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レビューアーランキング
先月(2017年6月)

朱鷺 さんのレビュー一覧

投稿者:朱鷺 

11 件中 1 件~ 11 件を表示

紙の本ぼくの小鳥ちゃん

2002/03/25 13:50

児童文学なのに大人も読めるのはすごい作品の証拠

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

 僕のところに小鳥ちゃんがやってきて一緒に暮らす、というただそれだけの話なのです。とくに何かが起こるというわけじゃない。まあ、僕の恋人に対して小鳥ちゃんが嫉妬するなんて言うエピソードもあるのですが、それも可愛いものです。あとは食事の事とか掃除の事とかスケートのこととか(季節設定は冬なんです)、日々の何気ないことしかかかれていないのにもかかわらず、すごく面白いのです。
 ここでは、恋愛でも主従関係でもない、あえて言葉にすれば友情と言うものに近い、僕と小鳥ちゃんとの交流が描かれています。人間と小鳥、というファンタジーな設定なのに、ナゼか現実感が漂い、暖かい感じがリアルに伝わってきます。
 江国氏の児童文学作家としての才能はまさに一流でしょう(小説でも勿論一流と言って良いと思いますが)。本当に面白い児童文学は、大人にも楽しめるのですね!

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紙の本ぼくは勉強ができない

2002/03/25 14:20

いうことは一言しかない→「時田秀美かっこよすぎ!」

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 間違いなく青春小説の頂点に位置する作品です。
 奔放で魅力的な母親(彼女・仁子さんは氏の長編小説『A2Z』にも脇役として再登場します。必見。)とおおらかな祖父に愛情こめて育てられたカッコいい男の子・時田秀美。既成の価値観に縛られない、まさに青春している彼が備えているのは、女の子が「彼氏にしたーい」というカッコよさだけではないのです。おそらく、この本を読めば男の子も時田秀美のよさに触発される事間違いなし。勉強は出来ないけど、サッカー部(弱小だけど…)でバリバリ活躍して、大人の女・桃子さんという恋人がいて、「ぼくは誰にも語り得ない存在になりたい」とカッコいい大人になるために、日々思い悩む時田秀美。彼は、原田宗典氏が解説で書かれているように今までにないニュータイプのヒーローに間違いありません。
 いつか、時田秀美・大人版が読みたいなあと思うのですが、続編は出ないのでしょうか…?

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紙の本おとなになること

2002/03/25 13:27

あの頃を思い出したい大人のための絵本

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 サラ・ミッダのファンは必見。サラ・ミッダの一歩間違えばただのグロテスクになってしまう諧謔がピリッとイイ感じで効いています。
 特定の登場人物やストーリーがあるわけではない、教訓集めいた感じの絵本です。おそらくサラ・ミッダからのメッセージは一言で言うと最後の一行に集約する事が出来ると思います。

 大人はかつて自分が子どもだった事をすっかり忘れてしまっている

 ちょっと前に子供の心を失った男の開放を描いた「キッド」という映画が話題を呼びましたが、趣旨はそんな感じです。しかし、夢のあるディズニー映画とサラ・ミッダはやはり違います。なんだかんだ言っても夢のある作品というのは綺麗事が否めません。しかしサラ・ミッダはその辺を非常にうまく回避して、選び抜かれ、洗練された言葉だけで、これを語るのです。
 江国氏の訳も原作の雰囲気を損ねていないという点ですばらしいです。原文と訳文と両方付いているお勉強になる本でもあります(笑)。

