退窮まった敵をあまり追いつめてはならない」という教えは,そういうことをすると敵は決死の覚悟で最大の反撃をしてくるから危険だ(死を覚悟した兵は最強だと言われる。)ということだろう。一般社会で相手を追いつめるような場合にもよく妥当する教えだ。
 ちなみに,この教え,囲碁の戦法にもよく当てはまる。囲碁では,「攻めることは逃がすこと」という教えがある。攻めることは敵石を取ることではない。攻めながら別の利益を目指しなさい,という教えだ。敵を封鎖して本当に取りに行くのは,危険が多いのである(「取ろう取ろうは取られの元」)。
 また,「敵のスパイを捕らえたら殺してはならぬ。厚遇して,二重スパイとして利用せよ」という教えなどは,現在でも世界中の諜報機関において実行されている諜報戦の常套戦法である(それゆえ,スパイには必ず見張りのスパイがつく)。

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紙の本さざなみ軍記・ジョン万次郎漂流記

2009/02/05 20:12

ジョン万次郎漂流記

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

土佐の漁師万次郎(15歳)は,4人の漁師仲間と共に遭難し,鳥島に流れ着いて5か月間生活した後アメリカの捕鯨船に救助された。
「ジョン万次郎漂流記」は,多くのことを感動と共に学べる本だ。たとえば,遭難した場面では,人間にとっていかに火が必要であるか,火を起こすことがいかに困難であるか,を思い知らされる。アメリカの捕鯨船は鯨を追って地球を一周する大航海をしていたこと,ひとたび出航すると5年間も帰港しなかったこと,彼らが実によく日本の地理や鎖国政策を知っていたことも,驚きだ。そして,外から見た日本の姿,幕府の鎖国政策のきびしい現実,万次郎の進取の気性,等々。特に,万次郎を可愛がってくれたホイットフィールド船長,新聞世論などアメリカ人の日本人に対する善意は,感動的だ。
やがて,万次郎は,日本に帰るための船を仕立てる資金を稼ごうとして,ゴールドラッシュのカリフォルニアへ採金に乗り込む。
一般人にももちろんだが,青少年には特にお薦めしたい。

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