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    5つ星のうち 4.0 レビュー詳細を見る

Discaさんのレビュー一覧

投稿者:Disca

1 件中 1 件~ 1 件を表示

アダルトビデオにおける深刻化している人権侵害、性被害について詳細に解説している本

4人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

この本は、アダルトビデオにおける深刻化している人権侵害、性被害について詳細に解説している本で、こんなにヒドイ話が実際に日本で起きているんだと考えさせられた一冊です。
まず著者は、アダルトビデオによって引き起こされる被害を、製作時に起きる人権侵害、消費時におきる人権侵害、そして女性が集団として受ける被害があると分類しています。
そして製作被害については2003年から2004年に「バッキー・ビジュアルプランニング」というアダルトビデオ製作会社が、出演被害者を騙し、集団で殴る蹴るなどの虐待、スタンガンや水責めを用いた拷問行為を撮影を何度も行っていた者たちが起訴され、懲役10年以上の、実刑判決が行われた事件について書かれています。
そして、被害者が訴えられない理由として、暴力被害そのものにあると書かれています。つまり、被害者が怖くて告訴できないようになるまで虐待を加えることが実際に行われ、加害者たちは、こんな事をすれば被害者が「廃人」となることをわかりながら、単なる性的な娯楽として、楽しむ映像作品でとして、未だに販売されている実態がかかれています。
この本を読んでいって、日本で、これほどまでのヒドイ性虐待、拷問行為が起きている実態があることがわかるかと思います。また、児童ポルノについても、同様にヒドイ撮影が行われている実態があるとの事です。
これらの実態から、法的な問題点について、米国で行われた「反ポルノグラフィー公民権条例」というモデル条例を取り上げ、アダルトビデオにおける人権侵害を無くす運動が行われた経緯について記されています。
米国では、こういった問題が盛んに行われていたのに、日本において考えると、あまりにもアダルトビデオが氾濫している実態、そして、一度製作したアダルトビデオは、映像表現として法的にも保護され、被害者が生涯にわたって苦しめられている実態があるということ。
そして著者は最後に、性的自由の権利と基本的人権が同じ位置にあるこということから、従来の「わいせつ」という考え方に問題があると指摘しています。
最後まで読み終えて、わたしたちは、このような人権侵害を見逃すことなんて、絶対許さない!なんとかしなきゃ!

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