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紙の本きらきらひかる

2002/03/25 13:18

普通じゃない設定が普遍的に見えるのはさすが。

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 江国氏は後書きで「普通の恋愛小説を書きたかった」と書かれています。しかし、この小説の設定はかなり普通じゃないです。アル中の妻・笑子とゲイの睦月が交互に彼らの新婚生活(勿論、偽造結婚)と睦月の恋人・紺くんとの三角関係について語るお話。けれど、どろどろの修羅場シーンは皆無。あの江国文体でさらさらと物語りは進むのです。しかし、渦中の登場人物達はみな繊細過ぎ、そして我侭過ぎ、結局傷つけ合ってばかり…。
 前述の江国氏の「普通の恋愛小説」というのは、おそらく書いている恋愛の形はどうであっても(三角関係とか、ゲイとか)、それにひたむきに情熱を注ぐ人々は健気で可愛らしい、という意味だと思います。読めばすぐに分かると思います。
 江国氏の著作は沢山ありますが、これは比較的初期の作品。初々しいなあ、と感じます(でも未熟な感じはしません。さすが当時のベストセラー)。しかも、現在の江国作品より、飾り気がないぶん好印象です。氏の作品の中でもかなり高レベルな作品だと思います。

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紙の本神の子どもたちはみな踊る

2002/03/25 09:34

お勧めは最後の「蜂蜜パイ」

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 いままでの村上作品は「現代人の喪失感」「孤独感」をテーマにかかれてきました。例えば、村上氏の傑作長編『世界の終わりとハードボイルド・ワンダーランド』では、ラスト、主人公は自らの決断で孤独な世界を選び取る、というように…。しかし、この連作短編集の最後の作品「蜂蜜パイ」の最後の数行を読んだとき、おや、今までとは違う終わり方だ…と感心させられました。村上氏は、この作品によってまた少し前進したなあ、と感じました。その部分を引用します。(物語の主人公は小説家です。)

 これまでとは違う小説を書こう、と淳平は思う。夜が明けてあたりが明るくなり、その光の中で愛する人々をしっかり抱きしめることを、誰かが夢見て待ちわびているような、そんな小説を。

 ここにかかれているとおり、この「蜂蜜パイ」は希望に満ちた主人公の決心で幕を閉じます。救いのある美しい小説です。
 おそらくこの次の作品で、村上氏は、さらに前進した新しいハルキ・ワールドを我々に見せてくれるのではないでしょうか。

 

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紙の本姫君

2002/03/25 14:04

読みやすいようで今回のテーマは難しい

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 雑誌の山田氏のインタビューで、短編は一冊テーマを決めて書く、という意味の事をおっしゃっていましたが、今回は「生と死」。今までにも、生と死を扱った氏の作品は『アニマル・ロジック』や『時差ぼけ回復(ぼくは勉強ができないより)』『眠りの材料(4Uより)』などに見られますが、今回はかなり深く突っ込んでいる気がします。生と死を様々なモティーフに投影して書かれているし、氏独特の比喩もふんだんに使われているので、多少難解ではないかと思います。が、そのぶんいつも以上に読み応えもあります。
 そのなかでも表題作の「姫君」と「MENU」は読みやすいほうです。ストーリーラインは皆さん紹介していらっしゃるので割愛。どちらも、まったく違う二つの性質が引かれあい、反転するさまを巧みな筆致で描いています。
山田氏は長編も良いけれど、やはり短編向きの作家だと言う気がします。『4U』『マグネット』『姫君』と、絶好調ですね!!

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紙の本羊をめぐる冒険 下

2002/03/25 09:53

下巻になってようやく鼠登場!?

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 さて、下巻も中ほどにやってくると、やっと、主人行〈僕〉はこの冒険の核心に迫ってきます。まあ、どんな風に迫って行くのかは、ここに書くとネタばれになってしまうので、読んでみてくださいとしかいえません…。
 なぜなら、この物語の後半は特に、どんでん返しというか「え? そういうことだったのぉ???」という予想外の真実が主人公と読者に突きつけられるからです。ミステリ仕立てなのです。
 物語のラストは、数え切れないほど書かれた書評などを見ても賛否両論です。これでOK、これがハルキ・ワールドだという意見があれば、いや、主人公にはもっと社会性を持たせなくってはならん、という意見もあります。
 私としては、このラストはこれで結構いいんじゃないかと思います。人生、辛い出来事の後、人々は必ずしも希望の光を見出せるわけではないし、鼠のように自分の弱さに食われてしまうということだってあり得るのです。だから私はそこに、共感とほんの少しの反感を持って、この本を読み終えました。

