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先月(2017年2月)

田中 裕さんのレビュー一覧

投稿者:田中 裕

1 件中 1 件~ 1 件を表示

紙の本幽霊屋敷ノート

2007/08/03 16:55

著者コメント

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

ちょっと背伸びした子どもたちに読ませたい

 怪異蒐集家にして異能の怪人物、木原浩勝さんと中山市朗さんの代表作といえるのが『新耳袋』シリーズです。全十夜(巻)にわたる同シリーズは、実録怪談モノに新しい潮流を作り出した金字塔的な作品といっても過言ではありません。登場人物(怪異に遭遇した人)やそれが起こった場所をあえて明確にせず、怪異そのものにスポットを当てるという技法は、ありそうでなかった……つまり画期的なスタイルでした。また、一部の例外を除いて「~の祟り」「~の因果」という要素を極力排していることも大きな特徴でしょう。
 過去に映像やコミック、恩田陸さんによるセレクションなど多種多様な派生コンテンツを生み出してきましたが、「ありそうでなかった」のが子ども向けの『しんみみぶくろ』でした。今回、子どもに向けて作り直すにあたって多少の改変(漢字をひらく、言い回しを工夫する等)は行いましたが、原作の持つテイストはそのまま残してあります。
 正直にいえば小学校の高学年を対象とした作品にしては、ちょっと不親切なのかもしれません。子ども向けなのに子どもが登場するお話は限られていますし、学生寮の出来事やら家の建て替えなどという、子どもにはあまり関わりのない話ばかりが目立ちます。それでも大丈夫。たとえ少々語句がわからなかったとしても、あるいは情景がイメージしにくかったとしても、根底にある奇妙な違和感を感じ取ってもらえるはずだと思ったからです。
 原作の『新耳袋』には、読んだ直後には何が何だかわからない……でも、あとからじわりと背筋が冷たくなる話がたくさんありますが『幽霊屋敷ノート』もそういう作りになっています。噛んで含めたような描写は少ないのです。が、小学校の高学年といえば、ちょっと背伸びしたくなる時期。怪談好きの子どもたちが、今まで読んできたものとは「ちょっと違う」と思ってもらうこと。それが何より大切なのではないかと思ったのです。

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