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紙の本羊をめぐる冒険 上

2002/03/25 09:45

上巻では、まだまだ本題に入ってません

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 これは前置きのものすごく長い小説です。おそらく上巻まるまる一冊が前置きといっていいかもしれません。前置き、という言い方が適切でないのなら、言い換えると…とにかく本題には入っていないのです。というのも。
 この物語は、現実と非現実が入り乱れ、主人公と周りの人々を翻弄する冒険活劇なのですが、長い前置きで「主人公〈僕〉はいままでは確かに現実世界にいたのだ」ということを確認しておく必要があるからだと思います。
 例えば、僕という現実、羊という物語の最大キーワードである非現実の羊、他にも〈僕〉のガールフレンドや『風の歌を聴け』『1973年のピンボール』でおなじみの鼠など、登場人物の全てが、現実と非現実というカテゴリーに分けることができると思います。その辺をここに詳しく書くと、物語の面白みが無くなってしまうので、書けませんが、そんなところをポイントに読めば、下巻が理解しやすくなるとおもいます。下巻は少々難解なのです。

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小説とエッセイのギャップにはのけぞります…

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 ポンちゃん(エッセイを読んだあとだと親しみを込めてこう呼びたくなってしまう…)の暮らし振りや考え方が赤裸々に告白された、超口語体で書かれたエッセイ。姉御肌のお姐さんにお酒の席で説教されたり、人生相談したりしている気分になってしまうパワフルな本です。しかし、時々、かなりマジな会話(人種差別や時事問題)もあって、なるほどさすが作家だな…飲み歩いてるだけじゃないんだ(当たり前でスすよネッ>笑)…なんて思います。ただ、小説の雰囲気を期待して読むとびびりますよ(笑)。

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紙の本泣く大人

2002/03/25 13:43

江国氏のエッセイの中ではナンバー1

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 江国氏のエッセイは素敵なんですが、やはり本業の小説には勝らないですね。小説と同じようなテイストで書いてるにもかかわらず、エッセイだと少し質が落ちるので読み応えがないと言うか…。
 このエッセイでは江国氏の暮らし振りが結構良く分かります。このひとは、小説の主人公みたいだなあ……優雅だなあ…と感じました。たとえば、衝動買いした飼い犬の〈雨〉への溺愛振りや、主食は果物ですとか言いきってるところとかが。
 けれど。ファンにはたまらない一冊ですね。

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紙の本ホリー・ガーデン

2002/03/25 13:38

女らしい物語ですね…女のゴウと言うかが垣間見えて怖いです…少し

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 果歩と静江という二人の大人の女性の物語。二人は小学校時代からの親友で、大人になってもその親密な交際は続いています。内気だけれど美人でもてる眼鏡屋店員の果歩と、不倫に疲れて欲求不満気味の美術教師の静江。しかし、男性関係やお互いの考え方の違いにより友情の危機が訪れたり、平穏なりにも大波小波、けっこうスキャンダラスな日々を送る二人。長編なだけあって、ミニエピソードが沢山あります。喧嘩・不倫・仲直り…。
 しかし、この物語は一口に言えば女の友情を描いたものでしょう。静江は働く女性タイプの気の強い女性で、優柔不断な果歩になにかと干渉をしたがります。かと思えば嫉妬したり、それに対して果歩はあきれるほど無頓着だったり…。
 みんながこうだって言うわけではないですが、女って怖いですよね…。江国氏の語り口はさらさらしているので、そういうところも結構読み流せちゃったりするんですが、女のゴウがやはり描かれていますね。

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